日本の自動車メーカーが欧州市場向けに展開しているモデルのなかには、日本では手に入らないモデルが多くあります。ウィズトレーディングではこのようなモデルを多く取り扱いしておりますが、そのなかでも日本のユーザーからも注目されているモデルのバン仕様がフェイスリフトでさらに進化しました。
今回はトヨタの日本未導入小型LCV「プロエースシティ(TOYOTA Proace City)」のフェイスリフトされた新型モデルの内燃機関仕様を中心に解説。概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報を解説します。
トヨタ プロエースシティとは
プロエースシティは、トヨタの小型LCVです。ボディサイズは全長:4,403mm×全幅:1,848mm(ミラー部分を含まず)×全高:1,860 mm(Mediumボディ)と、国産車ではトヨタ タウンエースや日産 NV200バネットより一回り大きく、トヨタ ハイエースや日産キャラバンよりはコンパクトなサイズとなります。
プロエースシティは、2019年のバーミンガム商用車ショーで発表されました。全長5mクラスとなるプロエースよりも小型な立ち位置のモデルであり、プロエースと同様にグループPSA(現ステランティス)との協業によって開発されました。バン仕様はプロエースシティ、乗用仕様はプロエースシティ・ヴァーソとして欧州市場で展開され、グループPSAがもつ欧州小型LCV作りのノウハウとトヨタブランドの信頼性から、現地で多くの支持を得ました。
- プロエースシティの初期モデル(バン仕様)
- 乗用MPV仕様はプロエースシティ・ヴァーソとして展開されます
2024年にはトヨタのLCVラインナップに最も大きいプロエースマックスが追加され、同じタイミングでプロエースおよびプロエース シティのフェイスリフトも行われました。プロエースマックスに共通した意匠を取り込んだエクステリアをはじめ、インテリアやデジタル面など幅広い改良が行われ、これが現在販売されているモデルとなります。メーカーはフェイスリフト時に「現在および将来的なニーズに適応できるよう各所が再設計された」とコメントしています。プラットフォームを共有する兄弟車には、シトロエン ベルランゴをはじめ、プジョー パートナー、オペル/ボクスホール コンボ、フィアット ドブロがあり、複数のブランドで展開されています。貨物用途のパネルバンのほか、左ハンドル欧州仕様には貨客混在のダブルキャビンがラインナップされ、乗用MPV仕様は従来モデル同様、プロエースシティ・ヴァーソとして別途展開されています。
兄弟車のベルランゴなどのMPV仕様が一部日本に正規導入される一方、プロエースシティは、MPV仕様のプロエースシティ・ヴァーソも含めてデビュー以降、日本市場に正規導入された実績はありません。
ココがスゴイ!トヨタ プロエースシティ
トヨタ プロエースシティを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。
- コンパクトLCVながら広い荷室容量
- 最大約1トンの積載量を実現する高い積載能力(内燃機関仕様)
- 内燃機関とEVから選べるパワートレイン
- 右ハンドル仕様にSmart Cargoが標準装備化
- 貨客混在仕様のダブルキャビンの設定
スタイリングとインテリア
- 最新プロエースシリーズに共通した意匠となったエクステリア
- 2種類のボディタイプを設定
- LCVとしての機能性を維持しながら快適で質感の高いインテリア
- デジタル面の大幅なアップデート
ボディタイプは従来モデル同様、標準ホイールベースとなる全長4,403mmのCompact(L1)とロングホイールベースとなる全長4,753mmのMedium(L2)の2種類がラインナップされています。
エクステリアは今回のフェイスリフトでフロントセクションが中心に変更されました。プロエースマックスをはじめとするトヨタプロエースシリーズに合わせたアッパーグリルを廃したデザインは、従来モデルよりもすっきりとした印象を与える一方、台形状のロアグリルを採用して力強い要素も持ち合わせたものになりました。
スライドドアは右ハンドル英国仕様はすべて両側が標準となり、左ハンドル欧州仕様は助手席の片側もしくは両側が仕様により選択できます。パネルバンはフルスチール、ダブルキャビンには窓付きとなります。バックドアは180度開閉可能な観音開きフルスチールが標準装備され、ダブルキャビンはスライドドア同様に窓付きとなります。
- トヨタ プロエースシティ(Compactボディ:サイド)
- トヨタ プロエースシティ(Mediumボディ:サイド)
- フェイスリフトで採用された新意匠のLEDヘッドライト
