並行輸入 新車|シュコダ コディアック(2018-)に乗る。日本未導入ハイパフォーマンスSUVの概要・スペック・価格の情報。

シュコダ コディアックvRS シュコダ
シュコダ コディアックvRS

日本ではあまり馴染みがないチェコの自動車メーカー「シュコダ」が、新たに「ニュルブルクリンク最速の7シーターSUV」の称号を手にしました。今回はシュコダのフラッグシップSUV「コディアック」(SKODA Kodiaq)を解説。概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報をご紹介します。

シュコダ コディアックとは

シュコダ コディアックvRS(フロント)

シュコダ コディアックvRS(フロント)

シュコダ コディアックは、チェコのフォルクスワーゲン(以下VW)系自動車メーカーであるシュコダのフラッグシップSUVで3列シート・7人乗り仕様を中心に展開されています。大きさは全長:4,699mm×全幅:1,882mm×全高:1,664mm。国産7シーターSUVの人気モデル「マツダ CX-8」に比べ、若干コンパクトなサイズになります。

プラットフォームにはVWのモジュラープラットフォーム「MQB」を採用しており、兄弟車としてティグアン オールスペース等があります。

現在販売されているのは2018年に小変更されたモデルで、パワーユニットが環境基準に対応した新ユニットにアップデートされたのに加え、以前から登場が噂されていたハイパフォーマンスモデルの「vRS/RS(以下vRS)」が追加されました。シュコダのハイパフォーマンスモデルにのみ与えられるvRSの名前を冠したモデルは、ニュルブルクリンクを9分29秒86という記録を叩き出し、7シーターSUV最速の称号も得ています。

vRS/RS:右ハンドル英国仕様は「vRS」、左ハンドル圏仕様は「RS」の名称になります

シュコダ コディアック vRS コマーシャル動画(約35秒)

ココがスゴイ!シュコダ コディアック

シュコダ コディアックを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。

  • 高い質感とリーズナブルな価格
  • 3列シート7シーターのハイパフォーマンス系SUV
  • ニュルブルクリンク最速の称号を得たvRSの存在
  • 低燃費で環境性能み高いライトサイジングユニットも追加
  • シュコダの起源を冠した高級モデルL&Kをラインアップ
L&K:シュコダの創業者ヴァーツラフ・ラウリン(Laurin)とクレメント(Klement)の頭文字を取ったもの。コディアックをはじめ現在ではフラッグシップのシュパーブにも設定

スタイリングとインテリア

  • チェコの伝統工芸品から着想したシャープな造形
  • 高級感を過剰に演出しないセンスのよいインテリア
  • 7人全員が満足して移動できる3列シート
  • vRSには専用エクステリアパーツを装備

エクステリアデザインは直線を基調としたシャープなボディラインが印象的。これをメーカーはチェコの伝統工芸品である「ボヘミアングラス」から着想を得たものであるとコメントしています。また、クローム処理された縦スリットのグリルや分割されたヘッドランプなど、主張や押出しが強く、全般的にシュコダのフラッグシップであるシュパーブをSUVにしたような雰囲気です。

さらにvRSにはリアディフューザーを内蔵した専用バンパーや専用20インチアルミホイールなどで武装され、ハイパフォーマンスモデルであることをしっかりと主張します。

オプションで頭上の開放感を演出するパノラミックサンルーフがベーシックモデルを除き設定されています。

インテリアはVWグループの作りの良さに加え、各所のパネルや樹脂素材は質の良いものが使われいます。ウッドやクロームパーツを使っている箇所もありますが控えめで、過剰に高級感を演出せずに質の良さをアピールするセンスの良さを感じます。シートは大ぶりなしっかりとしたもの。vRSにはロゴ入り専用スポーツシート、L&Kにはロゴ入り専用レザーシートが設定されています。

