並行輸入 新車|シトロエン C5X(2021-)に乗る。日本未導入PureTech130仕様を中心に概要・スペック・価格の情報。

シトロエン C5X シトロエン/DS
シトロエン C5X

C4カクタスをターニングポイントに新たなデザインの方向性を掴んだように感じるシトロエン。その後にリリースされた第3世代のC3や各エアクロスモデル、そしてベルランゴも市場で高評価を得ており、多くのブランドを抱えるステランティスのなかでもより存在感を高めています。このシトロエンブランドにしばらく空席であったフラッグシップモデルが帰ってきました。
今回は久々に復活した「ビッグシトロエン」こと、シトロエン C5X(Citoroen C5X)を解説。日本未導入仕様を中心に概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報を解説します。

シトロエン C5Xとは

シトロエン C5X

シトロエン C5X

C5Xは、欧州Dセグメント(ラージクラス)に属するシトロエンのフラッグシップモデルです。大きさは全長:4,805mm×全幅:1,865mm×全高:1,485 mm(ミラー部分を含まず)と国産車ではマツダ 6に近いサイズです。

現在販売されているのは2021年に発表されたモデルです。C5Xとしては初代となりますが、かつて2代販売されたC5の後継車種的な扱いで、現在のシトロエンブランドのフラッグシップモデルとなります。最近ではシトロエンの上級ブランドとしてDSオートモビルが展開されおり、現在ではDS9がフラッグシップの役割を担っていますが、シトロエンブランドに設定されるのは2代目C5が製造終了されて以来5年ぶりとなります。
C5Xはシトロエンのフラッグシップとして、戦後のDSからはじまり、「CX」「XM」「C6」などいずれも名車と名高いビッグシトロエンの系譜を受け継いだものとなります。そのなかでも特にCXに対するオマージュは強く、2016年のパリモーターショーで発表されたCXのイメージ強くが反映されたコンセプトカー「CXPERIENCE」の市販版とも言われており、カタログなどでもCXとの関係性を思わせる展開がされています。合わせてC5Xの「X」はクロスオーバーを表す記号性だけでなく、CXやXMなどの歴代ビッグシトロエンのネーミングイメージも盛り込まれていると言われています。

ボディタイプはセダンともワゴンとも異なるファストバックを採用しており、メーカーは「サルーンの快適性とワゴンの多様性を兼ね備えている」とコメントしています。プラットフォームはステランティスのモジュラープラットフォーム「EMP2」の最新世代となるVer.3を採用しており、プラットフォームを共有する兄弟車には、DSオートモビルのDS4をはじめ、プジョーの新型308や408、オペル アストラなどがあります。

日本市場にも2022年に正規導入が発表され、まもなく発売開始とされています(2022年10月上旬現在)。欧州でのデリバリーからタイムラグが小さく日本に導入されたことにC5Xに対する期待を感じます。

シトロエン C5X紹介動画(約25秒)

ココがスゴイ!シトロエン C5X

シトロエン C5Xを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。

  • 久々に復活したビッグシトロエン
  • サルーンの快適性とワゴンの多様性の両立
  • 全方位に対して快適さの追求
  • 日本未導入の軽快なパワーユニットも設定
  • C5初となるプラグインハイブリッドの設定

スタイリングとインテリア

  • 歴代ビッグシトロエンの系譜を受け継ぐデザイン
  • 新たにクロスオーバーのエッセンスを融合
  • 全席にアドバンスドコンフォートシートを採用
  • アイポイントが上がり運転のしやすさが向上

C5Xのボディタイプはセダンやワゴン、ハッチバックとも異なる独特なファストバックを採用しています。全長に対して長めのボンネットをはじめ、流麗なルーフラインに対して高いウェストライン、大きなリアウィンドウと短めなリアオーバーハングなどのエクステリアのポイントは、CXやXMなどをはじめとする歴代ビッグシトロエンのディテールがうまく取り込まれています。デザインは新型C4で初採用されたV字型ライトシグネチャーを大きなボディに合わせて適用しています。

ほかにもフロントとリアのウィンドウに遮音性に優れたガラスを採用することでロードノイズを低減した快適な環境を提供するほか、ラゲッジへのアクセスはCXやC6のように独立したトランクではなくハッチバックですが、一部の仕様ではハンズフリーテールゲートを採用しています。