- パネルバンには観音開きバックドアが組み合わされます
インテリアは人間工学に沿って設計され、商用車らしい機能性を維持しながら、より快適で質感の高いものにアップデートされました。新設計されたインストルメントパネルは拡大されたタッチスクリーンをドライバーから見やすい位置に統合したほか、シートバックの折り畳みテーブルや、シート下収納を備えたSmart Cargoを右ハンドル英国仕様では標準装備し、モバイルオフィスとしての快適性も向上しました。ステアリングも新意匠のものが採用され、上位グレードにはレザーのものが組み合わされます。シートは長距離・長時間乗車することも多いLCVとして疲れにくいシートが備わり、パネルバンは助手席2名掛けベンチシートを備えた1列3人乗り、ダブルキャビンは2列5人乗りのシート配列となります。
デジタル面も大幅にアップデートされ、新たにデジタルクラスターを採用したほか、インフォテインメントシステムには10インチに拡大されたタッチスクリーンが組み合わされ、スマートフォンとはApple CarPlay/Android Autoを用いたワイヤレス接続に対応しました。
- プロエースシティのインテリア
- バン仕様は助手席2人掛けの3人乗りとなります
- 最大10インチに拡大されたタッチスクリーン
- モバイルオフィスとしての快適性が向上しました
搭載されるエンジンと燃費
パワーユニットは、ガソリン、ディーゼルそれぞれが設定。
- ガソリン
1.2L 直3ターボ 110PS(81kw)/205Nm(左ハンドル欧州仕様のみ) - ディーゼル
1.5L 直4ターボ 100PS(75kw)/250Nm
1.5L 直4ターボ 130PS(96kw)/300Nm
設定されるユニットは、ベースを共有するモデルと同様にステランティス系のものになります。ガソリンは1.2L直3ターボの110PS仕様が欧州左ハンドル仕様にのみ設定されています。ディーゼルは1.5L直4ターボに100PSと130PSの2種類の出力が設定されています。右ハンドル英国仕様は乗用仕様(プロエースシティ・ヴァーソ)がBEV仕様のみとなりますが、LCV仕様にはディーゼルの設定があるのがポイントです。燃費性能はディーゼルの100PS仕様の欧州複合で18.1km/Lです。
駆動方式はFFで、トランスミッションは6速MTを中心にディーゼルの130PS仕様に8速ATが設定されます。従来モデルはダイヤル式のセレクターが採用されていましたが、パドルシフト付きのトグルスイッチ式に変更されました。
積載量と荷室空間
プロエースシティの荷室に関するスペックは以下の通りです。標準ホイールベースのCompact、ロングホイールベースのMediumのボディタイプの差は、ほぼそのまま荷室空間の差となります。乗員と荷室の間はフルスチールのバルクヘッドで仕切られ、Smart Cargo装備車ではバルクヘッドの一部が貫通でき、さらに長尺物の積み込みが可能です。LCVのなかではコンパクトな部類になりますが、最大4.4立方メートルの荷室容量と内燃機関仕様では最大約1トンの最大積載量を実現し、フラットな床面はボディタイプを問わずユーロパレット2枚が積み込めるように設計されています。加えてオプションとして右ハンドル英国仕様にはPremium Racking Packageが設定されています。頑丈かつ軽量な素材(アルミニウム製またはプレミアム合板)を採用し、プロエースシティの荷室に合わせて設計された専用ラックは、各種プロツールを効率的に収納可能です。
| ボディタイプ | Compact(L1) | Medium(L2) | ダブルキャビン(L2) |
|---|---|---|---|
| 最大荷室長(mm) (カッコ内はSmart Cargo非装備仕様) |
3,090(1,817) | 3,440(2,167) | 3,050 |
| 最大荷室幅(mm) (カッコ内は片側スライドドア仕様) |
1,527(1,630) | ← | 1,527 |
| ホイールアーチ間荷室幅(mm) | 1,229 | ← | ← |
| 最大荷室容量(立方メートル) (カッコ内はSmart Cargo非装備仕様) |
3.8(3.3) | 4.4(3.9) | 3.9 |
| 最大積載量(kg) | 555~936 | 990 | 840 |
- フラットな荷室で高い積載性能が備わります
- バルクヘッドを貫通させることで長尺の荷物も積み込めます
- 荷室を守るPly Lining仕様が英国仕様に設定
- Premium Racking Packageに組み合わされる専用設計のラック
サイズとスペック
【全長×全幅×全高】4,753×1,848(ミラー部分を含まず)×1,860 mm
