フォルクスワーゲングループのなかでも、ラテン気質で少しスポーティなブランディング展開で立ち位置を確立しつつあるスペインのブランド「セアト」。既にリリースされているコンパクトSUVが市場で高評価を得ていますが、最も大きなモデルが投入されました。今回はセアトでは最も大きい7シーターのSUV「タラッコ(SEAT Taracco)」を解説。概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報を解説します。
セアト タラッコとは
セアト タラッコは、欧州Cセグメントクラスのプラットフォームを用いた、7シーターSUVです。大きさは全長:4,735mm×全幅:1,839mm×全高:1,674mmと、国産車では三菱 アウトランダーや日産 エクストレイルに近いもので、セアトのSUVでは最も大きなサイズとなります。
現在販売されているモデルは初代モデルで2018年のジュネーブモーターショーにて、アローナ、アテカに次ぐ第3のSUVとしてデビューしました。その際のトピックがネーミング。スペインの港町「タラゴナ」を由来としたこの名前は、ユーザーのファン投票にて決まりました。プラットフォームを共有する兄弟車にはフォルクスワーゲン ティグアンとシュコダ コディアックがあり、生産は兄弟車と同じくドイツにあるVWの工場で生産されます。
2019年のフランクフルトモーターショーでは、プラグインハイブリッド版が発表され、2021年に追加予定と言われています。
セアト タラッコ コンセプト紹介動画(約3分)
ココがスゴイ!セアト タラッコ
セアト タラッコを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。
- セアト初の3列7シーターSUV
- 兄弟車よりも容量多いラゲッジスペース
- AIを採用したインフォテイメントシステム
- ライトサイジングコンセプトのユニットを用意
- 将来的にはPHEVモデルが追加予定
スタイリングとインテリア
- スポーティでシャープなボディライン
- セアト車に共通するデザイン処理
- 質感の高いインテリア素材
- デジタル機能を積極的に採用
エクステリアで印象的なのは、三角形に囲まれたLEDデイタイムが印象的なヘッドライトから、シャープに伸びるボディラインが魅力的。これはほかのセアト車に通じるデザイン処理で兄弟車のなかでもスポーティな雰囲気に仕上がっています。
このボディラインをセアトは積極的にアピールしたいようで、暗いトコロで足元を照らすウェルカムライトには、タラッコのロゴとボディラインのイラストがプロジェクションされます。
インテリアは、インパネや各部のパーツの質感の高く、シートの着座位置が考慮されアイポイントが高く車両感覚が掴みやすく運転しやすいと評判です。シートトリムにはアルカンターラやフルレザーが採用されるほか、FRグレードには専用形状のスポーツシートが用意されます。
セアトで初のなる3列シートは使い勝手も良さも考えており、フロントシートバックテーブルをはじめ、シートのスライド量も多く、2列目/3列目を倒せば長尺物の積載可能です。
デジタル機能も積極的に採用しており、デジタルコックピットの装備をはじめ、インフォテイメントシステムには最新のFull Linkを装備しています。一部グレードにはこれにセアト初となるジェスチャーコントロールと、Amazon Alexaを使用したボイスコントロール機能が搭載されています。
搭載されるエンジンと燃費
パワーユニットは、ガソリン、ディーゼルそれぞれが設定。
- ガソリン
1.5L 直4 ガソリンターボ TSIEvo 150PS (110kw)/250Nm 6MT/DSG
2.0L 直4 ガソリンターボ TSI 190PS (140kw)/320Nm 7DSG
- ディーゼル
2.0L 直4 ディーゼル TDI 150PS (110kw)/340Nm 6MT
2.0L 直4 ディーゼル TDI 190PS (140kw)/400Nm DSG
ガソリンユニットは1.5Lと2.0Lの2種類。1.5LはVWグループの各モデルで採用車種を増やしているライトサイジングコンセプトの新世代ユニット TSI Evo。排気量に余裕を持たせることで低燃費とクリーンな環境性能を実現しています。燃費性能は1.5LのDSG仕様の新欧州複合(WLTP)で16.6km/Lです。ディーゼルは2.0Lに2種類のチューニングが用意されています。
トランスミッションは6MTを中心に、ガソリンと2.0Lディーゼルに7速DSGが設定。駆動方式はFFを中心に、ガソリン/ディーゼルそれぞれ190PS仕様に4Driveと呼ばれるAWD仕様が設定されています。
これに加え、1.4LガソリンTSIに電気モーターを組み合わせたPHEV仕様が2021年までに追加予定と言われています。
走行性能とハンドリング
サスペンションはフロント:マクファーソン・ストラット、リア:トーションビームを採用。このクラスではコンベンショナルな組み合わせですが、サスペンションの剛性は高くしっかりとしたもの。少し固めのセッティングですが走りが楽しめ乗り心地も良いと現地メディアでは評価されているようです。
ハンドリングは、適度に軽めの操舵力を持ちつつも、正確なステアリングが可能で、セアトのスポーティなイメージに沿ったチューニングがされています。
サイズとスペック
【全長×全幅×全高】4,735×1,839×1,674 mm
【ホイールベース】2,790mm 【トレッド】前/後:1,585 / 1,574mm
【車両重量 1,665kg
●エンジン
