並行輸入 新車|新型フォード マスタング ファストバック(2018-)に乗る。日本未導入マッスルカーの概要・スペック・価格情報。

フォード マスタング ファストバック 5.0 V8 GT(UK仕様) フォード
フォード マスタング ファストバック 5.0 V8 GT(UK仕様)

今回は、2018年にフェイスリフトと新型10速AT等が投入された伝統のスポーツカー、フォード マスタング (Ford Mustang 2018-)のファストバック(クーペ)モデルについて、概要・特徴・スペック・価格等、並行輸入で乗るための情報をご紹介します。

フォード マスタングとは?

フォード マスタング ファストバック 5.0 V8 GT UK仕様

フォード マスタング ファストバック 5.0 V8 GT UK仕様

マスタングはフォードのスポーツモデルです。1964年の初代のデビューとともに大ヒットし、北米を代表するスポーツカーとなりました。現在販売されているのは2013年に発表された7代目モデルで、このモデルでは初めて英国やオーストラリアなどに向けた右ハンドルが設定されています。

2018年モデルではフェイスリフトを行いフロントマスクを一新。さらに10速ATの採用、各種電制装備を進化させる等、地道にアップデートが行われています。また、この7代目モデルからクローズドトップのクーペが「ファストバック」という初代と同じ名称で呼ばれることとなりました。

ココがスゴイ!フォード マスタング

マスタングを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。

  • 現代では貴重な大排気量 V8エンジンをMTで乗れる数少ないモデル
  • 環境面と経済性に配慮した2.3L 直4エコブーストエンジンも用意
  • ATが最新の10速にアップデートされた
  • 現行の7代目モデルから、伝統のリジットアクセルをやめ4輪独立懸架に
  • エコブースト搭載モデルはV8エンジンの音を再現するシステムを採用
エコブーストエンジン:フォードの誇る、ダウンサイジングを目的とした直噴ターボエンジンの総称。1.0L 3気筒から、マスタングに搭載される2.3L 直4まで豊富なラインナップがあり、Bセグメントの小型車から、エクスプローラーなど大型SUVまでカバーする。
V8エンジンの音を再現するシステム:正式には「アクティブ・ノイズ・コントロール」。カーオーディオを流用して直4エコブーストのノイズをカット、別のサウンドを重ねてマスタングらしいV8サウンドを実現している。同様の理由でエコブーストモデルのみ「スイッチャブル・エンジンマウント」を採用、直4特有の振動を抑えている。

マスタング 紹介動画(約1分12秒)

スタイリングとインテリア

フォード マスタング ファストバック 5.0 V8 GT EU仕様

フォード マスタング ファストバック 5.0 V8 GT EU仕様

マスタングの外装や内装のポイントです。

  • 初代をモチーフにした6代目モデルとは異なるエクステリアデザイン
  • 2018年モデルからはフロントマスクを一新
  • 右ハンドル化も視野に入れた左右対称のインパネデザイン

先代の6代目モデルは、初代マスタングをモチーフとしたエクステリアが好評で、久々のヒットとなりました。現行の7代目モデルは、サイドやリアエンドのデザインこそ先代からのイメージを継承したものの、特徴的だったフロントマスクは異なるデザインで、さらに2018年モデルではフロントマスクが変更され、どこか愛嬌のあるデザインになりました。

マスタングというモデルの特性から、フォードのデザイン言語「フォード・ニュー・グローバル・ランゲージ」は適用されていませんが、洗練されたサイドビューデザインなどは、どこか欧州車の香りを感じさせます。これは、エクステリアデザインがドイツ人デザイナー、ケマル・チュリッチの手によるものであることと無関係ではないかもしれません。

ダッシュボードは、右ハンドル化も意識してか、左右対称のデザインを採用しています。スイッチ類はごく一般的な配置ですが、走行モード変更やハザードなどがトグルスイッチになっているところにニクさを感じます。右ハンドルはスイッチ類の配置が反転するものの、サイドブレーキレバーの位置は変わりません。また、リアシートは可倒式のため、ある程度の長尺物も積載可能です。

搭載されるエンジンと燃費

フォード マスタング ファストバック 5.0 V8 エンジンルーム EU仕様

5.0 V8 GTに搭載される、伝統の”コヨーテ”ユニット

  • ガソリン
    2.3L 直4ターボ EcoBoost 290ps(213kw)/440Nm 6MT/10AT
    5.0L V8 450ps(331kw)/529Nm 6MT/10AT

