日本でもフォルクスワーゲン T6.1およびT7カリフォルニアをはじめとした、全長5mクラスの欧州キャンピングカーに関心を持たれるユーザーは多く、ウィズトレーディングでも多くの車種の取り扱いや並行輸入の実績があります。
今回紹介するのは、これらのキャンピングカーよりもさらに大きいモデルです。ただボディサイズが大きいだけではなく、全てに対して「ゆとり」や「余裕」が感じられる「グランド」な一台が、改良により完成度がさらに高まりました。
今回はフォルクスワーゲン純正キャンピングカーで最大サイズとなる「グランドカリフォルニア(VOLKSWAGEN GrandCalifornia)を解説。改良された2026年モデルの概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報を解説します。
フォルクスワーゲン グランドカリフォルニアとは
グランドカリフォルニアは、欧州LCVではフルサイズとなるクラフターをベースに架装されたキャンピングカーです。ボディサイズは全長:5,980mm×全幅:2,040mm(ミラー部分を含まず)×全高:2,970mm(600仕様)と、国産車では商用車よりもトヨタ コースターなどのマイクロバスに近い堂々としたサイズです。
フォルクスワーゲンとキャンピングカーとの歴史は古く、日本でもワーゲンバスの名前で親しまれているタイプ2(T1)の時代から、ウェストファリアなどのビルダーがキャンピングカー架装を行ったモデルが早い段階から存在しました。この系譜は現在フォルクスワーゲンが自社で架装するT7カリフォルニアまで繋がっています。
2018年にフォルクスワーゲンは2代目クラフターをベースにした新たなキャンピングカーを発表しました。「グランドカリフォルニア」と名付けられたこのモデルはフォルクスワーゲン自身が開発/架装を行うメーカー純正キャンピングカーであり、トランスポーターをベースとしたカリフォルニアに対して余裕のある上位の一台として開発されました。2021年には小型LCVのキャディをベースにしたコンパクトなキャディ・カリフォルニアが追加されたため、現在欧州市場でカリフォルニアは三兄弟として展開されています。
- 長年の系譜を受け継ぐT7カリフォルニア
- 最もコンパクトなキャディ カリフォルニア
2025年には各所が改良された2026年モデルが発表され、これが現在販売されているモデルとなります。エクステリアは基本的にキープコンセプトとなった一方、インテリアやキャンパー装備、インフォテインメントシステムをはじめとするデジタル面など幅広く改良され完成度がさらに高まりました。新型モデルをメーカーは「数々の視覚的、構造的な改良により、居住空間が向上し、進化した一台である」とコメントしています。
日本市場にはメーカー自身がベースとなるクラフターを正規導入していないため、グランドカリフォルニアが従来モデルを含めて正規導入された実績はありません。
ココがスゴイ!フォルクスワーゲン グランドカリフォルニア
フォルクスワーゲン グランドカリフォルニアを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。
- メーカー純正キャンピングカーでは最大級のサイズ
- ワンランク上の旅を提供する余裕の室内空間
- リビング/寝室/水回りが全て独立
- デジタル面の大幅なアップデート
- アウトドアイメージを盛り込んだ特別仕様車「DUNE」の設定
スタイリングとインテリア
- T6.1カリフォルニアにも共通する質実剛健なエクステリア
- 2種類のボディタイプが設定(600/680)
- Atami Bamboo調の装飾が印象的な明るいインテリア
- 4人がくつろげるリビング空間
ボディタイプは全長5,980mmの600と、ロングホイールベースとなる6,800mmの680の2種類が設定されています。ボディサイズの差は室内空間の差となり、使い方に合わせて選択することが可能です。
デザインは、基本的にベースとなるクラフターに準じたものとなります。直線を基調とした造形にLEDデイタイムランニングライトを備た視野性の高いヘッドライト、クローム処理されたフロントグリルおよび大き目なVWのロゴ、バイトーンカラーの設定など、今なお根強い人気があるT6.1と共通性を感じる質実剛健な印象です。今回の改良ではキープコンセプトとなりましたが、完成度が高いからこそかもしれません。リアドアは助手席側片側スライドドアに加え、乗り降りがしやすいように自動でスライドする電動ステップが備わります。バックドアは車体の全高が高いため、観音開きバックドアが装備されます。
オプションでは車体側面に設置される2.5m×3.0m(680仕様は3.5m)の大型のオーニングや、ルーフに設置する発電用太陽光パネルなども用意されています。