欧州左ハンドル仕様では日本仕様に設定されない2色を含む6色のボディーカラーが設定されています

インテリアは、はじめに大画面のタッチスクリーンを中心に水平基調でデザインされたインストメントパネルが目に入りますが、これに対して自然な風合いの木目調パネルを組み合わせることで、シトロエンが得意とする未来的な感覚だけでなく、上質な空間を演出します。
これに組み合わせるシートは、アドバンスドコンフォートシートが全席に設定されています。C4カクタスの後期型で初登場し、現在ではシトロエンの快適性を司るアイテムのひとつと言えるアドバンスドコンフォートシートですが、C5Xでは上質なシートトリムと、低反発のクッション素材を組み合わせることで、長距離のグランドツーリングでも疲れづらいものに仕上がっています。
加えて歴代ビッグシトロエンの特徴のひとつである、長いホイールベースは、後席乗員に対して快適で余裕のあるレッグルームを提供するほか、クロスオーバー化はドライバーのアイポイントが上がり見渡しがよくなることで、大きなボディサイズでも運転がしやすくなる効果も与えました。

ラゲッジついては、シトロエンに限らずフレンチメーカーは昔からフラッグシップモデルであっても高い実用性を持つことが特徴でしたが、C5Xも例外ではありません。リアシートを倒すと最大1,640Lとワゴン並みとなる実用性の高いスペースを備えています。

インフォテイメントシステムは最新世代のものが採用され、最大12インチの大画面ワイドタッチスクリーンが組み合わされるほか、4つのUSBソケットとスマートフォンワイヤレス充電などが設定されています。

搭載されるエンジンと燃費

パワーユニットは、ガソリンとプラグインハイリッドの設定です。(★は日本に正規導入されているパワーユニット)

全車に滑らかな変速に定評のある8速AT(EAT8/eEAT8)を設定

全車に滑らかな変速に定評のある8速AT(EAT8/eEAT8)を設定

  • ガソリン
    1.2L 直3ターボ PureTech130 131PS(96kw)/230Nm
    1.6L 直4ターボ PureTech180 181PS(133kw)/300Nm★
  • プラグインハイブリッド
    1.6L 直4ターボ Plug-in-Hybrid225 180PS(132kw)/250Nm+電気モーター 81PS★

ガソリンモデルに設定されるのは、PureTech130とPureTech180の2種類となります。日本市場にも導入される直4 1.6LターボのPureTech180に対して、欧州市場で設定される直3 1.2LターボのPureTech130は、シリンダー数も排気量も丁度1本分少なくコンパクトなものになります。
欧州ではエンジン・オブ・ザ・イヤーを複数年受賞した実績のあるユニットで、日本ではC5Xには設定されませんが、新型C4などで既に導入されています。3気筒でもスムーズな回転感覚と低燃費が魅力で、燃費性能は欧州複合で16.6km/Lです。ほかにも直4 1.6Lガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたC5では初となるプラグインハイブリッド仕様のPlug-in-Hybrid225が設定されています。

駆動方式は全車FFで、トランスミッションは滑らかな変速に定評のある8速AT(EAT8もしくはeEAT8)が全ての仕様に組み合わされます。

走行性能とハンドリング

サスペンションは、フロント:マクファーソンストラット、リア:トーションビームの組み合わせで、歴代ビッグシトロエンのようにハイドロニューマチックサスペンションではありません。しかし、乗り心地については特に強い拘りのあるシトロエンは、次世代のハイドロサスペンションともいわれるPHC(プログレッシブ・ハイドラティック・コントロール)を全車に採用しました。C4カクタスの後期型で初登場したこのサスペンションは、セカンダリーダンパーを用いて油圧で減衰力をコントロールします。シトロエンの乗り心地を比喩する「魔法の絨毯」は健在で、フラッグシップモデルとして相応しい乗り心地と言えるでしょう。

