並行輸入 新車|新型シュコダ スカーラ(2018-)に乗る。日本未導入ショートワゴンの概要・スペック・価格情報。

シュコダ スカーラ シュコダ
シュコダ スカーラ

今回はチェコ シュコダのブランニューモデル、シュコダ スカーラ(SKODA Scala)を解説。2018年に登場したちょっと珍しいスタイリッシュでコンパクトなショートワゴンの概要・スペック・価格等、並行輸入で乗るための情報をご紹介します。

※2019/5/10、シュコダ スカーラの英国仕様右ハンドル車の販売が開始されました。現在、情報を集めておりますので、整い次第、アップデートしたいと思います。今少しお待ちください。2020、英国右ハンドルの販売も開始されております。価格についてはお問い合わせください。

シュコダ スカーラとは

シュコダ スカーラ

シュコダ スカーラ

チェコに本拠地を置く自動車メーカーのシュコダ(SKODA)。フォルクスワーゲングループの一員である同社は、東欧メーカーをルーツをしつつも品質の良さから、よりプレミアムな方向性にシフトしようとしている最中です。ある意味同じグループのラテン系の明るさを推すスペイン・セアトと対照的な性格のブランドと言えるでしょう。今回紹介するスカーラは2018年にデビューしたブランニューモデルですが、かつて販売されていたハッチバックのラピッド・スペースバックの実質的な後継と言われています。ボディサイズは、全長:4,362mm×全幅:1,793mm×全高:1,471mmと、国産車ではカローラスポーツとほぼ同じ、シビックハッチバックより少し小さめとなるCセグメントモデルです。

ココがスゴイ!シュコダ スカーラ

シュコダ スカーラを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。

    • コンパクトながら余裕の積載量を実現するショートワゴンボディ
    • プラットフォームを共有する車種の中では大柄なボディサイズ
    • ロングホイールベースがもたらす走行安定性と高い機能性
    • VWグループで搭載車種が拡大しているライトサイジングユニットを採用
    • まずは左ハンドル市場から販売開始
ショートワゴン:ハッチバックとステーションワゴンの中間的なボディタイプでワゴンの機能性とハッチバックの取り回しの良さを両立。かつて日本でもマツダ ファミリアS-ワゴン(欧州名:323F)や、スバル インプレッサスポーツワゴンなどが採用しています。
プラットフォームとボディサイズ:ポロと同じフォルクスワーゲンのモジュラープラットフォーム「MQB A0」を採用。これは本来Bセグメント用ながらスカーラのボディサイズは余裕を持たせたゴルフ級。実際にスカーラはゴルフと同じCセグメントに属します。

現在は欧州の左ハンドル圏の市場のみで販売されていますが、英国市場へ右ハンドルモデルのいち早い導入が期待される一台です。

シュコダ スカーラ ワールドプレミア時のハイライト動画(約25秒)

スタイリングとインテリア

シュコダ スカーラ(リア)

シュコダ スカーラ(リア)

  • 複雑な面構成を用いたシャープな造形
  • コンセプトモデルのデザイン処理を具現化
  • デジタルコックピットとして各種デバイスを装備
  • シュコダ初のコネクテッドカー
  • 豊富なボディカラーとインテリアトリム

エクステリアのポイントはやはりこのデザイン。フロントもリアも楔形のラインを複雑に繋げた面構成が印象的。これはベースと言われる2018年のパリモーターショーで発表されたコンセプトカー「Vision RS Concept」を忠実に再現しており(トリビアの項目を参照)、従来のシュコダ車とはまたひと味違ったデザインコンシャスなエクステリアと言えるでしょう。

ボディタイプは5ドアになりますが、一般的なハッチバックと比べてCピラー以降にクォーターウィンドウを備え、長めのルーフと、短いリアオーバーハングという特徴的なルックスがショートワゴンと呼ばれる所以です。

そしてエクステリアでもうひとつのポイントが「エアロダイナミクス(空気力学)」。複雑に見える面構成はデザイン上のアクセントだけでなく空力性能も考慮されています。さらに設定される各アルミホイールも空気力学的に最適化されているとメーカーは公言しています。空力性能の向上は、最高速度などのパフォーマンスを上げるだけでなく、燃費性能にも有利に働きます。

ボディカラーは豊富な全11色が設定

インテリアでまず目を引くのはインパネ中央にビルトインされたインフォテインメントシステム。さながらタブレット端末のような9.2インチの大画面のこのシステムは「WIRELESS SMARTLINK」と呼ばれるものでスマートフォンのAppleCarPlayやAndroidAutoなどのミラーリング対応です(Styleグレードに標準装備)。

ほかにもSkoda Connectと呼ばれるオンラインシステムを持ち、シュコダ車で初のコネクテッドカーであることをメーカーはアピールしています。スカーラはデジタルコックピット化に積極的で、インフォテインメントシステム以外にも、大画面の10.25インチデジタルメーターもオプションで合わせて設定されています。

インテリアトリムはファブリック/マイクロファイバーレザーをベースにバイトーンカラーなどグレードによって最大7種類と豊富に設定

搭載されるエンジンと燃費

搭載されるエンジンはガソリンが直3の1.0L TSIと直4の1.5L TSI ACTの2種類。ディーゼルは直4の1.6L TDIが1種類の計3種類が設定されています。

  • ガソリン
    1.0L 直3ターボ TSI 115PS(85kw)/200Nm 6MT
    1.5L 直4ターボ TSI ACT 150PS(110kw)/250Nm 7DSG
  • ディーゼル
    1.6L 直4ターボ TDI 115PS(85kw)/250Nm 6MT/7DSG
シュコダ スカーラ

