並行輸入 新車|スズキ ジムニー (2022-)に乗る。日本仕様にないバン仕様の概要・スペック・価格の情報。

スズキ ジムニー バン スズキ
スズキ ジムニー バン

「唯一無二の国産車」、日本には多くの自動車メーカーがあり、幾多のモデルがラインナップされていますが、こう呼べるモデルは数少ないと思われます。
そのなかでもコンパクトなボディに卓越した悪路走破性をもつスズキ ジムニーは、世界を見渡しても自信をもって唯一無二と言える存在ではないでしょうか。
今回はスズキのコンパクトオフローダー、ジムニーのなかでも欧州仕様に設定されているバン仕様のジムニー バン(SUZUKI Jimny Van)を中心に解説。概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報を解説します。

スズキ ジムニー バンとは

スズキ ジムニー・バン

スズキ ジムニー バン

ジムニーはスズキのコンパクトオフローダーです。欧州市場で軽自動車仕様は販売されておらず、欧州仕様のボディサイズは全長:3,645mm×全幅:1,645mm×全高:1,705mm(ミラー部分を含まず)と登録自動車仕様となる日本仕様のシエラに準じたものになります。

初代モデルのデビューは1970年、排気量360ccの2サイクルユニットを搭載したスズキ初となる本格的な四輪駆動(AWD)軽自動車としてはじまりました。軽自動車仕様は1981年に2代目、1998年に3代目とモデルチェンジされ、大きなサイズのオフローダーでは入れない場所でも進むことができるジムニーは多くの愛好家を生み、歴代モデルはどれもロングセラーとなりました。
一方、欧州を含む輸出向けを主眼にしてエンジンを拡大した登録自動車仕様は、800ccの4サイクルユニットを搭載して追加された「ジムニー8」以降、軽自動車仕様と並行して進化しました。2代目をベースに1.0Lエンジンを搭載したジムニー1000、排気量を拡大したジムニー1300を経て、1993年には大きめな専用オーバーフェンダーを装着した「ジムニー シエラ」がデビューしました。その後3代目の軽自動車仕様に先行して発売された「ジムニー ワイド」のネーミングになった時期もありましたが、これ以降現在まで登録自動車仕様はシエラの名前が使われています。
欧州には日本から輸出された以外にも、2代目以降はスペインのサンタナモーターで生産されたほか、日本仕様にはないルノー製ディーゼルユニットを搭載したモデルもラインナップされていました。

2018年には4代目モデルがデビューし、20年ぶりのフルモデルチェンジとなりました。先代モデルから多くの面でアップデートされ、欧州市場には日本のシエラに相当する1.5Lユニットを搭載したモデルが導入されています。欧州でも日本同様市場で大きな反響を得たにも関わらず、2020年には早々に販売終了となりました。これは欧州で各メーカーに定められているCO2排出量の問題が関わっており、ハイブリッドなどのデバイスを持たないジムニーはCO2の平均排出量を超える懸念があったためと言われています。
しかし、販売終了からブランクを経た2022年にジムニーは欧州市場にカムバックすることになりました。ここで再導入された仕様は定員が4人から2人になったバン仕様となり、これが現在販売されているモデルになります。欧州では乗用車と比較して商用車は排気ガス規制が緩めのため小型LCV(商用車)扱いのバン仕様にすることで再導入が可能になったようです。
ほかにも欧州市場でスズキは、日本では販売されていないハイブリッド専用車として、トヨタ カローラツーリングおよびRAV4のスズキ版となる「スウェイス」と「アクロス」をラインナップしていますが、これらもメーカー全体のCO2排出量を抑える環境対応の側面があるとも言われています。

現在は台数限定で導入された右ハンドル英国仕様は既に販売終了したため、左ハンドル欧州仕様のみがラインナップされています。

ココがスゴイ!スズキ ジムニー バン

スズキ ジムニー バンを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。

  • ジャパンメイドの唯一無二なコンパクトオフローダー
  • 小さくても本格的なオフロード性能
  • 20年ぶりのモデルチェンジで全てにおいて最新化
  • 2シーター化されたことで積載性が向上
  • 日本仕様に設定されていないオプションアイテムもあり

スタイリングとインテリア

  • 機能性を最大限に重視したスクエアなエクステリア
  • 歴代モデルのエッセンスを取り込んだデザイン
  • しっかりとしたパーティションとフラットな荷室が設定
  • ラゲッジスペースはバン仕様化により容量拡大

エクステリアのポイントはやはりコンパクトなボディです。日本仕様のシエラに準じたものになるため、オーバーフェンダーおよびトレッドが広げられる以外は軽自動車仕様と共通のボディとなります。輸出仕様であってもボディは拡大されておりませんが、これは輸出先のユーザーにヒアリングした結果、道なき道でも入っていけることがジムニーの美点であり「このコンパクトさに意味がある」という回答が多かったため拡大はされなかったとも言われています。
デザインは従来モデルと比べてよりスクエアで武骨なものになっており「プロツール感」が一層高まりました。これに丸目2灯のヘッドライトや逆台形型のフロントグリルなど、各所に初代および2代目のエッセンスが取り込まれています。ジムニー バンのホイールは15インチスチールが標準で、オプションでアルミホイールが選択可能です。

