日本市場への再導入も発表され、最近では公式サイトも公開となったオペル。再上陸にあたり、ウィズトレーディング(ウィズカーズ)ではオペルを応援します!日本への正規導入では得られないモデルや仕様に対してもお客様の要望に積極的に応えていきます。
今回は現時点で正規導入のアナウンスはされていないクロスランド(OPEL/VAUXHALL Crossland)を解説。マイナーチェンジで新世代オペルに準じたものにアップデートされたコンパクトSUVの概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報を解説します。
オペル クロスランドとは
クロスランドは2017年、かつては日本にも導入されていたコンパクトMPVのメリーバの後継的なモデルとして当初は「クロスランドX」の名前でデビューしました。PSAのプラットフォームをオペルで初採用し、プラットフォームを共有するモデルにはシトロエン C3エアクロスなどがあります。設計当初オペルはPSAグループではありませんでしたが、結果的にデビュー直前にPSAグループ入りすることになりました。
現在販売されているモデルは2020年にマイナーチェンジされたモデル。このマイナーチェンジでは、2代目に移行したモッカ同様、新世代オペルのデザインテイストにアップデートされただけでなく、サスペンションやステアリングのリセッティングなど走りに関するものまで手が入りました。このタイミングで名前も「クロスランドX」から「クロスランド」に変更されています。
オペルが日本市場に再導入されることが決定しましたが、現時点で公開されている日本のオペル公式サイトでは導入予定車種にクロスランドは掲載されておりません。
オペル クロスランド CM動画(約20秒)
ココがスゴイ!オペル クロスランド
オペル クロスランドを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。
- PSAとプラットフォームを共有した初のモデル
- マイナーチェンジで「クロスランド」に変更
- 新世代オペルのデザインテイストにアップデート
- マイナーチェンジでサスペンションやハンドリングをリセッティング
- 常に最適なトラクションを確保するIntelliGripを設定
スタイリングとインテリア
- 新世代オペルのデザインアイコン「Opel Visor」を適用
- よりスペース効率を追求したエクステリア
- 人間工学に基づいたシートを採用
- クラス最大級のラゲッジスペース
マイナーチェンジで大きく変わったポイントがエクステリア。日本にも導入予定のモッカで初採用された新世代オペルのデザインアイコン「Opel Visor」を取り込んだものにアップデート。フロントセクションのLEDヘッドライトとフロントグリルを融合し、艶のあるパネルで覆った独特な処理は未来的でシャープな印象を与えます。最近発表された新型アストラにも採用されており、今後のオペルはこのデザインで統一するようです。
ほかにも新たに採用されたダークティンテッドテールライトと、テールゲートサーフェスは、より広く、SUVとして強い印象を与えています。これらエクステリアのアップデートの結果「ユーティリティ性の高い多様性とクールなSUVの外観を実現している」とメーカーはアピールしています。
インテリアの変更ポイントはシート。人間工学に基づいたシートにアップデートされ、一部仕様のフロントシートにはAGR(ドイツ脊椎健康推進協会品質認定)によって認定された「アクティブフロントシート」が設定されます。これをメーカーは「ファーストクラスのようなシート」と例えています。後席は60:40分割で可倒するだけでなく、独立して最大150mmのスライドが可能。これによりラゲッジスペースは410Lからクラス最大級の520Lに増やすことが可能です。
インフォテイメントシステムは、最大8インチタッチスクリーンが設定されるシステムにスマートフォンコネクテッド機能を備えたものが設定。ベーシック仕様のデジタルオーディオでもBluetooth接続機能を備えたものが装備されます。そのほか、スマートフォンのワイヤレス給電機能も選択可能です。
搭載されるエンジンと燃費
パワーユニットは、ガソリン、ディーゼルが設定。
-
- ガソリン
1.2L 直3 自然吸気 83PS(75kw)/118Nm
1.2L 直3 ターボ 110PS(81kw)/205Nm
1.2L 直3 ターボ 130PS(96kw)/230Nm - ディーゼル
1.5L 直4 ターボ 110PS(81kw)/250Nm
1.5L 直4 ターボ 120PS(88kw)/250Nm
- ガソリン