シトロエンの乗り心地を比喩する「魔法の絨毯」は健在

シトロエンの乗り心地を比喩する「魔法の絨毯」は健在

ほかにも運転支援機能も充実しており、C5初となる半自動運転システムの採用のほか、各種センシング技術や周囲360度の情報を映しだすシステムなども設定されています。

サイズとスペック


●寸法・重量
【全長×全幅×全高】4,805×1,865×1,485 mm(ミラー部分を含まず)
【ホイールベース】2,785mm 【トレッド】前/後:1,595 / 1,600mm
【車両重量】 1,493kg
●エンジン
【構成】水冷直列3気筒ターボ DOHC12V フロント横置き
【総排気量】1,199cc 【直径×内径】 -×-mm 【圧縮比】-:1
【最高出力】131ps(96kw)/5,500rpm 【最大トルク】230Nm/1,750rpm
【燃料容量】40L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】8AT
【サスペンション】(前)マクファーソン・ストラット / (後)トーションビーム(共にPHC)
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ディスク
【タイヤ】(前後)205/55R19
●パフォーマンス
【最高速度】213km/h 【0-100km/h加速】11.3秒
【燃費】約16.6km/L(新欧州複合基準)【価格】欧州仕様 2022モデル:€36,730

歴史とトリビア

シトロエン C5X関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。

  • シトロエンブランドとしては久々に投入されたラージサイズモデル
  • コンセプトモデルのCXPERIENCEの要素を市販化
  • 歴代ビッグシトロエン各モデルのエッセンスをオマージュ
  • 特にCXに対して強く意識しておりカタログなどにも登場
  • プラットフォームを共有する兄弟車にはプジョー308/408などがあり

ライバル

流麗なボディラインを描くラージサイズのモデルとしてC5Xのライバルは、同じアライアンス内のプジョー508のほか、アウディ A5スポーツバックやBMW 4シリーズグランクーペなどのジャーマンブランドはもちろん、そして新たにクロスオーバー要素を盛り込む大転換を敢行し市場にインパクトを与えたトヨタ クラウンもC5Xに近いコンセプトでライバルと言えるでしょう。

  • プジョー 508ファストバック
  • アウディ A5スポーツバック
  • BMW 4シリーズグランクーペ
  • フォルクスワーゲン アルテオン
  • トヨタ クラウン・クロスオーバー

並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報

日本でも正規導入が発表され、既にメディアなどでも話題になっているC5Xですが、パワーユニットや、ボディカラー、設定されるオプションなど欧州でラインナップされている全ての仕様が選べるわけではありません。日本未導入仕様が今後正規導入で追加されるかは不明のため、欧州市場で設定される仕様を吟味していち早く確実に手に入れるなら並行輸入がおすすめです。C5Xのグレード構成は以下の通りです。現在左ハンドル欧州仕様および右ハンドル英国仕様共に展開されています。

グレード構成(左ハンドル欧州仕様)

  • Feel Pack
    19インチアルミホイール、LEDヘッドライト/デイタイムランニングライト、10インチタッチスクリーン、スマートフォン連携(AppleCarPlay/AndroidAuto)、2ゾーンオートエアコン、電動パーキングブレーキ、アドバンスド・コンフォート・サスペンション、セーフティパッケージなどが装備
  • Shine
    (Feel Packに対して)19インチブラックダイヤモンドアルミホイール、12インチタッチスクリーン、ヘッドアップディスプレイ、LEDアンビエントライト、ドライブアシストパッケージ・プラスなどが装備
  • Shine Pack
    (Shineに対して)全方位遮音ガラス、ハンズフリーテールゲート、運転席パワーシート(レザーシート)、360度パノラマビューカメラなどが装備

グレード構成(右ハンドル英国仕様)

  • Sense Plus
    19インチアルミホイール、2ゾーンオートエアコン、10インチタッチスクリーン、フロント/リアパーキングセンサー、キーレスエントリー、アドバンスド・コンフォート・サスペンション、カメラ制御のアクティブセーフティブレーキなどが装備
  • Shine
    (Sense Plusに対して)19インチブラックダイヤモンドアルミホイール、12インチタッチスクリーン、ワイヤレススマートフォン充電、ヘッドアップディスプレイ、レーダー制御のアクティブセーフティブレーキなどが装備
  • Shine Plus
    (Shineに対して)LEDインジゲーター内蔵ヒーテッドドアミラー、360度パノラマビューカメラなどが装備