左ハンドル欧州仕様に設定される限定車のDUNEは、グランドカリフォルニアにアウトドアのイメージをプラスした特別な一台です。専用ボディカラーおよびエクステリアの各所にブラックアウトされた専用アイテムが装備されます。
- フォルクスワーゲン グランドカリフォルニア(600:サイド)
- フォルクスワーゲン グランドカリフォルニア(680:サイド)
- 自動でスライドする電動ステップが装備
- 左ハンドル欧州仕様に設定される限定車のDUNE
運転席周りのインテリアは、エクステリア同様にベースのクラフターに準じています。今回の改良では大型化されたタッチスクリーンが組み込まれた新デザインのインストルメントパネルが採用されたほか、レバーのない電気式パーキングブレーキが採用されたため、室内の移動がよりしやすくなりました。シート配列はフロント2名、リア2名の4人乗りとなり、フロントシートは回転してテーブルを囲むことができます。大きなボディサイズを活かしてリビング(およびキッチン)、シャワー/トイレなどの水回り、就寝スペースの全てが独立しているのがポイントです。今回の改良でメーカーが新たに「Atami Bamboo」をモチーフしたと謳うインテリアは、竹のようなテクスチャーで、テーブルトップや、キッチンの作業台などにも採用されています。白を基調とした明るく開放的なインテリアのなかで少し和のテイストもプラスする効果的なアクセントと言えそうです。
空調機能も優れており、通常のエアコンのほか、外部電源でも稼働するルーフマウント型エアコンシステム、電気とガスもしくは軽油を熱源とするヒーターなどが選択可能です。これらにより広い室内空間を車外の状況に問わず快適にすごせるように設計されています。
インフォテインメントシステムに組み合わされるタッチスクリーンは最大12.9インチまで選べます。ほかにもスマートフォンとの連携機能や、デジタルコックピットの初採用など、デジタル面の大幅なアップデートが行われました。
- グランドカリフォルニアのインテリア
- 白を基調とした明るく開放的なインテリア
- 運転席および助手席は回転対座が可能
- 最大12.9インチに拡大されたタッチスクリーン
快適な車中泊を実現するキャンパー装備
グランドカリフォルニアにはワンランク上の快適な旅を楽しむために、さまざまなキャンパーアイテムが装備されています。
- 車体後方のひろびろとした就寝スペース
- 姿勢を問わず理想的な快適さを提供するプレートスプリングを装備
車体後方の就寝スペースには、大人二人が余裕をもって就寝可能なベッドが装備されています。600仕様は1.93m×1.36mがふたつ横向き、680仕様は2.00m×1.67mと1.90m×1.67mが縦向きで配置され、姿勢を問わず理想的な快適さを提供するプレートスプリングを備えています。加えて600仕様にはフロント側にオプションでこどもが二人就寝できる大型天窓付きオーバーヘッドベッド(1.60m~1.90m×1.22m:最大150キロまで)が設定されています。大きい車体に合わせて就寝定員を増やすのではなく、全てを余裕に振り分けることに、グランドカリフォルニアとしての明確なコンセプトが感じられます。
- ダイニングテーブルは車外側にも簡単に固定できるようになりました
- シンクや二口ガスコンロが備わるフルサイズのキッチン
- 水回りは車内でも完全に独立しています
- 頭上空間にも効率的な収納が用意されています
リビングにあるダイニングテーブルは、今回の改良で車外側にも簡単に固定できるようになりました。キッチンはシンク、二口ガスコンロ、冷蔵庫が備わるフルサイズのものが装備され、680仕様はより調理スペースが広く確保されています。70Lと余裕のある冷蔵庫は引き出し式となっており、車外側からのアクセスも可能です。シャワー/洗面台/トイレの水回りは車内でも完全に独立しており、洗面台は使わないときに折り畳みが可能です。汚れと臭気それぞれのトラップを備えた二つの排水口が用意されており、キャビンに水や臭気が流れ込まないよう、しっかりと対策がされています。タンクは清水70L(凍結防止機能付き)/排水90Lがそれぞれ装備されます。
- スマートフォンのような縦型のコントロールユニット
- 各所には虫の侵入を防ぐ網戸が装備されます
今回の改良では、ピラーにスマートフォンのような縦型タッチスクリーンのコントロールユニットが組み込まれました。最新のT7カリフォルニアにも採用されているアイテムで、バッテリーの状態、給水状態、空調などキャンプに関するあらゆる情報の確認や設定が可能です。ほかにも便利機能として、新設計の専用遮光マットは、プライバシーを守りつつ暑さ/寒さの熱を遮断するほか、各所には網戸が装備され、キャンプ時に虫の侵入を防ぎます。
