ウィズカーズを運営するウィズトレーディングでは、日頃のご愛顧に感謝して2020年お正月特別販売のキャンペーンを実施します。今回はキャンペーン対象のひとつとして、オペル アダムをご奉仕します。スポーツモデルのアダムSやクロスオーバーSUV仕様のアダム ロックスなど、お好みの仕様をお探しすることができます。
さらに右ハンドルをご希望の方にはイギリス仕様のボクスホール アダムをご案内致します。
なぜ今オペル アダムなの?
2020年から日本市場への正規輸入も再開されることが発表されたオペル。そんなオペルがちょうど昨年(2019年)生産を終えたプレミアムコンパクトが今回ご案内するアダムです。
ただしアダムは日本では知名度の低い存在です。みなさんはアダムのことをよくご存知でしょうか?そもそもオペル自体が影が薄いブランドかもしれませんね。それにもしかすると日本の自動車好きの中には、オペルにあまり良いイメージをお持ちではない方も少なくないかも知れません。
なぜ今ウィズカーズは、オペルのマイナー車種であるアダムを限定特価販売でおすすめするのでしょうか?まずは、その理由を解説しましょう。
オペルの失速と復活
遡ること1990年代、オペルは日本で大ヒットしていました。当時VW/アウディの輸入販売権を失った自動車輸入販売の老舗であるヤナセが、それらに代わる存在としてオペルの販売に注力したからです。老舗ディーラーの信頼感と低価格とが相まって、当時はオペルを街で見かけないことはないくらいに売れに売れていました。
しかし残念ながら当時のオペルは一部の車種で品質に問題を抱えており、故障も少なくありませんでした。そのため1990年代末には日本市場で大きくシェアを落とし、回復できないまま2006年に日本市場から撤退してしまいました。同時期にも同じ理由でオペルのシェアは欧州でも低下しています。品質問題の原因は、当時のオペルの社長がコスト削減のためにとった戦略が杜撰だったことにあると見られていますが、ちょうど日本で販売に力が入れられていた時期と重なったのは不運なことでした。
とはいえオペルは2000年代後半からミドルクラスのインシグニアに代表されるように、新設計のプラットフォームやメカニズムの投入、デザインの刷新、車種の整理を行い、徐々に自動車に求められる信頼性を取り戻し、汚名を返上しました。そしてプレミアム路線を取るVWを横目に、華美過ぎず質実剛健としたドイツ車らしいブランドとしての存在感を強めていきます。会社の経営状態こそ親会社である米ゼネラル・モーターズの方針に振り回される面も大きく暫く安定しませんでしたが、2017年にフランスのPSA(プジョーとシトロエンの親会社)がオペルを買収、PSA体制下で黒字転換に成功しました。かくして遂に2020年、日本にオペルが正規輸入での再上陸を果たすことが発表されたのです。発表はオペル撤退の発表から実に13年半が経った2019年冬のことでした。
アダムという存在
正規輸入が再開されますが、ウィズカーズではアダムの並行輸入をおすすめします。なぜなら前述の通り、アダムは昨年生産中止されてしまったからです。日本仕様のオペルのカタログにアダムが掲載されることはありません。
アダムが発売されたのは2012年のパリモーターショー。これはオペルの回復期にあたりました。ライバルとしてはフィアット500やBMW MINI、あるいはシトロエン DS3などをライバルとしていましたが、オペルは古いモデルのリバイバルという手段は採らず、アダムに現代的なデザインを与えました。代わりに唯一の古い要素としてモデルの名前をオペルの創業者そのままに”アダム”としたのです。これほどネーミングに気合いが入ったモデルは他に探してもフェラーリ エンツォくらいしか思い当たりません。
残念ながらアダムは、オペルが元気を取り戻すための立役者になれたわけではありませんでした。発売当時は欧州市場の主役だったディーゼルエンジンがアダムには設定されず、値段もやや車体が大きいコルサに比べて割高でした。オペルの質実剛健とした堅実なイメージと、プレミアム路線のアダムのキャラクターには乖離がありました。スポーツモデルのアダムSやクロスオーバーSUV風のアダム ロックスが追加投入されるも、売上は低空飛行だったようです。
