フォルクスワーゲンの乗用MPVは長年トランスポーターをベースにしてきましたが、最新の第7世代では大きな動きがありました。
マルチバンは乗用車系プラットフォームを採用したモデルとして独立する一方、カラベルは従来通りトランスポーターをベースにしたモデルとして待望のフルモデルチェンジが行われました。敢えてプラットフォームが違う2種類のMPVをラインナップするのは、フォルクスワーゲン商用車部門としても考えがあるようです。
今回はフォルクスワーゲンのMPV、カラベル(VOLKSWAGEN Caravelle)の左ハンドル欧州仕様、新型モデルの内燃機関仕様を中心に先行してリリースされているT7マルチバンとの違いや、概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報を解説します。
フォルクスワーゲン カラベルとは
カラベルはフォルクスワーゲンの全長5mクラスとなる欧州ミドルサイズLCVをベースにしたMPVモデルです。ボディサイズはコンパクトなSWBボディで全長:5,050mm×全幅:1,999mm(ミラー部分を除く)×全高:1,979 mmと国産モデルではラージサイズミニバンのトヨタ アルファードやヴェルファイアよりも一回り以上大きく、かつて販売されていたグランエースや、ハイエースワゴンのグランドキャビンに近いサイズ感です。
乗用MPVであるカラベルのルーツを辿ると、タイプ1(ビートル)をベースにしたワンボックスで現在も「ワーゲンバス」の愛称で親しまれるタイプ2(T1)が祖先となります。T1からT3までは水平対向エンジンをリアに配置するRRレイアウトを採用していましたが、T4でFF化されています。そのなかでT3の豪華な仕様にはじめて「カラベル」の名前が付けられ、フラッグシップMPVの役割を担うことになりました。
- カラベル/トランスポーターのルーツとなるタイプ2(T1)
- 第三世代のT3は日本でもカラベルの名前で導入
2003年にデビューしたT5ではさらなる質感の向上により市場で高い評価を得ました。以降2009年のフェイスリフトを経て、2016年のT6、2019年のT6.1ではT5を基にブラッシュアップを続けて完成度を高めてきました。
- 今なお根強い人気のあるT6.1カラベル
- 第7世代では乗用車系プラットフォームを採用したT7マルチバンが独立しました
2021年には乗用車系プラットフォームを採用したT7マルチバンが先行してデビューし、トランスポーターファミリーから独立しました。一方、カラベルは2024年にフルモデルチェンジしましたが、新型モデルは歴代モデル同様にLCV系プラットフォームを採用するトランスポーターをベースにしています。フォードと商用車開発の提携により、フォード トランジット/トルネオ・カスタムとプラットフォーム共有化に加えて、生産もトルコのフォード・オトサン工場で行われます。これによりT5のデビュー以来、実に21年ぶりの完全新設計となりました。
カラベルを含むトランスポーターファミリーは貨物向け、貨客混在、送迎用途向けのシンプルな乗用仕様、乗用MPV仕様のバリエーションで展開されており、仕向け地によって名称が異なります。各仕様の組み合わせおよび、既に展開されているT7マルチバンおよびカリフォルニアを含めた現時点でのラインナップについては以下表をご参照ください。赤字部分が今回解説する仕様となります。(2025年7月現在)
バリエーション | 右ハンドル英国仕様 | 左ハンドル欧州仕様 |
---|---|---|
貨物向け | パネルバン | パネルバン |
貨客混在 | コンビ | パネルバンプラス |
送迎用途など (シンプルな乗用モデル) |
なし | コンビ |
乗用MPV | シャトル | カラベル |
高級MPV | T7マルチバン | T7マルチバン |
キャンピングカー | T7カリフォルニア | T7カリフォルニア |
従来モデルまではカラベルが担っていたフラッグシップMPVの役割を第7世代ではT7マルチバンが受け継ぐことになりました。T7マルチバンは個人ユースを想定している一方、新型カラベルは個人ユースだけでなく、プロフェッショナルな旅客輸送も視野に入れた設計がされているとメーカーはコメントしています。
トランポーターファミリーの乗用MPV仕様はタイプ2(T1)からT4まで日本には正規導入されましたが、カラベルの名称は第三世代のT3のみの展開となりました。これ以外先代モデルまでカラベルが正規導入された実績はありません。
フォルクスワーゲン 新型トランスポーター プロモーション映像(約30秒)
ココがスゴイ!フォルクスワーゲン カラベル
フォルクスワーゲン カラベルを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。
- 第7世代トランスポーターファミリーで最も豪華なモデル
- 多様化されたパワートレイン
- デジタル面の大幅なアップデート
- フォードと共同開発により走りの質が向上
- 機械式AWD仕様の4MOTIONが選択可能
スタイリングとインテリア
- T7マルチバンより大きく広いボディ
- 曲線と直線がバランスよく融合したモダンなエクステリア
- 高品質で快適性が増した室内空間
- 3列8人乗りに加えて9人乗りも選択可能
ボディタイプはホイールベースの違いで全長5,050mmのSWB(ショートホイールベース)と、全長5,450mmのLWB(ロングホイールベース)があります。
ボディの差は基本的にラゲッジスペースの差となり、用途に合わせて選択可能です。T7マルチバンと比べて一回り大きくなり、LWB仕様同士では30cm近く長くなります。従来モデルと比べて全体的にボディサイズが大きくなりましたが、最小回転半径は変わらないように設計されています。日本で乗るのに重要な小回り性能が犠牲ならないことは大きなポイントです。
デザインは、T4以降の印象を強く継承して角張った従来モデルから一変、曲線と直線がバランスよく融合した、モダンかつ洗練されたものにアップデートされました。変化を加えつつも、ラジエターグリルはT5、シャープなヘッドライトはT6.1、全体的に丸みを帯びたシルエットは祖先にあたるT1のモチーフを盛り込むことで、誰もがトランスポーターファミリーの系譜を受け継ぐ一台であることが分かるようにデザインしたとメーカーはコメントしています。