エンジンはガソリンが2種類。まず、直噴化され先代モデルから引き継がれた5.0L V8 “コヨーテ”エンジン。マスタングらしい豊かなトルクを味わえるユニットです。もうひとつが7代目モデルから採用された 2.3L 直4 エコブーストエンジン。これはフォーカスRSやエクスプローラーに搭載されるものの仕様違いで、フォードを代表するスポーツユニットのひとつです。両エンジン共に6速MTと新型10速ATが組み合わされます。

燃費は、より現実的な数値となった新欧州複合基準で5.0L V8 GT(10AT)車が約8.8~9.1km/L。大柄な車体に大排気量のNAですから健闘しているといえます。2.3L エコブースト(10AT)車では約11.5km/Lとなっています。

走行性能とハンドリング

フォード マスタング ファストバック 2.3 EcoBoost UK仕様

アマリカンマッスルカーの伝統は受け継ぎながら流して良し、攻めて良しの懐の深さも(2.3 EcoBoost UK仕様)

  • 5.0L V8 NAエンジンによる豪快な加速は現代的に洗練されて継承
  • 2.3L エコブースト搭載車はより手軽にアメリカンマッスルカーの雰囲気が楽しめる
  • 新型10速ATは流して良し、加速も楽しめる秀作
  • リアサスは初代からの伝統だったリジッドアクスルを捨てマルチリンクに
  • ドライビングモードによりステアリングアシスト量が変化
  • 電子制御「マグネライド・ダンパー」をオプション設定

多くのユーザーがマスタングに求めるものは、やはり450ps/529Nmを発揮する5.0L V8 大排気量NAエンジンによる豪快な加速フィールでしょう。もちろん、それは継承されていますが、足回りやLSDの標準装着、各種電制の進化、新型10AT等により一昔前のマスタングよりはずっと洗練され現代的になったと言えます。

また、2.3L エコブースト搭載モデルも欧州でのマスタング人気に大きく貢献しています。必用十分なパワーとトルクを持ち合わせ、より手軽にアメリカンマッスルカーの雰囲気が楽しめる、マスタングの現代的解釈の最適解はこちらかもしれません。

なお、新型10ATは変速プログラムが最適化され、流して良し、踏み込んだ加速時の多段減速もスムーズ。実は、6MT以上の加速性能を誇ります。

サーキットでも非凡なパフォーマンスを見せる(5.0 V8 GT EU仕様)

サーキットでも非凡なパフォーマンスを見せる(5.0 V8 GT EU仕様)

現代のマスタングは単なる加速マシンではありません。初代からの伝統であったリアのリジットサスペンションは7代目で現代的な5リンクのマルチリンク式に変更され、オプションで路面の状況に応じ1/1000秒単位で減衰力を可変制御する「マグネライド・ダンパー」も選択できます。加えて先代から引き継いだ電動パワーステアリングは「ノーマル、スポーツ+、レース」のドライビングモードに合わせアシスト量が変化。これらの相乗効果でよりスポーティーなハンドリングも得ています。

サイズとスペック


●寸法・重量
【全長×全幅×全高】4,784×1,916×1,381mm
【ホイールベース】2,720mm 【トレッド】前/後:1,580 / 1,645mm
【車両重量】1,818kg(kerb weight)
●エンジン
【構成】水冷V型8気筒 自然吸気 DOHC 32V フロント縦置
【総排気量】5,038cc 【直径×内径】93mm×92.7mm 【圧縮比】12:1
【最高出力】450ps(331kw)/7000rpm 【最大トルク】529Nm(53.9kgm)/4600 rpm
【燃料容量】61L
●駆動系
【駆動方式】FR 【トランスミッション】6MT
【サスペンション】(前)マクファーソン・ストラット / (後)マルチリンク(5リンク)
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッド・ディスク / (後)ディスク
【タイヤ】(前後)前:255/40 R19 後:275/40 R19
●パフォーマンス
【最高速度】249km/h 【0-100km/h加速】4.6秒
【燃費】約8.4km/L(新欧州複合基準)【価格】英国仕様 2019モデル:£39, 245

歴史とトリビア

フォード マスタング関連の歴史とトリビアを簡単に紹介します。

  • 1964年に初代モデルが発表されると、全米のフォードディーラーに400万人以上が押しかけた
  • 初代マスタングはスペシャリティーカーとしては驚異的な年間平均58万台を販売
  • 2代目モデルについて、フォードは「初代のビッグマイナー」としている。その場合、現行型は6代目
  • 直列4気筒の採用は初めてではなく、オイルショック期の2代目マスタングにも搭載されている
  • 「もっともマスタングらしくない」とされた4代目モデルが、もっとも長い期間(14年間)販売された
  • 5代目モデルは日本市場で229.9万円という戦略的な価格で販売されたことがある

