並行輸入 新車|新型セアト イビザ(2017-)に乗る。日本未導入コンパクトの概要・スペック・価格の情報。

セアト イビザ FR Sport セアト/クプラ
セアト イビザ FR Sport

フォルクスワーゲン(以下VW)グループのなかでも、少しスポーティでラテン的な要素のあるスペイン発のブランド「セアト」。そのなかでも若いユーザーをターゲットにして支持を得ているモデルがあります。今回はセアトの主力コンパクトカー、イビザ(SEAT Ibiza)を解説。概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報をご紹介します。

セアト イビザとは

セアト イビザ(FR Sport)

セアト イビザ(FR Sport)

セアト イビザは同社の主力を担う、Bセグメントのコンパクトカーです。大きさは全長:4,059mm×全幅:1,780mm×全高:1,444mmと国産車では日産 ノートやマツダ 2に近いサイズで、セアトのアイデンティティであるシャープな造形が外観上の特徴です。

現在販売されているモデルは、2017年にフルモデルチェンジした5代目モデル。VWが開発した小型車向けモジュラープラットフォームの「MQB A0」を兄弟車のVW ポロに先立ち採用しました。

現行モデルは、グレードやエンジンの再編が行われ、ボディタイプは5ドアのみに。合わせて内装の質感向上および各種装備のアップデートも行われています。

その他兄弟車には、シュコダ ファビアや、SUV化されたアローナなどがあります。

セアト イビザ beats sound搭載モデルCM(約45秒)

ココがスゴイ!セアト イビザ

セアト イビザを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。

  • ライバルよりもターゲットを10歳近く若く設定
  • 兄弟モデルと比較して魅力的な価格
  • 3ドア/ワゴンを廃し5ドアに一本化
  • ラテン気質の小気味よい走り
  • 新プラットフォーム採用により従来モデルより剛性アップ
5ドアに一本化:最近ではルノー クリオやオペル/ボクスホール コルサなどライバルも3ドアを廃し5ドアに一本化する動きがあります

スタイリングとインテリア

  • 幅は広がったが全長は短くダウンサイジング
  • セアト車に共通するエッジの立ったシャープなデザイン
  • 従来モデルより質感が上がったインテリア
  • 最新のインフォテインメントシステムを採用

イビザのエクステリアで目を引くのはやはりデザイン。特徴的なフロントセクションから続く、エッジの立ったボディラインがシャープな印象で兄貴分となるレオンと共通するデザイン処理です。これに加え、LEDヘッドライトををはじめ、各所に仕込まれた三角形のモチーフがポイントです。

ボディカラーは全9色。アルミホイールは15インチから18インチまでバリエーションが豊富です

インテリアは、フルモデルチェンジで形状や素材が見直されました。従来モデルはプラスチッキーな印象でしたが質感が大幅に向上してます。ボディサイズは若干コンパクトになりましたが、室内空間は拡大されています。

インフォテインメントシステムは8.0インチのタッチスクリーンにアップデートされ、セアト最新のFullLinkが搭載されます。さらに、若いユーザーをターゲットにしていることもあり、Dr.Dre率いるbeats soundの音響システムを全車でオプション選択が可能です。

搭載されるエンジンと燃費

最新のダウンサイジングターボ 1.0L TSIユニット

最新のダウンサイジングターボ 1.0L TSIユニット

搭載されるエンジンは、1.0Lガソリン(2機種3仕様)と1.6Lディーゼル。

  • ガソリン
    1.0L 直3 自然吸気 MPI 80PS(59kw)/93Nm
    1.0L 直3 ターボ TSI 95PS(70kw)/175Nm
    1.0L 直3 ターボ TSI 115PS(85kw)/200Nm
  • ディーゼル
    1.6L 直4 ディーゼルターボ TDI 95PS(70kw)/250Nm

ガソリンは全て直3 1.0L。自然吸気のMPIと、ターボのTSIがチューニング違いで2種類が設定されています。このユニットは日本でもVW Up!などで導入されているものです。ディーゼルは直4 1.6LのTDIのみの設定になります。燃費性能はTSI 115PS仕様の欧州複合燃費で20.7km/Lです。

駆動方式はFFで、トランスミッションは5速/6速MTを中心に、TSI 115PS仕様のみデュアルクラッチのDSGが設定されています。

走行性能とハンドリング

新プラットフォーム採用で小気味いい走りを実現

新プラットフォーム採用で小気味いい走りを実現

サスペンション構成はフロント:マクファーソンストラット、リア:セミリジット。これは兄弟モデルのポロに準じたものです。今回はじめて採用されたMQB A0プラットフォームは従来モデルと比べてねじり剛性がアップ。これにより走りの質感が上がり、小気味いい走りが楽しめると言われています。
特にスポーツ志向のFRグレードには専用チューニングのサスペンションが装備されるほか、ドライバーの選択に合わせてセッティングが変えられる「SEAT Drive Profile」も装備されます。

安全装備として電子制御スタビリティコントロールをはじめ、6エアバッグなどベーシックモデルでも充実しています。

サイズとスペック


●寸法・重量
【全長×全幅×全高】4,059×1,780×1,444 mm
【ホイールベース】2,564mm 【トレッド】前/後:1,525 / 1,505mm
【車両重量】1,149kg
●エンジン
【構成】水冷直列3気筒ターボ DOHC12V フロント横置 気筒休止機構付
【総排気量】999cc 【直径×内径】74.5×76.4mm 【圧縮比】10.5:1
【最高出力】115ps(85kw)/5000-5500rpm 【最大トルク】200Nm/2000-3500rpm
【燃料容量】45L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】6MT
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)セミリジット
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ディスク
【タイヤ】(前後)-
●パフォーマンス
【最高速度】195km/h 【0-100km/h加速】9.3秒
【燃費】約20.7km/L(新欧州複合基準)
【価格】英国仕様 2019モデル:£19,635