今回の小変更では、vRSやL&KをはじめとするモデルにフルデジタルメーターのVIRTUAL COCKPITが初採用されています。

搭載されるエンジンと燃費

搭載されるエンジンは、ガソリン(2機種)、ディーゼル(1機種3仕様)。

  • ガソリン
    1.5L 直4 ターボ TSI Evo 150PS(110kw)/250Nm
    2.0L 直4 ターボ TSI 190PS(139kw)/320Nm
  • ディーゼル
    2.0L 直4 ターボディーゼル TDI 150PS(110kw)/340Nm
    2.0L 直4 ターボディーゼル TDI 190PS(139kw)/400Nm
    2.0L 直4 ツインターボディーゼル BiTDI 239PS(175kw)/500Nm(vRS専用)

ガソリンは1.5Lと2.0Lの2種類の設定。1.5Lはライトサイジングターボコンセプトを採用したTSI Evoユニットで低燃費とクリーンな環境性能を実現しています。ディーゼルは全て2.0LのAdBlueを採用した最新のユニットです。注目はvRS専用の239PSを発揮するBiTDIエンジン。VW パサートのハイパワー仕様にも採用されるこのユニットは、大柄で車重のあるコディアックvRSを軽々と操るパワーを持ちつつも欧州複合(WLTP)で12.5km/Lの燃費性能を両立しています。

駆動方式はモデルによってFFもしくはAWDが設定されます。トランスミッションは1.5Lガソリンとディーゼルの150PS仕様に6MTが組み合わせられる以外は全ての仕様に2ペダルの7速DSGの設定があります。

走行性能とハンドリング

AWD車は降雪地域でも頼もしい存在(SCOUT)

AWD車は降雪地域でも頼もしい存在(SCOUT)

サスペンション構成はフロント:マクファーソンストラット、リア:トーションビーム。このクラスではコンベンショナルな組み合わせですが、足回りの硬さは丁度よく、ハンドリングも正確で機敏との評判で現地メディアでは「大ぶりなSUVとは思えない運転の楽しさである」と高い評価を得ています。

大柄なSUVでも走りを楽しめるのがvRS/RSの魅力

大柄なSUVでも走りを楽しめるのがvRS/RSの魅力

vRSにはDCC(Dynamic Chasis Control)と呼ばれるシステムが装備されています。6つのモードが用意されており、ハンドリングの特性やアダプティブダンパーを路面状況に合わせて設定可能。これにより様々な状況下でも最適なドライビング環境を提供します。

サイズとスペック


●寸法・重量
【全長×全幅×全高】4,699×1,882×1,664 mm
【ホイールベース】2,789mm 【トレッド】前/後:1,585 / 1,573mm
【車両重量 1,928kg
●エンジン
【構成】水冷直列4気筒ツインターボディーゼル DOHC16V フロント横置
【総排気量】1,968cc 【直径×内径】81×96mm 【圧縮比】15.5:1
【最高出力】239ps(175kw)/4000rpm 【最大トルク】500Nm/1750-2500rpm
【燃料容量】60L
●駆動系
【駆動方式】AWD 【トランスミッション】7DSG
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)トーションビーム
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ディスク
【タイヤ】(前後)235/45R20
●パフォーマンス
【最高速度】220km/h 【0-100km/h加速】6.9秒
【燃費】約12.5km/L(新欧州複合基準)
【価格】英国仕様 2019モデル:£44,065

画像

歴史とトリビア

コディアックは2016年のジュネーブモーターショーで参考出品された「ビジョンSコンセプト」がモチーフとされています。市販モデルは同年のパリモーターショーで発表され「コディアック」の名前で販売開始。これはシュコダ初のSUVモデルとなりました。

名前(KODIAQ)の由来は、アラスカにある島(KODIAK)に生息するヒグマが由来とされていますが、地名との重複を避けることに加え、シュコダのSUVモデルとのネーミングに合わせるため、最後の一文字を「Q」にした「KODIAQ」になりました。

ライバル

欧州でも人気のSUV市場ですが、「パフォーマンス」「ユーティリティ」「プレミアム性」を両立した3列シート7シーターSUVは思いの外多くありません。同じグループ内のVW ティグアン(ロングホイールベース仕様)やメルセデス・ベンツ GLBクラスが主なライバルとなります。また欧州では未発売ながらマツダ CX-8もライバルといえるでしょう。