【構成】水冷直列4気筒ターボ DOHC16V フロント横置 気筒休止機構付
【総排気量】1,498cc 【直径×内径】74.5×85.9mm 【圧縮比】11:1
【最高出力】150ps(110kw)/5000-6000rpm 【最大トルク】250Nm/1500-3500rpm
【燃料容量】-L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】7DSG
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)マルチリンク
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ディスク
【タイヤ】(前後)-/-R-
●パフォーマンス
【最高速度】198km/h 【0-100km/h加速】9.5秒
【燃費】約16.6km/L(新欧州複合基準)【価格】英国仕様 2020モデル:£35,935
歴史とトリビア
セアト タラッコ関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。
- 車名は「ジュネーブチャレンジ」と呼ばれるユーザー投票で決定
- 選ばれた名前はスペインの美しい港町「タラゴナ」が由来
- 3列シートモデルはアルハンブラが終了予定のため今後タラッコが唯一の存在に
- セアトで初のAI機能を採用
ライバル
- メルセデス・ベンツ GLBクラス
- プジョー 5008
- フォルクスワーゲン ティグアン
- シュコダ コディアック
- 日産 エクストレイル
- 三菱 アウトランダー/PHEV
並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報
セアトが日本市場に導入された実績がなく、フォルクスワーゲンのラインナップとの重複を避けるため、タラッコが導入される可能性は残念ながら低そうです。そのため、確実に手に入れるなら並行輸入が現実的な方法です。
英国でのグレード体系は以下の通りです。
●グレード構成
- SE
17インチアルミホイール、デジタルコックピット、リアパーキングセンサーなどが装備 - SE Technorogy
18インチアルミホイール、8インチナビゲーションシステム、ダークティントウィンドウなどが装備 - FR
19インチアルミホイール、パワーテールゲート、専用電動バケットシートなどが装備 - FR Sport
20インチアルミホイール、レザートリム、ウィンターパック、トップビューカメラなどが装備 - XCELLENCE
19インチアルミホイール、アルカンターラスポーツシート、パークアシストなどが装備 - XCELLENCE Lux
20インチアルミホイール、レザートリム、ウィンターパック、トップビューカメラなどが装備
欧州左ハンドル仕様は「Style」「XCELLENCE」「FR」の3グレード構成。Styleは英国のSEに相当し、そのほかは同名のグレードに相当します。
そのなかでもおすすめは、FR Sportの1.5L TSI EvoにDSGの組み合わせ。これはスポーティな装備を持つFR Sportに燃費のよいライトサイジングターボエンジンと2ペダルDSGの組み合わせ。誰もがセアトのスポーティさを感じられるチョイスです。兄弟車の中でもラテン気質でスポーティなタラッコでアクティブに出かけてみませんか。
- セアト タラッコ FR Sport 1.5 TSI Evo 150PS DSG Auto
- セアト タラッコ XCELLENCE Lux 2.0 TSI 190PS DSG Auto 4Drive
ほかにも、よりドライビングを楽しみたい方には6MTモデルやAWDモデル、上級グレードのEXCELLENCE系をはじめ、欧州左ハンドルモデルも並行輸入できますので、お気軽にお問い合わせください。
(£1=135円時・現地値引き交渉前)
(現地値引き交渉前価格:£35,935)\6,501,000
(現地値引き交渉前価格:£38,340)\6,873,000
掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)
※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。
また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。
現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています
海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。
短い納期でお買い得な新車在庫もあります。
メーカーへの新車発注と比べて比較的に短い納期かつ、お買い得な価格で購入できる新車販売店在庫、ディーラーデモカーアップをはじめ、デリバリーマイレージの登録済み未使用車、新古車、中古車などの現地在庫を並行輸入可能です。今回、ウィズトレーディングではタラッコのお買い得な現地在庫をご用意しました。新車発注の通常価格とぜひ比べてみてください。
どの物件も一点限りのため、既に売約済みの場合がありますのでご了承ください。紹介している物件以外にも現地在庫をお探しできますので、お気軽にお問い合わせください。
年式:2020年
走行距離:1000マイル
色:グレー
内装:ブラック
£1=135円時の為替レートで
全国納車(陸送費別途)承ります。
年式:2020年
走行距離:3500キロ
色:グレー
内装:ブラック
€1=120円時の為替レートで
全国納車(陸送費別途)承ります。