ボディカラーは日本仕様同様、モノトーンカラーだけでなくルーフが塗り分けられたバイトーンカラーも設定

インテリアはスクエアなボディになったことで室内空間が広がり、見切りが良く運転のしやすさにも一役買っています。シート配列はフロントシートのみで、後席を排した2シーターとなります。バン仕様となるため荷室との間には本格的なメッシュタイプのパーティションが備わるほか、荷室についてもフロアがフラットになり最大863Lの空間を得ています。これは、従来仕様のリアシートを倒した状態と比べて積載量がアップしています。
インストルメントパネルをはじめとするインテリアの各所は傷や汚れに強いシボ加工を施されるのに加えて、グリップやスイッチはグローブ着用時にも使えるように設計されており、過酷な状況下でも使えるタフなものに仕上がっています。

搭載されるエンジンと燃費

パワーユニットは、ガソリンの設定です。

フルモデルチェンジで新採用となったK15B型1.5Lガソリンユニット

フルモデルチェンジで新採用となったK15B型1.5Lガソリンユニット

  • ガソリン
    1.5L 直4自然吸気 K15B 102PS(75kw)/130Nm

設定されるのは日本仕様のシエラ同様、1.5L自然吸気ガソリンの1種類のみとなります。フルモデルチェンジで新採用となったK15Bと呼ばれるこのユニットは、従来モデルの1.3Lユニットと比較して排気量を拡大しつつも、軽量・コンパクトに仕上がっているのが特徴です。ターボを組み合わせた軽自動車仕様の660cc 3気筒エンジンと比べて排気量やパワーにも余裕があり、巡航時の静粛性も高くなっています。燃費性能は欧州複合で12.9km/Lとなります。

駆動方式はAWDで、トランスミッションは5MTのみの設定となり、日本仕様のシエラに設定される4ATの設定はありません。

走行性能とハンドリング

サスペンションはフロント/リア共に3リンクリジットアクスルを採用しており、歴代ジムニーの伝統とも言える形式になります。一般的な独立懸架式と比べて地面とのクリアランスを大きく取れるため、路面状況の悪いところや岩場などでも高い走破性を提供します。

サスペンション形式同様に長年守り続けられるラダーフレームは、X字型メンバーと新たに前後にクロスメンバーが追加されたことでねじり剛性が大幅に向上し、オフロードでの走破性が高まっただけでなく高速走行時の安定性向上にも効果を発揮しています。
AWDシステムについてはオフロードリダクションを備える、シンプルなパートタイムAWDを採用しています。日本仕様のシエラと同等のシステムとなりますが、欧州では「ALLGRIP PRO」とネーミングされ日本仕様にはないエンブレムがリアに装着されるのも欧州仕様のポイントです。

モデルチェンジでは安全面もアップデートされており、フルモデルチェンジで初となる横滑り防止装置が標準装備化されました。

サイズとスペック


●寸法・重量
【全長×全幅×全高】3,645×1,645×1,705 mm(ミラー部分を含む)
【ホイールベース】2,250mm 【トレッド】前/後:1,395 / 1,405mm
【車両重量】 1,165kg
●エンジン
【構成】水冷直列4気筒自然吸気 DOHC16V フロント縦置き
【総排気量】1,462cc 【直径×内径】 74.0×85.0mm 【圧縮比】10:1
【最高出力】102ps(75kw)/6,000rpm 【最大トルク】130Nm/4,000rpm
【燃料容量】40L
●駆動系
【駆動方式】AWD 【トランスミッション】5MT
【サスペンション】(前)3リンクリジット / (後)3リンクリジット
【ブレーキ】(前)ディスク / (後)ドラム
【タイヤ】(前後)195/80R15
●パフォーマンス
【最高速度】145km/h 【0-100km/h加速】-秒
【燃費】約12.9km/L(新欧州複合基準)【価格】欧州仕様 2022モデル:€23,915

歴史とトリビア

スズキ ジムニー関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。

  • 輸出向けモデルは排気量を拡大したジムニー8が祖先
  • バン仕様は仕向け地によってジムニー プロの名前で販売
  • 2019年にはUKカー・オブ・ザ・イヤーのベスト4×4を受賞
  • かつて欧州ではスペイン・サンタナモーターでも生産
  • 欧州市場ではかつてはルノー製ディーゼルユニットを搭載したモデルもあり

ライバル

コンパクトでも高い走破性をもつジムニーのライバルについて、かつてはロシアのラーダ ニーヴァが近い存在であったと言えますが、現在欧州主要市場では販売されておりません。そのため、強いてであればフィアット パンダ(クロス)4×4を挙げます。あとはどの車種もサイズが大きめのものとなります。そのため、やはりジムニーは冒頭の通り唯一無二・オンリーワンな存在と言えるでしょう。