並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報

VWグループ由来の質感の高さとライバルと比べて手頃な価格から、欧州市場でもバリュー・フォー・マネーで支持を得ているシュコダですが、日本ではVWのライナップとの兼ね合いもあり、コディアックを含めて今後も正規で導入される可能性は低いでしょう。そのため手に入れるには並行輸入が最も確実な方法です。

英国でのグレード構成は以下の通り。標準グレードのSE系をはじめ、アウトドア志向のSCOUTや、高級モデルのL&K、そしてハイパフォーマンスモデルのvRSまで多くが設定されています。基本全モデル3列シート7シーター仕様があり、SE系とEDITONは2列5シーターが選択できます。

  • SE系
    18インチアルミホイールやデュアルゾーンオートエアコンなどを装備した「SE」
    カーナビゲーションやパーキングセンサーを装備した「SE Technology」
    19インチアルミホイールやピアノブラックインテリアを装備した「SE L」
  • EDITION
    メタリックペイントやレザーシートを装備した上級モデル
  • SCOUT
    オフロードモードや専用フロント/リアバンパーなどを装備したアウトドア志向モデル
  • SPORTLINE
    20インチアルミホイールや、アルカンターラスポーツシートなどを装備したスポーティモデル
  • L&K(Laurin&Klement)
    専用デザインのアルミホイールやロゴ入りレザーシートを装備した最上級モデル
  • vRS
    専用20インチアルミホイールやロゴ入りスポーツシート、専用BiTDIユニットが組み合わされるニュル最速7シーターSUV

そのなかでもオススメはvRSでしょう。エクステリア、インテリア、走り、全てにおいて高いレベルのvRSは、シュコダのフラッグシップSUVのなかでも、アツい走りを求めるユーザーに対してきっと高い満足感を与えるはず。SUVとは思えないような走りが楽しめるコディアックvRS、「ニュルブルクリンク最速」の称号は伊達ではありません。

  • シュコダ コディアック vRS 7seat 2.0 BiTDI 239PS DSG 4×4
  • シュコダ コディアック L&K 7seat 2.0 TSI 190PS DSG 4×4

ほかにも、ラグジュアリーさを求めるユーザーにはL&Kを、そしてアウトドア志向のユーザーにはSCOUTも並行輸入できますのでお気軽にお問い合わせください。特にAWD車は降雪地域でも季節を問わず、その性能を遺憾なく発揮できると思います。

シュコダ コディアックを並行輸入した場合の国内乗り出し価格例
(£1=140円時・値引き交渉前価格)
シュコダ コディアック vRS 7seat 2.0 BiTDI 239PS DSG 4×4
(値引き交渉前現地価格:£44,065)\7,947,000
シュコダ コディアック L&K 7seat 2.0 TSI 190PS DSG 4×4
(値引き交渉前現地価格:£39,515)\6,981,000
英国仕様右ハンドル車を横浜近郊に納車した場合の乗出し価格(2年保証付)例です。
オプション装備、有償カラー料金、他地域への納車費用は別途となります。
特殊な地域以外は全国納車対応いたします。
右ハンドル・左ハンドル対応!
ウィズトレーディングでは英国(イギリス)をはじめドイツ、フランス、ベルギー他、欧州数か国に対応できるサプライヤーと協力体制を敷いています。英国仕様の右ハンドル車、その他欧州仕様の左ハンドル車もご用意できます。

ディーゼル車をご希望の方へ

参考乗出し価格が掲載されていない場合には、別途お見積りいたしますのでお問合せ下さい。

なお、ディーゼル車を取り巻く環境は年々厳しくなっています。ディーゼルエンジン搭載車をご希望の場合には以下の記事もご覧ください。

掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)

※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。

また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。

現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています

海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。


安心の保証制度
ウィズトレーディングでは、並行輸入車の購入にあたり大きな不安材料となる「車両保証」について以下の独自保証を設定しています。 独自設定の保証のため、ウィズトレーディングへのお電話一本で速やかに作業に取り掛かることが可能です。 並行輸入車の保証...

掲載している情報は記事公開時におけるものです。現在では仕様変更や一部改良、販売価格の変更等が行われている場合があります。公式サイトやカタログ等をご確認いただき、ご不明な点は遠慮なくご相談ください。

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