搭載されるエンジンと燃費
パワーユニットは、ディーゼルが設定。
- ディーゼル
2.0L 直4 ターボ TDI 163PS(120kw)/410Nm
設定されるのは全て2.0L 直4ターボTDI 163PSの一種類となります。大きなボディに対して排気量は小さめな一方、400Nmを超える大トルクで力強く効率的に走らせます。環境性能はEuro6の排気ガス規制に対応し、燃費は欧州複合で9.2Km/Lです。
駆動方式はFFを基本に一部仕様にはAWDの4Motionが組み合わされます。トランスミッションは重量級キャンパーかつ、牽引などの高荷重に対応したトルクコンバーター式8ATが組み合われています。
サイズとスペック
【全長×全幅×全高】5,980×2,040(ミラー部分を含まず)×2,970 mm
【ホイールベース】3,640mm 【トレッド】前/後:1,773 / 1,778mm
【車両重量 -kg
●エンジン
【構成】水冷直列4気筒ターボ DOHC16V フロント横置き
【総排気量】1,968cc 【直径×内径】 -×-mm 【圧縮比】-:1
【最高出力】163ps(120kw)/3600rpm 【最大トルク】410Nm/1500-2000rpm
【燃料容量】75L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】8AT
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)リーフスプリング
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ベンチレーテッドディスク
【タイヤ】(前後)235/60R17
●パフォーマンス
【最高速度】158km/h 【0-100km/h加速】-秒
【燃費】約9.2km/L(新欧州複合基準)【価格】英国仕様 2026モデル:£85,408
歴史とトリビア
フォルクスワーゲン グランドカリフォルニア関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。
- フォルクスワーゲン最大のLCVであるクラフターがベース
- クラフターの2代目モデルに初設定
- カリフォルニア三兄弟のなかで長男的な存在
- メーカー自身が架装を行う純正キャンピングカー
- 他ビルダーでもクラフターベースのキャンピングカーが存在
- ベースとなるフォルクスワーゲン クラフター
- 今なお人気のT6.1カリフォルニアを拡大したような印象です
オプションを組み合わせてお好みの一台にカスタマイズ
グランドカリフォルニアには、旅をより快適にアップグレードできるよう、多くのオプションが用意されています。以下を一例としてユーザーの好みに合わせて組み合わせが可能です。
| オプション(一例) | 参考価格(※) |
|---|---|
| メタリックペイント | +296,010円 |
| バイトーンペイント | +604,890円 |
| LEDヘッドライトおよびLEDデイタイムランニングライト | +243,360円 |
| ルーフマウント型エアコン | +453,960円 |
| リアビューカメラ | +59,670円 |
| トレーラーアシスト(固定式牽引バー付き) | +212,940円 |
| トレーラーアシスト(取り外し可能なバー付き) | +212,940円 |
| ※オプションの価格は為替レートにより変わるため参考価格となります(2026年4月現在) | |
ライバル
日本と比べてキャンピングカーが市民権を得ている欧州市場ですが、メーカー自身が欧州フルサイズLCVをベースに架装した純正キャンピングカーは稀有な存在のため、グランドカリフォルニアはオンリーワンな一台と言えそうです。その上でライバルを挙げる場合、フィアット デュカトや、メルセデス・ベンツ スプリンターなどをベースにキャンピングカービルダーが架装したモデルとなるでしょう。一例としてウェストファリアやハイマー、デスレフなどがフルサイズLCVをベースに架装したキャンピングカーを展開しています。これらのビルダーにはグランドカリフォルニアのようにクラフターをベースに架装されたモデルも存在します。
- ウェストファリアが架装するフィアット デュガトベースのキャンピングカー
- グランドカリフォルニア同様にクラフターをベースに架装したモデルもあります(デスレフ)
並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報