日本にも導入が間もなく始まるC5Xですが、そのなかでもオススメは左ハンドル欧州仕様のFeel PackグレードにガソリンPureTech130と8ATの組み合わせです。
PureTech130はPureTech180と比べてコンパクトで燃費がよいのに加え、ユニット自体が軽量なため、より素直で小気味よいハンドリングが得られるのが魅力です。一見大柄なボディに対してパワーユニットが小さいようにも見えますが、ボディサイズに対して小さ目なパワーユニットを組み合わせるのは歴代のビッグシトロエンにも通じるもので、フランス現地の税制や合理性を重んじる国民性もあるようです。同様にFeel Packグレードもベーシックグレードでも充実した装備である合理性からの選択です。左ハンドル仕様の選択は、最近ではメーカーの努力により右ハンドル仕様の違和感はほぼ解消されたと言われていますが、フランス本国オリジナルの設計により近く、パワーユニット、グレード選択全てにおいてフランス現地のユーザーが選ぶC5Xを最も感じられるチョイスとしての提案です。
DSオートモビルにはDS9やDS7などのモデルはありますが、C5Xは「敢えてシトロエンブランドでリリースされたことの意味」を分かってくださるオーナーにこそ選んでぜひ頂きたい一台。より現地での好みが濃く味わえる仕様でお取り寄せしてみませんか。

  • シトロエン C5X Feel Pack 1.2 PureTech130 EAT8(左ハンドル欧州仕様)
  • シトロエン C5X Sense Plus 1.2 PureTech130 EAT8(右ハンドル英国仕様)
「敢えてシトロエンブランドでリリースされたことの意味」を分かってくださるオーナーにこそ選んでぜひ頂きたい一台です

「敢えてシトロエンブランドでリリースされたことの意味」を分かってくださるオーナーにこそ選んでぜひ頂きたい一台です

やはり日本で乗るには右ハンドルを希望される方には右ハンドル英国仕様をはじめ、上級グレードや日本仕様で選択できないボディーカラーのほか、欧州のみで設定されるオプションなどお客様が望まれる仕様で並行輸入できますので、お気軽にお問合せください。

シトロエン C5Xを並行輸入した場合の国内乗り出し価格例
(€1=135/£1=155円時・現地値引き交渉前)
シトロエン C5X Feel Pack 1.2 PureTech130 EAT8(左ハンドル欧州仕様)
現地値引き交渉前価格:€36,730)\6,673,000⇒新発売ガソリンエンジン製造期間中特価!(プラグインハイブリッドのみの製造になるまでの期間です。)
シトロエン C5X Sense Plus 1.2 PureTech130 EAT8(右ハンドル英国仕様)
現地値引き交渉前価格:£27,790)\5,988,000⇒新発売ガソリンエンジン製造期間中特価!(プラグインハイブリッドのみの製造になるまでの期間です。)

英国仕様右ハンドル車を横浜近郊に納車した場合の乗出し価格(2年保証付)例です。
オプション装備、有償カラー料金、他地域への納車費用は別途となります。
特殊な地域以外は全国納車対応いたします。
右ハンドル・左ハンドル対応!
ウィズトレーディングでは英国(イギリス)をはじめドイツ、フランス、ベルギー他、欧州数か国に対応できるサプライヤーと協力体制を敷いています。英国仕様の右ハンドル車、その他欧州仕様の左ハンドル車もご用意できます。

掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)

※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。

また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。

現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています

海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。

輸送について(海上輸送・航空輸送)
欧州各国からの輸送は、基本的にコンテナ船による海上輸送になります。ウィズトレーディングでは輸送時のキズ、錆の発生等のトラブルを防止するためコンテナ詰めの車両輸送が原則。輸送期間は欧州(英国)からの場合で40日前後(経由地等により変動)です。また、昨今では世界的なコンテナ不足の為にコンテナ輸送価格の高騰や、確保が難しくなっております。お客さまへ少しでも早く、安全にお届けする為に車両運搬船(船会社を指定し、安全を重視)を利用する事も御座います。 更には、納期最優先という方には航空便輸送も手配いたします。(コストは相応にかかります。時期により価格が異なるために都度、契約会社への見積もり)輸出手続き終了後、2-3日で日本に到着します。

画像と動画

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