どこかレトロで個性的なデザインが目を引く、スズキのコンパクトカー「イグニス」。街中で見かけると、何処か異国で走っている風景を思い浮かべてしまいます。発表当初から、世のクルマ好きから熱い視線を浴びている国産車なのです。
日本仕様のイグニスはCVTのみですが、ジムニーやエスクードなどオフロードの名車を生み出してきたスズキファンの中には、MT化の方法やMT車の中古を探している方も多くお問い合わせを頂戴します。
勿論、海外で販売されているイグニスはMT仕様が主流です。そして、日本への並行輸入が可能です。このページでは、MT仕様のスズキ イグニスの概要・スペック・価格を解説。さらに並行輸入で乗るための情報、中古車の情報も合わせて紹介します。
スズキ イグニス MT モデルについて
まずはイグニスと、MTモデルについて解説します。
欧州では主流のイグニスのMT車
日本でも販売されているスズキのイグニスは、海外でも販売されています。
基本的なメカニズム・パワートレインは共通ですが、海外仕様のイグニスにはマニュアルトランスミッション(MT)が用意されていて、むしろコンパクトカーではMTが主流になっていることが、日本仕様との最大の違いです。
イグニスは、オフロード的な雰囲気の色濃い、小型クロスオーバーSUV。他に似たクルマのない個性的な内外装デザインもあり、発表直後から注目を浴びました。
スズキはジムニーやエスクードなどのオフロード車を得意としてきた経緯もあり、一部のクルマ好きの間でMT待望論があったものの、発売から4年以上が経過した2021年現在も、日本仕様にはCVTしか用意されていません。
スズキ イグニスとは?今一度おさらい
日本でも販売されているイグニスですが、ここでその概要をおさらいしましょう。
スズキ イグニスは、軽SUVのハスラーと小型SUVのエスクードの中間を埋めるコンセプトカー「iM-4」として2015年に発表。翌2016年に、ブランニューモデルとして発売されました。
生産は日本(相良工場)とインドで行われています。車格的には、2014年まで販売されていた「スプラッシュ」と同じAセグメントですが、生産国も異なり(スプラッシュはハンガリー生産)、後継車とはされていません。
なお、名前はラテン語で「炎」を意味しており、実は「泣く子も黙る79万円」のCMでおなじみだった初代スイフトの海外名を引き継いでいることは、あまり知られていません。
スズキ イグニス MTモデルのメカニズムを紹介
ここからは、スズキ イグニス英国仕様をメインに、メカニズムを詳しく紹介していきます。
小型車用の軽量プラットフォームを採用
スズキ=軽自動車のイメージがあります(し、実際に日本での販売台数のほとんどを軽自動車が占めていますが)が、イグニスのプラットフォームは軽自動車用の拡大版ではなく、小型車専用に作られた「HEARTECT A(ハーテクト エー)」です。
スズキが得意とする軽量化技術がふんだんに注ぎ込まれており、イグニスの車両重量は895kg~940kg(英国仕様。日本仕様は850kg~920kg)と軽量です。イグニスより背の高いソリオやクロスビーにも使われていますが、車体は軽くても剛性感は高く、走りが安定していると評判です。
FFが主力で、ビスカスカップリング式4WDも用意
イグニスの見た目はクロスオーバーSUVですが、Aセグメントの小型車ということもあり、駆動方式は2輪駆動(FF)が主力です。1トンを切る軽いボディなので、それでも十分な走破性があるともいえます。
4WDは実績のあるビスカスカップリング式(前輪の空転を検知すると後輪に駆動力が伝わるタイプ)を採用しています。また4WD車には、下り坂を低速(7km/h)で走らせる「ヒルディセントコントロール」と、滑りやすい路面専用の「グリップコントロール」も採用されています。
パワートレインは「1.25L直4」×「マイルドハイブリッド」
パワートレインは、1,242cc 直列4気筒 DOHCエンジンに、小型モーターとリチウムイオン電池を組み合わせた、ハイブリッドシステムです。
モーター単独での走行はできないマイルドハイブリッドで、再始動・発進後から時速100km/hほどまでのモーターアシストを行います。
このクラスでは3気筒が増えたなか、より静かでスムーズな4気筒なのもアドバンテージ。搭載されるK12C型は、スイフトでもおなじみのスズキ小型車の定番エンジンです。
トランスミッションは5速MT、もしくはCVT
注目のマニュアルトランスミッションは、5速MTを搭載しています。これは、スイフトに搭載されているギアボックスと同型で、ギア比(後退・最終減速比含む)もすべて同じです。(5速AGSもこのトランスミッションを使っています)
このトランスミッションと、K12C型エンジンの組み合わせは日本でもスイフトで販売されていて、実績のある組み合わせなので、海外仕様とはいえ安心感があります。
スズキ イグニス 英国仕様のグレード紹介