【ホイールベース】2,785mm 【トレッド】前/後:1,548 / 1,568mm
【車両重量】 -kg
●エンジン
【構成】水冷直列4気筒ターボ DOHC16V フロント横置き
【総排気量】1,499cc 【直径×内径】 75.0×-84.8mm 【圧縮比】-:1
【最高出力】100ps(75kw)/3,750rpm 【最大トルク】250Nm/1,750rpm
【燃料容量】53L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】6MT
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)ウィッシュボーン
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ディスク
【タイヤ】(前後)195/65R15
●パフォーマンス
【最高速度】-km/h 【0-100km/h加速】-秒
【燃費】約18.1km/L(新欧州複合基準)【価格】欧州仕様 2026モデル:£32,253
歴史とトリビア
トヨタ プロエースシティ関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。
- グループPSA(現ステランティス)と共同で小型商用車を開発
- 2019年のバーミンガム商用車ショーでデビュー
- 欧州のトヨタではライトエースバン以来の小型LCV
- シトロエン ベルランゴをはじめ兄弟車が欧州で複数ブランドで展開
- BEV仕様はプロエースシティ エレクトリックとして販売
- 欧州ではライトエース以来のLCVとなりました
- 兄弟モデルとなるシトロエン ベルランゴ(バン仕様)
ライバル
プロエースシティが属する欧州小型LCVは、ステランティス系の兄弟車をはじめ、多くのモデルが存在する競争の激しいカテゴリーです。そのなかでも近しいライバルとして日産 タウンスターを挙げます。日本でも人気のルノー カングーの兄弟車であり、プロエースシティと同じく国産メーカーのモデルとして手強いライバルとなりそうです。
- 日産 タウンスター・バン
- ルノー カングー・バン/エクスプレス
- メルセデス・ベンツ シタン
- フォルクスワーゲン キャディ・バン
- フォード トランジット・コネクト
- シトロエン ベルランゴ・バン
- プジョー パートナー
- 日産タウンスター(バン仕様)
- フォード トランジット・コネクト


並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報
欧州現地では好調な販売実績を上げているプロエースシティですが、従来モデルおよびMPV仕様のプロエースシティ・ヴァーソも含めて日本に正規導入された実績はありません。ハイエースとタウンエースの間を補完するモデルとして需要はありそうですが、現時点で日本導入の予定は発表されていません。そのため、いち早く確実に手に入れるなら引き続き並行輸入がおすすめです。プロエースシティのグレード構成は以下の通りです。貨物向けのパネルバンは右ハンドル英国仕様/左ハンドル欧州仕様共に、貨客混在のダブルキャビンは左ハンドル欧州仕様にラインナップされております。
グレード構成(右ハンドル英国仕様)
各グレードに荷室を守る木製合板が装備されたPly Lining仕様が設定されています
- Active
16インチスチールホイール+ハーフキャップ、LEDヘッドライト、オートマチックハイビーム、電動調整ドアミラー、フルスチールの両側スライドドア、フルスチールの観音開きバックドア、Smart Cargo(貫通式バルクヘッド、2人掛け助手席ベンチシート、折り畳み式助手席シート、モバイルオフィスソリューションなど)、マニュアルエアコン、10インチデジタルクラスター、10インチタッチスクリーン、Apple CarPlay/Android Auto接続対応、リモートドアロック、リアパーキングセンサーなどが装備 - Icon
(Activeに対して)16インチスチールホイール+フルホイールキャップ、電動格納ドアミラー、パワーウィンドウ、フロントパーキングセンサー、リアカメラなどが装備 - Sport
(Iconに対して)16インチアルミホイール、ボディ同色バンパー/サイドモールディング/ドアハンドル/スライドドアレールなどが装備
グレード構成(左ハンドル欧州仕様)
- Duty
15インチスチールホイール(L2は16インチスチールホイール)+ハーフキャップ、フルスチールのスライドドア、フルスチールの観音開きバックドア、LEDヘッドライト、荷室床面の固定用アイレット、独立した助手席、パワーウィンドウ、マニュアルエアコン、5インチタッチスクリーン、セントラルロック、プリクラッシュセーフティシステム、リアパーキングセンサーなどが装備 - Work