フォルクスワーゲンのキャンピングカーでは最も大きいグランドカリフォルニアですが、ベース車のクラフターも含めて正規輸入された実績がないため、今後も日本に正規導入される可能性は残念ながら低いと予想されます。そのため確実に手に入れるなら並行輸入がおすすめです。グランドカリフォルニアは右ハンドル英国仕様、左ハンドル欧州仕様共に設定されています。グレード構成は基本的にモノグレードですが、600/680ボディの差で一部装備が異なるほか、最大積載量に合わせた仕様が組み合わされます。加えて左ハンドル欧州仕様にはアウトドア要素を盛り込んだ限定モデルのDUNEがラインナップされています。
グレード構成(右ハンドル英国仕様)
- GrandCalifornia
17インチアルミホイール、電動調整ヒーテッドドアミラー、助手席側スライドドア、180度開閉観音開きバックドア、回転式フロントシート、マニュアルエアコン、電気式パーキングブレーキ、10インチタッチスクリーン、APP-Connect、AppleCarPlay/AndroidAuto接続、前後パーキングセンサー、4人掛けのダイニングセット、2口コンロ、温水/冷水対応蛇口付きシンク、70L冷蔵庫、内部/外部シャワー、カセット式トイレ、折り畳み式洗面台、2人用リアベッド(600は横向き/680は縦向き)、清水/排水タンク、スライド式ブラインドおよび網戸などが装備
グレード構成(左ハンドル欧州仕様)
- GrandCalifornia
16インチスチールホイール+ハーフキャップ、電動調整ヒーテッドドアミラー、助手席側スライドドア、180度開閉観音開きバックドア、回転式フロントシート、電気式パーキングブレーキ、10インチタッチスクリーン、前後パーキングセンサー、4人掛けのダイニングセット、2口コンロ、温水/冷水対応蛇口付きシンク、70L冷蔵庫、内部/外部シャワー、カセット式トイレ、折り畳み式洗面台、2人用リアベッド(600は横向き/680は縦向き)、清水/排水タンク、スライド式ブラインドおよび網戸(エアコンはオプション)などが装備 - Dune(特別仕様車)
(GrandCaliforniaに対して)17インチブラックアルミホイール、DUNE専用ボディカラー、未塗装専用ラジエターグリル/サイドパネル/ ルーフのDUNEロゴ、Air Care Climatronicオートエアコンなどが装備
グランドカリフォルニアのオススメは、右ハンドル英国仕様の600仕様に3.5Tの組み合わせです。これは大きなボディのグランドカリフォルニアのなかで最も短く、ボディ重量が軽く、右ハンドルを組み合わせることで日本で乗るのに扱いやすさ重視したチョイスです。
さらに広い室内空間をご希望のユーザーには最大サイズとなる680仕様の選択もよいでしょう。
大きなボディに広い室内、充実したキャンビングカー装備を大人二人でゆったりと味わえるグランドカリフォルニアは、名前のとおり壮大で優雅な旅を提供してくれることでしょう。
さらなる余裕を求めて全長5mクラスの欧州キャンビングカーからのステップアップや、全てのキャンプをグランピングに変えたいユーザーにはきっと満足してもらえるこの一台。各所が改良されたフォルクスワーゲン最大で最新のキャンピングカーをいち早く手に入れてみませんか。
- フォルクスワーゲン グランドカリフォルニア 600 2.0TDI FF 8AT 3.5t(右ハンドル英国仕様)
ほかにも最大サイズの680仕様や、左ハンドル欧州仕様、路面を問わず安定した旅が楽しめる4Motion、限定モデルのDUNEも並行輸入可能ですのでお気軽にお問合せください。



(£1=195円時・現地値引き交渉前)
(現地値引き交渉前価格:£85,408)\20,800,000
掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)
※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。
また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。
現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています
海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。
画像と動画
- フォルクスワーゲン グランドカリフォルニア(600)
- フォルクスワーゲン グランドカリフォルニア(680)
- バックドアは観音開きとなります
- フォルクスワーゲン グランドカリフォルニア(600:リア)
- フォルクスワーゲン グランドカリフォルニア(680:リア)
- オプションで大型のサイドオーニングを設定
- リアシートは2人掛けとなります
- 洗面台は折り畳みが可能です
- グランドカリフォルニアのロゴ




