英国仕様のスズキ イグニスには、3つのグレードがあります。パワートレインは共通で、そのすべてでMTが選択可能です。
SZ3
最廉価グレードで、唯一ホイールがスチールになるのが外見上の識別点。リアシートは一体可倒式です。日本仕様のMG相当ですが、こちらはツートーンカラーが選べます。
駆動方式:FFのみ
トランスミッション:MTのみ
SZ-T
日本仕様MXにあたる中間グレード。16インチアルミホイールとルーフレール、分割可倒式リアシート、Apple Carplay及びAndroid Autoに対応したディスプレイが標準で装備されます。
駆動方式:FFのみ
トランスミッション:MT/CVT
SZ5
英国仕様イグニスの最上級グレードで、唯一4WDが選択可能です。SZ-Tの装備に加え、オートエアコンとデュアルカメラブレーキサポートが標準で装着されます。
駆動方式:FF/4WD
トランスミッション:MT/CVT(FFのみ)
日本でMTのイグニスに乗るときにおすすめのグレード
MTのイグニスを英国から並行輸入して日本で乗るのであれば、4WDのMTモデルがおすすめです。ジムニーや先代までのエスクードに代表される、スズキのオフロード車のイメージを色濃く受け継いでいて、独特の魅力があります。
MTと4WDの組み合わせを選ぶ場合、グレードは自動的に「SZ5」になります。装備が充実しており、デュアルカメラブレーキサポートもついているのでおすすめです。
また、Apple Carplay & Android Autoに対応したディスプレイが標準装着されているので、スマートフォンを接続すれば、カーナビとしても機能するのは嬉しいポイントです。
(£1=140円時・現地値引き交渉前)
(現地値引き交渉前価格)¥3,880,000
日本国内でMTのスズキ イグニスに乗るなら並行輸入がおすすめ
MTのスズキ イグニスに日本で乗るための方法を解説していきます。
イグニスのMTは国内で販売されていないので、輸入が必要です
スズキ イグニスのMT車は、日本の正規スズキディーラーで販売されていません。
そのため、輸入(逆輸入)が必要となり、「個人的に輸入を行う」か「並行輸入を行なっている業者から購入する」必要があります。その場合、おすすめしたいのは欧州からの並行輸入です。
ウィズ トレーディングでは、欧州からクルマを輸入・販売しています
With Carsを運営するウィズ トレーディングでは、欧州車の並行輸入を行っています。そのため、英国仕様(及びドイツ仕様)のスズキ・イグニスを輸入可能です。
もし、この記事で紹介したMTのイグニスに興味を持たれたら、ぜひ、ページ下部のフォームからご相談ください。
並行輸入車に関するあれこれを解説しております
こちらのページでは、並行輸入に関するあれこれを掲載しています。購入する前に知っておきたいマメ知識や、お客様への納車日記など、読んでいただくだけでも面白い内容になっているので、ぜひご覧ください。
短い納期でお買い得な、スズキイグニスMT車の現地中古車もお探しします
ウィズトレーディングは、新古車や、認定中古車をはじめとする欧州の中古車の輸入も得意としています。
以下は現地在庫の一例です。希望の条件に合う個体があれば、新車より短い納期で入手できます。
スズキ イグニス コンフォート+ ALLGRIP(ドイツ仕様・左ハンドル MT)
現地新車在庫です。コンフォート+はドイツ仕様の最上級グレードで、英国仕様のSZ5相当です。デュアルカメラブレーキサポートが装着されています。
購入後も、安心の保証と全国提携整備工場との連携でフォローいたします
ウィズトレーディングでクルマを購入してくださった方には、欧州車の整備、診断が得意な信頼できる提携工場をご紹介します。また、保証制度もあるので、乗り始めてからも安心です。
以下の記事で、保証について詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
ウィズトレーディングでは並行輸入車でも保険に加入できます
ウィズトレーディングは、並行輸入車業者としてはめずらしく、損害保険会社の代理店となっております。そのため、並行輸入車でも自動車保険の加入が可能です。
ウィズトレーディングからお車を購入してくださったお客様はもちろん、他社から購入された並行輸入車の自動車保険加入も承っております。
詳しくは以下の記事で紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)
※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。
また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。
現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています
海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。