そんなわけで残念ながらアダムには後継モデルも開発されず、一世代限りで終わってしまいました。しかしそのネーミングから読み取れるように、アダムは単に売れれば良いというわけではなく、オペルのイメージの回復や向上を願う強い思いが込められていたように感じさせられます。グレードを問わず設定されたクラスを超えた重厚感のあるシートに腰をかけ、がっしりとしたステアリングを握り、その向こうに質感の高いスピードメーターを覗くと、そう思わずにはいられません。
きっとこの先オペルから、アダムのようなモデルは生まれないでしょう。否、他のメーカーからも期待できないかもしれません。そんなアダムの新古車や低走行な中古車を手に入れるのは、生産終了から間もない今が絶好のタイミングであり、同時にラストチャンスでもあるのです。
そんなわけでウィズカーズではアダムの限定特価販売をアナウンスしております。
オペル アダムのバリエーション
最近のオペルと、アダムという車種について少し興味を持っていただけたでしょうか?ここからは実際の購入を考えつつ、具体的なバリエーションやもう少し詳しい仕様について注目していきましょう。
まずはボディタイプ。車体形状は3ドアハッチバックの一通りですが、基本モデルのアダム(ADAM)と、2014年に追加投入されたクロスオーバーSUV風のアダム ロックス(ADAM ROCKS)の2種類に分けられます。
そして、それぞれのボディタイプにスポーツモデルのSが設定され、これらはアダムS(ADAM S)とアダム ロックスS(ADAM ROCKS S)と呼ばれていました。大きな括りで合計4仕様が設定されていたのです。
アダム(ADAM)
もっとも基本的なアダムです。直列4気筒の1.2Lと1.4Lのガソリンエンジン”ecoFLEX”が基本でしたが、2014年からは新世代の直列3気筒1.0Lのガソリンターボエンジン”EDTI”が追加投入されました。出力仕様は複数ありますが、3気筒で直噴ターボの”EDTI”の方が少しパワフルです。もっとも先行する自然吸気仕様も扱いやすく、実際に欧州では1.0Lの追加後もスタンダードな1.4L 87馬力仕様などが好まれていました。
トランスミッションは4気筒に5MT、3気筒に6MTを基本としつつ、4気筒の1.4Lには2ペダルMTの設定もありました。
アダム ロックス(ADAM ROCKS)
クロスオーバーSUV風に仕立てられたアダムです。エンジンやトランスミッションの構成は通常のアダムと同じです。つまり駆動方式はFFのままで、オフロードの走破を意図したものではありません。しかし車体の下面に樹脂製のガードが追加され、最低地上高は1.5cm上げられました。これは日本の積雪地に相性が良い仕様です。もし仮にアダムが日本に正規輸入されていたら、このロックスが販売の中心になっていたかもしれません。
ちなみにロックスには魅力的な電動キャンバストップもオプション設定されていました。これは後にノーマルのアダムでも選択可能になりますが、アウトドアの雰囲気漂うロックスでは特に相性の良いオプションでした。
アダム S(ADAM S)
2014年に追加されたスポーツモデルです。1.4Lの”ecoFLEX”エンジンはターボチャージャーで武装され、150馬力と220Nmを発揮、これに6MTを組み合わせます。アダムのラインアップ中最強のモデルです。
2010年代は、A/Bセグメントのスポーツモデルも出力のインフレが進みましたが、それらのライバルと比べるとアダムSの絶対的なスペックは及びません。しかしコンパクトな車体を駆るには必要十二分な出力があり、性能を使い切りながら走る楽しみが得られるでしょう。
アダム ロックス S(ADAM ROCKS S)
言うなれば全部入りのモデルです。スポーツモデルとしての完成度の高さはノーマルのアダムSに譲るかもしれません。しかしその雰囲気はどこかハイパワーSUVに通じるものがあります。黒や暗い赤などのボディカラーと組み合わされ、マッシブな仕様が好まれたようです。
おすすめはアダムS
ウィズカーズのおすすめはスポーツモデルのアダムSです。前述の通りパワーのみを追い求めたわけではないバランス型のホットハッチ自体が今日では希少であることに加え、実はオペルのスポーツモデルそのものが今後希少になる可能性が高いからです。
オペルはかつて主力車種のコルサやアストラ、インシグニアなどでスポーツモデルを展開、特にOPC(Opel Performance Center)の名前を冠する最高性能モデルは、フォード・チームRSやルノー・スポールなどと比肩するとして名声を集めました。しかし2018年のジュネーブショーで登場すると期待されていた最新のインシグニアOPCは発表されず、その後も音沙汰がありません。最新のコルサにOPCが設定されるかも不明です。