歴史とトリビア

1984年にデビューした初代モデルは、当時提携関係にあったフィアットのコンポーネントを流用しつつ、パワーユニットをポルシェ、ボディ設計をカルマン、デザインはジウジアーロと、クルマ好きにとってはドリームチームのような構成で開発されました。

2代目以降はセアトがVWグループ入りしたことで、VWのコンポーネントが使われるようになり、最近のモデルはVW ポロの兄弟車です。歴代モデルはどれもセアトで一番の販売台数を誇る同社の屋台骨モデルになっています。現行モデルもデビュー直後から好評で、2018年の英WHAT CAR?カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

なお、従来モデルにあったホットハッチのイビザ・クプラに相当するモデルが5代目モデルには現在設定されていませんが、スペシャルブランドとして独立したクプラが「クプラ イビザ」としてリリースする用意があると同ブランドのイベントで語っています。

日本には1980年代後半に、初代モデルがFaia(外国自動車輸入共同組合)が少数輸入した実績があり、当時のカーグラフィック誌では長期ロードテスト車に採用されました。

ライバル

ベストセラーが並ぶ欧州Bセグメントクラスは、各社気合の入ったモデルがラインナップされています。VWグループの兄弟車以外で近いライバルは、走りに定評のあるフォード フィエスタや最近フルモデルチェンジされた新型プジョー 208やルノー クリオなどでしょう。

並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報

初代モデルが少数導入された以外は、日本市場に正規導入されていないイビザ。今後もVW系ブランドとの棲み分けを考慮すると、セアトブランドそのものが上陸する可能性は残念ながら低いでしょう。手に入れるには並行輸入が最も確実な方法です。

主なグレード構成は以下の通り、ベーシックグレードの「SE系」と、スポーティ仕様の「FR(Formura Racing)系」、上級グレードの「XCELLENCE系」の3つがあります。

  • SE系(SE、SE Technorogy)
    ベーシックモデルのSEでも15インチアルミホイール、6.5インチタッチスクリーン、Bluetoothストリーミング対応ハンズフリーなど装備は充実しています。Technorogyはさらに16インチアルミ、ナビゲーションなどが装備されます。
  • FR系(FR、FR Sport)
    主な装備は、17インチ専用アルミホイール、専用バンパー、フラットボトムステアリング、ツインエキゾーストパイプなど。FR Sportでは、さらに18インチアルミホイール、デジタルコックピット、スゥエードトリムなどが装備されます。
  • XCELLENCE系(XCELLENCE、XCELLENCE lux)
    SE系に対して、リアパーキングセンサー、LEDヘッドライト、アンビエントライトなどが追加装備されます。Luxはさらにアダプティブクルーズコントロール、スゥエードトリム、リアビューカメラなどが装備されます

オススメは、まず、FR Sportに1.0L TSI 115PS仕様に6MTの組み合わせ。FR Sportはかつてのクプラほどではないですが、6MTを駆使してスポーティな走りを楽しめるチョイスです。もうひとつはXCELLENCEにDSGの組み合わせ。日本で乗られるなら、多くの方にとってある程度の装備とATは必須です。

  • セアト イビザ FR Sport 1.0 TSI 115PS 6MT
  • セアト イビザ XCELLENCE 1.0 TSI 115PS 7DSG

ベーシックグレードをご希望ならSE系。上級モデルでは6MT/DSGが選択できます。ほかにもお好みの仕様を並行輸入できますのでお気軽にお問い合わせください。

セアト イビザを並行輸入した場合の国内乗り出し価格例
(£1=135円時)
セアト イビザ FR Sport 1.0 TSI 115PS 6MT
(現地価格:£19,635)\4,064,000
セアト イビザ XCELLENCE 1.0 TSI 115 PS 7DSG
(現地価格:£19,590)\4,158,000
英国仕様右ハンドル車を横浜近郊に納車した場合の乗出し価格(2年保証付)例です。
オプション装備、有償カラー料金、他地域への納車費用は別途となります。
特殊な地域以外は全国納車対応いたします。
右ハンドル・左ハンドル対応!
ウィズトレーディングでは英国(イギリス)をはじめドイツ、フランス、ベルギー他、欧州数か国に対応できるサプライヤーと協力体制を敷いています。英国仕様の右ハンドル車、その他欧州仕様の左ハンドル車もご用意できます。

ディーゼル車をご希望の方へ

参考乗出し価格が掲載されていない場合には、別途お見積りいたしますのでお問合せ下さい。

なお、ディーゼル車を取り巻く環境は年々厳しくなっています。ディーゼルエンジン搭載車をご希望の場合には以下の記事もご覧ください。

掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)

※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。

また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。

現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています

海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。


安心の保証制度
ウィズトレーディングでは、並行輸入車の購入にあたり大きな不安材料となる「車両保証」について以下の独自保証を設定しています。 独自設定の保証のため、ウィズトレーディングへのお電話一本で速やかに作業に取り掛かることが可能です。 並行輸入車の保証...

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