1.5L 直4ターボ TSI ACT エンジン

1.0L TSIは日本にもフォルクスワーゲン ポロやUp! GTIに搭載されて導入されているユニットですが、注目は1.5LのTSI ACT。ライトサイジングのコンセプトを新たに取り入れたこのユニットは、最近フォルクスワーゲングループの各社で採用されている新世代ユニット「TSI EVO」と同じもの。出力を向上させつつも、よりコンパクトな1.0L TSIと並ぶ燃費性能(スカーラの場合、どちらのユニットも同値で欧州複合基準で20.0Km/L)も合わせて実現しています。そして全てのユニットが最新の欧州排ガス基準「EURO6d-temp」をクリアしています。

駆動方式はFFでトランスミッションは、1.0L TSIは6速MT、1.5L TSI ACTは7速DSGのみの設定。1.6L TDIは両方が設定されています。

走行性能とハンドリング

足回りはサスペンションにフロント:マクファーソンストラット、リア:セミリジットというコンベンショナルな組み合わせでプラットフォームを共有する兄弟車と同じ構成です。しかし、スカーラの特色のひとつであるボディサイズに対して長いホイールベースは、室内空間の確保だけでなく走りの安定性にも寄与しています。

サイズとスペック


●寸法・重量
【全長×全幅×全高】4,362×1,793×1,471 mm
【ホイールベース】2,649mm 【トレッド】前/後:1,531 / 1,516mm
【車両重量】1,265kg
●エンジン
【構成】水冷直列4気筒直噴ターボ DOHC16V フロント横置
【総排気量】1,498cc 【直径×内径】-×-mm 【圧縮比】-:1
【最高出力】150ps(110kw)/5000-6000rpm 【最大トルク】250Nm/1500-3500rpm
【燃料容量】50L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】7DSG
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)セミリジット
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ディスク
【タイヤ】(前後)205/50R17
●パフォーマンス
【最高速度】219km/h 【0-100km/h加速】8.2秒
【燃費】約20.0km/L(新欧州複合基準)
【価格】ドイツ仕様 2019モデル:27,200ユーロ

歴史とトリビア

シュコダ 関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。

  • 2018年、イスラエルのテルアビブにてワールドプレミア
  • 前モデルとされるラピッド・スペースバックもショートワゴンボディ
  • スカーラの名前はラテン語で「ハシゴ」「階段」の意味
  • 同じCセグメントでもプラットフォームが違うためゴルフの兄弟車種にはならない

名前のスカーラは、上記のような意味ですが「コンパクトカーのなかでも大きな一歩」というような意味を持たせているようです。ちなみにスカーラ(スカラ)の名前は日産がインド市場にてラティオ(輸出名:ヴァーサ)をルノーブランドで販売する車種にも使われています。(スペルも同じScala:Renault Scala)

ライバル

スカーラが属するCセグメントには、ライバルとして同じグループ内に王者フォルクスワーゲンゴルフ、セアト レオン、アウディ A3があるのをはじめ、ベストセラーカーであるフォード フォーカスや各社主力モデルがしのぎを削る欧州でもアツい市場のひとつです。国産モデルでは、間もなく登場と言われているマツダ 3(現アクセラ)も良きライバルになるでしょう。

  • フォルクスワーゲン ゴルフ
  • セアト レオン
  • フォード フォーカス
  • ボクスホール アストラ
  • フィアット ティーポ
  • トヨタ カローラ
  • 日産 パルサー
  • マツダ 3

並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報

シュコダは現時点で日本に正規導入されていませんし、グループ内のプラットフォームを共有する兄弟車が既に多数正規輸入されています。スカーラの正規輸入どころかシュコダそのものが日本市場に参入する可能性はほとんど無いでしょう。前述の通り、現時点(2019年5月)時点では左ハンドル圏の市場のみの販売ですが、並行輸入であれば手に入れることが可能です。

オススメは新世代ライトサイジングユニットの1.5L TSI ACTとイージードライビングの7DSGに、上級モデルとなるStyleの組み合わせを挙げます。

  • シュコダ スカーラ Style 1.5TSI ACT 150PS 7DSG
  • シュコダ スカーラ Style 1.0TSI 115PS 6MT

もし、3ペダルでも問題ないというユーザーなら1.0L TSIに6MTの組み合わせもオススメ。コンパクトな1.0L TSIは鼻先が軽いぶんハンドリングがより軽快なため、運転が楽しめることうけあいです。

シュコダ スカーラ

シュコダ スカーラ

オプションには、パワーシートやパワーテールゲートなどがセットになったコンフォートパッケージ(€590)や、ブラックアウトされたルーフやリアスポイラーなどがセットになったエモーションパッケージ(€1,330)など、各種豊富なアクセサリが設定されていますので、下記リンクよりコンフィグレータやカタログをご確認ください。

シュコダ スカーラを並行輸入した場合の国内乗り出し価格例(€1=120円時・値引き交渉前価格)
シュコダ スカーラ Style 1.5TSI ACT 150PS 7DSG(値引き交渉前現地価格:€27,200)
¥4,730,000
シュコダ スカーラ Style 1.0TSI 115PS 6MT(値引き交渉前現地価格:€23,400)
\4,206,000
欧仕様左ハンドル車を横浜近郊に納車した場合の乗出し価格(2年保証付)例です。
オプション装備、有償カラー料金、他地域への納車費用は別途となります。
特殊な地域以外は全国納車対応いたします。

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参考乗出し価格が掲載されていない場合には、別途お見積りいたしますのでお問合せ下さい。

なお、ディーゼル車を取り巻く環境は年々厳しくなっています。ディーゼルエンジン搭載車をご希望の場合には以下の記事もご覧ください。

画像と動画

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