パワートレインはガソリンとディーゼルが設定されていますが、ガソリンはPSAのPureTechに相当する最新のオールアルミユニットが設定されています。排気量は全て1.2Lで、モッカには設定されない自然吸気(83PS)と2種類のチューニング(110PS/130PS)が設定されたターボがあります。燃費性能は最もハイパワーな130PS仕様の6AT仕様で20.4km/L(欧州複合)の低燃費です。ディーゼルは従来のGM系1.6L EcoTechユニットから、最新となるPSA系のBlueHDiに相当する1.5Lユニットへリプレイスされました。
駆動方式はFF、トランスミッションはマニュアルは5MTと6MT、6ATはガソリン130PS版とディーゼルの120PS版に設定されます。
走行性能とハンドリング
サスペンションはフロント:マクファーソンストラット、リア:コイルスプリングを採用。今回のマイナーチェンジでは新開発のスプリングとダンパーを採用し新たにセッティングが施されることで、低速での乗り心地が引き締められるのに加えて、高速域での安定性も向上しています。ハンドリングについても、ステアリング精度向上のためにインターミディエイトシャフトを組み合わせることで、従来モデルよりも確実でレスポンシブルなものに仕上がっています。
これらに加えて、一部グレードにはIntelliGripを採用。PSAの兄弟車が採用するグリップコントロールに近いもので、5つのドライビングモードが設定され、常に最適なトラクションを提供します。
安全性能については、衝突被害軽減ブレーキと歩行者検知機能を備えたコリジョンフォワードアラートが設定されています。
サイズとスペック
【ホイールベース】2,604mm 【トレッド】前/後:1,518 / 1,491mm
【車両重量 1,165kg
●エンジン
【構成】水冷直列3気筒ターボ DOHC12V フロント横置き 気筒休止機構付
【総排気量】1,199cc 【直径×内径】 -×-mm 【圧縮比】-:1
【最高出力】130ps(96kw)/5500rpm 【最大トルク】230Nm/1750rpm
【燃料容量】44L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】6AT
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)コイルスプリング
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ディスク
【タイヤ】(前後)215/50R17
●パフォーマンス
【最高速度】197km/h 【0-100km/h加速】9.9秒
【燃費】約20.4km/L(新欧州複合基準)【価格】欧州仕様 2021モデル:€27,345
歴史とトリビア
オペル クロスランド関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。
- コンパクトMPVのメリーバの後継モデルとして2017年にデビュー
- 2020年にエクステリアを中心としたマイナーチェンジを実施
- オペルがグループPSA入りする前の時点でPSAのプラットフォームを採用
- プラットフォームを共有する兄弟車にはシトロエン C3エアクロスなどがある
- デビューから約1年で10万台のセールスを記録
ライバル
BセグメントコンパクトSUVは扱いやすいサイズから欧州でも人気のジャンルのひとつ。オペル内にもモッカのほか、プラットフォームを共有する兄弟車をはじめ多くのライバルが存在します。そのなかでも近いライバルはスペース効率を重視したクロスオーバーとしてフィアット500L(Cross)を挙げます。
- フィアット 500L
- シトロエン C3エアクロス
- プジョー 2008
- フォード プーマ
- フォルクスワーゲン T-CROSS
- ルノー キャプチャー
- ジープ レネゲード
- 日産 ジューク
並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報
日本でも再導入が決定したオペルブランド。公式サイトも公開されましたが、現時点(2021年8月現在)では導入予定車種のなかにクロスランドはありません。今後導入される可能性については不明ですが、サイズやカテゴリーが近いモッカが導入されることや、PSAでは既にシトロエン C3エアクロス、プジョー 2008、DSオートモビルズ DS3クロスバックと多くの車種を導入しているため、これらの車種との競合を考慮すると導入されない可能性も考えられます。そのため、確実に手に入れるなら並行輸入が確実な方法です。