(Dutyに対して)滑り止め加工済み荷室フロア(固定用アイレット付き)、Smart Cargo(貫通式バルクヘッド、2人掛け助手席ベンチシート、折り畳み式助手席シート、モバイルオフィスソリューションなど)などが装備 - Meister
(Workに対して)荷室内のLED照明、10インチタッチスクリーン、Apple CarPlay/Android Auto接続対応、マルチメディアオーディオシステム、荷室内の12Vソケットなどが装備 - Select
(Meisterに対して)フォグランプ、電動格納ドアミラー、ワンタッチ機能付きパワーウィンドウ、運転席/助手席ヒーター、レザーステアリングホイール、LEDカラーメーターパネル、サイド距離センサー、フロントパーキングセンサーなどが装備 - ダブルキャビン
ダブルキャビンはMeisterグレードに設定されており、パネルバンに加えて3人掛け2列目シート、窓付き両側スライドドア、窓付きバックドア、荷室のプラスチックフロアなどが装備
プロエースシティのオススメは、右ハンドルのIconグレード、Mediumボディにディーゼル 100PSと6MTの組み合わせです。充実した装備のIconグレードに、荷室容量の大きいMediumボディに対して、日本で乗るのに乗りやすい右ハンドル、燃費の良いディーゼル100PSの組み合わせは、全長5mクラスのプロエースほどのサイズまでは必要ないものの、広い荷室をご希望のユーザーに対して、お仕事の相棒として活躍してくれそうなチョイスです。一方、リアシートが必要なオーナーや、荷室にレジャーアイテムを積み込むようなファミリーユースとしてなら、左ハンドル欧州仕様となりますがダブルキャビンの選択もよいでしょう。
コンパクトなボディであっても荷室は広くたっぷり積めるプロエースシティは、実用一辺倒になりがちな国産商用バンとはひと味違う、欧州LCVならではの使い勝手と走りを持ちつつ、日本の自動車メーカーの安心感を両立した一台です。フェイスリフトでさらに魅力が増した最新の一台をお好みの仕様で欧州からお取り寄せしてみませんか。
- トヨタ プロエースシティ パネルバン Medium Icon 1.5 Diesel Turbo 100PS 6MT(右ハンドル英国仕様)
- トヨタ プロエースシティ パネルバン Compact Active 1.5 Diesel Turbo 100PS 6MT(右ハンドル英国仕様)
- トヨタ プロエースシティ パネルバン L1 Duty 1.2 Turbo 6MT(左ハンドル欧州仕様)
- トヨタ プロエースシティ ダブルキャビン L2 Meister 1.5 Diesel Turbo 130PS 8AT(左ハンドル欧州仕様)
ほかにも、よりコンパクトなCompactボディや、左ハンドル欧州仕様のガソリン仕様、ほか各種グレードについても並行輸入可能ですのでお気軽にお問い合わせください。


(€1=170円時/£1=200円時・現地値引き交渉前)
(現地値引き交渉前価格:£32,253)\9,228,000
(現地値引き交渉前価格:£29,878)\8,700,000
(現地値引き交渉前価格:€25,364)\6,740,000
(現地値引き交渉前価格:€36,604)\9,006,000
掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)
※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。
また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。
現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています
海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。
画像と動画
- トヨタ プロエースシティ(Compactボディ)
- トヨタ プロエースシティ(Mediumボディ)
- トヨタ プロエースシティ(Compactボディ:リア)
- トヨタ プロエースシティ(Mediumボディ:リア)
- 精悍なエクステリアのSPORTグレード
- トヨタ プロエースシティ(ダブルキャビン)
- ダブルキャビンには窓付きスライドドアが組み合わされます
- ダブルキャビンはバックドアも窓付きになります
- ダブルキャビンには2列目シートが装備されます


