並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報

日本市場ではラインナップされていないジムニー バンですが、日本では現在既にジムニーおよびジムニー シエラが大人気で、納期の長期化が続いていることを考えると、新たにバン仕様が追加でラインナップされる可能性は残念ながら低いと予想されます。そのため、確実に手に入れるなら並行輸入がおすすめです。ジムニー バンのグレード構成は以下の通りです。台数限定で導入された右ハンドル英国仕様は既に販売終了になっており、左ハンドル欧州仕様のみかつ、モノグレードの展開となっております。

グレード構成(左ハンドル欧州仕様のみモノグレードの展開)

  • 1.5 ALLGRIP
    15インチスチールホイール、電動格納ミラー、フォグランプ、パワーウィンドウ、フロントシートヒーター、荷室間のメッシュパーティション、花粉除去フィルター付きマニュアルエアコン、テレスコピックステアリング、スピードリミッター付きクルーズコントロール、Bluetoothハンズフリー付きMP3対応CDデッキ、ALLGRIP PRO AWDシステム、ヒルスタートアシスト、ヒルディセントコントロールなどが装備

欧州市場のジムニー バンはパワートレインが一種類かつモノグレードのため、1.5LガソリンMT仕様のALLGRIPグレード一択となります。日本仕様のシエラとの差異は少ないようにも感じますが、やはり最大のポイントは荷室空間です。お仕事のツールを積み込んで仕事の相棒として使われたいオーナーや、レジャーやキャンプ道具などを積み込んでアウトドアに繰り出したいアウトドアフリーク、フラットな荷室とパーティションを生かして休日は愛犬と一緒にアクティブに楽しみたい愛犬家など、2シーターバン仕様と使い方がぴったりとハマるユーザーがいらっしゃいましたら選択肢に加えてみるのもいかがでしょうか?

  • スズキ ジムニー バン 1.5 ALLGRIP 5MT(左ハンドル欧州仕様)
2シーターバンとしていろいろな使い方が考えられます2シーターバンとしていろいろな使い方が考えられます

2シーターバンとしていろいろな使い方が考えられます

ほかにも販売終了となった右ハンドル英国仕様ジムニー バンの中古車や新古車などもお探しして並行輸入できますので、お気軽にお問合せください。

ジムニー バンとして再導入以前(2018年~2021年)の4シーター乗用車仕様の中古車もお探しすることも可能ですが、日本市場同様に乗用車仕様は限られた台数に対して非常に人気の車種のため欧州でも中古車価格が高騰したままの状態です。ご希望されるお客様にはお探しして並行輸入可能ですので、詳細はお問合せください。
スズキ ジムニー バンを並行輸入した場合の国内乗り出し価格例

スズキ ジムニーバン 1.5 ALLGRIP 5MT(左ハンドル欧州仕様)
(現地値引き交渉前価格:€23,915)\ご相談ください!

バンとして生まれ変わった欧州版のジムニー、その時のタイミングや色によっては新車在庫が御座います。現在の日本国内でオーダーするのと比べても、早くお乗りになることが可能です。
購入される方の中には、『元々4人乗車で使用するつもりはなかった。』『後ろは、倒して荷室にするつもり』という方も多く、ウィズトレーディング(ウィズカーズ)へのご依頼の多いクルマです。
しかし、導入実績があるので新規導入よりはお安くご案内出来ると言っても【輸入コスト】や【検査費用】などが生じる為に国内で購入されるよりも高額になります。
納期が掛かるクルマに稀に見られる転売への販売加担などは、お断りさせていただきます。
以上をご納得の上でご興味が御座いましたら、是非お問合せください。

英国仕様右ハンドル車を横浜近郊に納車した場合の乗出し価格(1年20,000km保証付)例です。
オプション装備、有償カラー料金、他地域への納車費用は別途となります。
特殊な地域以外は全国納車対応いたします。
右ハンドル・左ハンドル対応!
ウィズトレーディングでは英国(イギリス)をはじめドイツ、フランス、ベルギー他、欧州数か国に対応できるサプライヤーと協力体制を敷いています。英国仕様の右ハンドル車、その他欧州仕様の左ハンドル車もご用意できます。

掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)

※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。

また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。

現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています

海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。

輸送について(海上輸送・航空輸送)
欧州各国からの輸送は、基本的にコンテナ船による海上輸送になります。ウィズトレーディングでは輸送時のキズ、錆の発生等のトラブルを防止するためコンテナ詰めの車両輸送が原則。輸送期間は欧州(英国)からの場合で40日前後(経由地等により変動)です。また、昨今では世界的なコンテナ不足の為にコンテナ輸送価格の高騰や、確保が難しくなっております。お客さまへ少しでも早く、安全にお届けする為に車両運搬船(船会社を指定し、安全を重視)を利用する事も御座います。 更には、納期最優先という方には航空便輸送も手配いたします。(コストは相応にかかります。時期により価格が異なるために都度、契約会社への見積もり)輸出手続き終了後、2-3日で日本に到着します。

画像と動画

掲載している情報は記事公開時におけるものです。現在では仕様変更や一部改良、販売価格の変更等が行われている場合があります。公式サイトやカタログ等をご確認いただき、ご不明な点は遠慮なくご相談ください。

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