ライバル

アメリカン・マッスルカーであるマスタング。言わずと知れたシボレー・カマロが永遠のライバルです。一時モデル自体が廃止されていたものの、2009年にレトロなデザインをまとって復活。2015年に現行型になりました。6.2L V8と2.0L 直4エンジンのラインナップはマスタングと似ています。

また、ダッジ チャレンジャーも直接的なライバルの1台です。2008年に25年ぶりに復活。2015年に現行モデルにフルモデルチェンジしましたが、70年代テイストのデザインは健在です。こちらは3.6Lから6.2Lまでのエンジンを搭載しています。

  • シボレー カマロ
  • ダッジ チャレンジャー

並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報

現行型より右ハンドルモデルも用意されたマスタングですが、2016年にフォード・ジャパンが日本市場から撤退したため、現状手に入れるには並行輸入しか方法がありません。

7代目マスタングの魅力を存分に味わうなら以下の2グレードがオススメです。

  • マスタング ファストバック 2.3 EcoBoost 10AT
  • マスタング ファストバック 5.0 V8 GT 6MT

2.3 EcoBoostは、新採用の10速ATによる現代的な走行性能と、以前のマスタングには望めなかった高い経済性が魅力。一方の5.0 V8 GTは、大排気量で自然吸気のV8エンジンを、3ペダルのMTで味わえる、大変貴重なモデルです。

マスタングのデザインや雰囲気に惹かれるのであれば、経済的な2.3L EcoBoostと10速ATの組み合わせを、アメリカン・マッスルカーらしい豪快さを味わいたいのであれば、5.0 V8 GTの6速MTモデルをおすすめします。

オプションでは「Custom Pack」(£1,565〜)が人気です。これは、SYNC3ナビゲーションシステムとB&Oプレミアムオーディオ、シートヒーター&シートクーラー、アルミホイールなどがセットになったパッケージで、4種類の組み合わせが用意されています。他にも、ボディストライプやブラックルーフ(ともに£500) など数々のオプションが設定されていますので、下記リンクよりコンフィグレータやカタログをご確認ください。

フォード マスタング ファストバック を並行輸入した場合の国内乗り出し価格例
(£1=135円時・値引き交渉前価格)
マスタング 2.3 EcoBoost 10AT(値引き交渉前現地価格:£39,245)
¥6,966,000
マスタング 5.0 V8 GT 6MT(値引き交渉前現地価格:£42,745)
¥7,541,000
英国仕様右ハンドル車を横浜近郊に納車した場合の乗出し価格(2年保証付)例です。
オプション装備、有償カラー料金、他地域への納車費用は別途となります。
特殊な地域以外は全国納車対応いたします。

画像・動画

マスタング スペシャルモデル紹介

通常モデルの他にも魅力的なスペシャルモデルが用意されています。

マスタング シェルビー GT350(Mastung Shelby GT350)

シェルビー 350GTは、マスタング伝統のハイパフォーマンスモデル。元々は初代マスタングのホモロゲーション取得のために生まれたロードゴーイングカーでしたが、1969年を最後に途絶え2007年に6代目マスタングで復活しました。

最新の2019年モデルは、専用の5.2L V8エンジン(526ps/582Nm)を搭載。レブリミットはアメリカ製大排気量ユニットとしては異例の8,250rpm、トランスミッションは6MTのみと、本気のスポーツモデルであることが伺える組み合わせです。

マスタング ブリット(Mustang Bullitt)

往年の名優スティーブ・マックイーン操る初代マスタングが、世界中の人々を熱狂させた1968年の映画「BULLITT(ブリット)」。そのオマージュモデルとして2018年に登場した特別仕様車です。

ダークハイランドグリーンをイメージカラーとしたダーク系のカラーを纏い、各部に「BULLITT」ロゴを配置、グリルもマスタングマークを取り払った専用のものになっています。

エンジンは専用の5.0L V8エンジン(459ps/529Nm)で、トランスミッションは硬派な6MTのみ。UK仕様ではグリーンステッチのレカロシートが標準装備されます。英国価格は£48,145。

マスタング シェルビー GT500(Mustang Shelby GT500)

2019年のデトロイトモーターショーで発表された「シェルビー GT500」。シェルビー GT350に搭載されている5.2L V8エンジンにスーパーチャージャーを装備、最高出力710ps以上としたモンスターマシンです。トランスミッションは7速DCTのみで、0-97km/h加速は3秒台半ばとされています。2019年後半に北米で発売される予定です。

掲載している情報は記事公開時におけるものです。現在では仕様変更や一部改良、販売価格の変更等が行われている場合があります。公式サイトやカタログ等をご確認いただき、ご不明な点は遠慮なくご相談ください。

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