オペルは近年電気自動車の開発へリソースを割いており、このままOPCはフェードアウトしてしまう可能性も考えられます。アダムに乗ると同時に、オペルのスポーツモデルに乗るにも、今はまさにラストチャンスなのです。
もちろんノーマルのアダムやアダム ロックスも魅力的な選択肢です。特にアダムは2020年1月時点でも多くの新古車が流通しており、気に入った仕様を選ぶことも可能です。
ぜひこの機会にオペルがアダムに込めた思いを追体験してみて欲しいと願っています。
オペル アダム サンプル個体
お正月特別価格販売のサンプルとして、ドイツ内で現在販売中の新古車を中心にセレクトしました。ここに掲載されている個体以外もご案内が可能です。
また右ハンドル仕様を希望される方はイギリスで販売されていたブランド違いの同一車種、ボクスホール アダムを手配致します。
2019 オペル アダムS – シックなホットハッチ
走行距離:約10キロ
色:オーシャンブルー
内装:ブラック/シルバー
イチ推しグレードであるアダムSの新古車です。落ち着いたボディカラーにはルーフの銀色のトリムやCピラーのエンブレムがよく映えます。助手席前のダッシュボードに”S”のロゴが入り、ドアピラーにも赤いアクセントが入るものの、それ以外は控えめなインテリアは運転への集中力を奪いません。ホットハッチの価値はスペックだけが全てではないと感じさせられます。
€1=123円時の為替レートで
全国納車(陸送費別途)承ります。
2019 アダム ロックス オープンエア – キャンバストップ付き
走行距離:約6キロ
色:ライトグレー
内装:ブラック
最低地上高を上げたアダム ロックス。ライトグレーの車体と樹脂製のアンダーガードやフェンダーモールが醸し出すコントラストは絶妙な塩梅です。加えてこの個体はロックスおすすめのオプションである電動キャンバストップを装備。開口面積の広いキャンバストップは、ガラス製のサンルーフとは異なる開放感を得られます。
€1=123円時の為替レートで
全国納車(陸送費別途)承ります。
2019 アダム – 上品なツートンカラー仕様
走行距離:約10キロ
色:ベリーレッド/ホワイト(2トーンカラー)
内装:ブラック/ホワイト
もっともスタンダードなアダム。ルーフをボディと異なるカラーリングにする2トーンカラーを採用し、そのイメージはインテリアでも繰り返されます。ルーフを塗り分ける2トーンカラーは2020年現在、欧州日本を問わず珍しいものではなくなりましたが、アダムの円弧を描くような美しいルーフラインは後席にドアを持たない3ドアのハッチバックならでは。実用よりもデザインが重んじられたことはプレミアムコンパクトの証です。
€1=123円時の為替レートで
全国納車(陸送費別途)承ります。
掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)
※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。
また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。
現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています
海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。
今回の特別販売について
対象となるのはオペル アダムの左ハンドル・ドイツ仕様です。右ハンドルの場合は兄弟ブランドであるボクスホール アダムのご案内となります。今回は2019年登録、走行距離100km以内の個体をご用意しました。
アダムの生産は完了していますが2020年1月現在は新古車の流通も多く、新車を選ぶかのようにお好みのボディカラーを探すことが可能です。しかし今後は徐々に選択肢が少なくなると考えられます。好みの仕様を選びたい場合はお早めに検討されることをおすすめします。
ご相談・お見積り等、お気軽にご相談下さい。
ドア:3Dr
乗員:4名
外形寸法:全長3,698-3,747mm×全幅1,720mm×全高1,484-1,493mmサイドエアバッグ/カーテンエアバッグなどの安全装備やディスプレイオーディオを標準装備しています。