クロスランドのグレード構成は以下の通りです。左ハンドル欧州仕様はオペルブランド、右ハンドル英国仕様はボクスホールブランドにて展開されています。
グレード構成(左ハンドル欧州仕様:オペル)
- Crossland
16スチールホイール+フルホイールカバー、ブラックルーフ、LEDデイタイムランニングライト、エアコン、Bluetooth対応オーディオなどが装備 - Edition
(Crosslandに対して)7インチカラータッチスクリーン、スマートフォンコネクト機能、6スピーカーなどが装備 - BusinessEdition
(Editionに対して)AGR認定アクティブフロントシート、7インチカラータッチスクリーン、スマートフォンコネクト機能などが装備 - GSLine
(Editionに対して)17インチアルミホイール、LEDヘッドライト、レッドライン入りブラックルーフ、シルバールーフレール、AGR認定アクティブフロントシート、パークパイロット、リアパーキングエイドなどが装備 - Elegance
(BusinessEditionに対して)16インチアルミホイール、クロームライン入りブラックルーフ、クロームボーダー付きインテリアなどが装備 - BusinessElegance
(Eleganceに対して)180度パノラマビューリアカメラ、8インチカラータッチスクリーン、デュアルゾーンオートエアコンなどが装備 - Ultimate
(BusinessEleganceeに対して)17インチバイカラーアルミホイール、オペルロゴ入りドアシル、IntelliGripトラクションコントロールなどが装備
グレード構成(右ハンドル英国仕様:ボクスホール)
- SE
16インチバイカラーアルミホイール、7インチカラータッチスクリーン、スマートフォンコネクト機能、ヒルスタートアシストなどが装備 - GRIFFIN
(SEに対して)17インチクロスブラックアルミホイール、フロント、リアパーキングセンサー、リアカメラ、デュアルゾーンオートエアコンなどが装備 - SRI NAV
(GRIFFINに対して)8インチカラータッチスクリーン、AGR認定アクティブフロントシート、LEDフロントフォグランプなどが装備 - ELITE
(GRIFFINに対して)17インチバイカラーアルミホイール、リアカメラ、ウィンターパックなどが装備 - ELITE NAV
(ELITEに対して)8インチカラータッチスクリーン、180度パノラマビューリアカメラなどが装備 - Ultimate NAV
(ELITE NAVに対して)アルカンターラインテリアトリム、キーレスエントリーなどが装備
日本市場導入に関してはまだ不明なクロスランドですが、そのなかでもおすすめは、左ハンドルオペル仕様のGSLineにガソリンターボの130PS仕様に6ATの組み合わせです。ユーティリティ性の高いクロスランドにスポーティな装いのGSLineグレードに対して、パワーユニットは余裕のある130PS仕様に日本でも需要の高い2ペダル6ATの組み合わせ。これは「使い勝手」「ルックス」「走り」それぞれにおいてオールマイティなコンパクトクロスオーバーとしてのチョイスです。日本にも導入されるモッカとはカテゴリこそ同じですが、それぞれの個性が光るモデル。正規導入されるとしてもモッカのあとになると思われますので、一足先に手に入れてみませんか?
- オペル クロスランド GS Line 1.2(130PS) Direct Injection Turbo Auto(左ハンドル欧州仕様)
- ボクスホール クロスランド SE 1.2(83PS) Manual(右ハンドル英国仕様)
おすすめした仕様以外にも、右ハンドル・ボクスホール仕様や、MT仕様、自然吸気ユニット仕様なども並行輸入可能です。その他オプションなどについても選択可能ですのでお気軽にお問合せください。
(£1=150円/€1=129円時・現地値引き交渉前)
(現地値引き交渉前価格:€27,345)\4,989,000
(現地値引き交渉前価格:£15,555)\3,768,000
掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)
※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。
また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。
現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています
海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。