リアドアは助手席側スライドドア(上位グレードでは電動クローザー付きの両側)、バックドアは跳ね上げ式が標準で設定されます。オプションでは両側スライドドア、観音開きバックドア、抜群の開放感を演出するパノラマガラスサンルーフなどがユーザーの希望に合わせて選択可能です。
ホイールも仕様により最大19インチのアルミホイールが標準で設定され、トランスポーターファミリーのなかでカラベルは最も豪華な仕様になっています。
- フォルクスワーゲン カラベル(SWBボディ:サイド)
- フォルクスワーゲン カラベル(LWBボディ:サイド)
- カラベルは跳ね上げ式バックドアが標準設定
- 抜群の開放感を演出するパノラマガラスサンルーフがオプションで設定
インテリアも今回のフルモデルチェンジで完全新設計されました。従来モデルより拡大されたタッチスクリーンはドライバーからより見やすい位置に配置されるほか、より高品質なインテリア素材を採用し、防音材を増やした室内空間は快適性が向上しています。インテリアトリムはファブリックをはじめ合成皮革レザーや、PanAmericanaグレードでは専用トリムが設定されています。LCV譲りの使い勝手のよさも魅力で、豊富な収納スペースや、全ての座席の外側には深さのあるカップホルダー、モバイル機器が充電できるUSBソケットも多く用意されています。
シート配列はフロント2人掛けとなる2+3+3人の3列8人乗りと、フロント3人掛けとなる3+3+3人の3列9人乗りも選択可能です。国産ミニバンにはない9人乗りや、大人が座っても余裕のある3列目シート、フル乗車でも広いラゲッジスペースはカラベルのポイントです。
デジタル面も大きくアップデートされており、12インチのデジタルクラスターが標準装備され、インフォテインメントシステムに組み合わされるタッチスクリーンは13インチの大画面に拡大されました。スマートフォンとはAppleCarPlay/AndroidAutoのワイヤレス接続に対応しています。ほかにもオプションでHarman Kardonが手掛けたオーディオシステムが用意されています。オーディオシステムについて兄弟車となるフォード トルネオ・カスタムはB&O(Bang&Olufsen)のシステムを採用しており、それぞれ異なるブランドを選択してることが興味深いです。
- カラベルのインテリア
- フル乗車でも余裕のあるラゲッジスペース
- 13インチに拡大された大画面タッチスクリーン
- オプションでフロント3人掛けシートの9人乗り仕様も選択可能
搭載されるエンジンと燃費
パワーユニットは、ディーゼルのほかBEV仕様のE-カラベルが設定されています。
- ディーゼル
2.0L 直4ターボ TDI 110PS(80kw)/310Nm
2.0L 直4ターボ TDI 150PS(110kw)/360Nm
2.0L 直4ターボ TDI 170PS(125kw)/390Nm
内燃機関仕様は全て2.0L直4ディーゼルのTDIになります。これはフォードのEcoBlueに相当するもので、110PS、150PS、170PSの3つの出力が設定されています。環境性能も高い最新世代のユニットで燃費性能は150PS(8AT)仕様の欧州複合で12.5km/Lです。
- フォードの最新世代EcoBlueユニットに相当する2.0L TDIユニット
- 8AT仕様のセレクターはステアリングコラムに移動
駆動方式はFFと一部仕様にAWDの4MOTIONが設定されています。T7マルチバンがモーター駆動の電動AWDになった一方、カラベルでは根強い需要のある機械式AWDが選べるのが大きなポイントです。トランスミッションは6MTを中心に、2ペダルは8ATが設定されます。従来モデルから多段化に加え、DSGからトルクコンバーター式に変更されたことにより、より滑らかな変速フィールを実現しました。セレクターも従来のインストルメントパネルからステアリングコラムに移動されています。
走行性能とハンドリング
今回のフルモデルチェンジでは新開発の独立したリアサスペンションや最適化されたシャーシアーキテクチャが採用されました。走りに定評のあるフォードと長年カラベル/トランスポーターを開発してきたフォルクスワーゲン双方の知見を融合することで、従来モデルと比べてさらに正確性が増したハンドリング性能と乗員全員が感じられる洗練された乗り心地を実現しています。
これに加えて牽引性能の高さもポイントです。TDIディーゼル仕様は最大2.5トンの牽引能力があるため、ボートなどのレジャーアイテムの牽引にも力を発揮します。
サイズとスペック
【全長×全幅×全高】5,050×1,999(ミラー部分を含まず)×1,979 mm
【ホイールベース】3,275mm 【トレッド】前/後:- / -mm
【車両重量】 -kg
●エンジン
【構成】水冷直列4気筒ターボ DOHC16V フロント横置き
【総排気量】1,996cc 【直径×内径】 – ×-mm 【圧縮比】-:1
【最高出力】150ps(110kw)/-rpm 【最大トルク】360Nm/1,500-2,500rpm
【燃料容量】55L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】8AT
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)トーションビーム
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ディスク
【タイヤ】(前後)215/65R16
●パフォーマンス
【最高速度】174km/h 【0-100km/h加速】14.7秒
【燃費】約12.5km/L(新欧州複合基準)【価格】欧州仕様 2025モデル:€59,636
歴史とトリビア
フォルクスワーゲン カラベル関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。
- 初代となるT1から現在まで約70年の歴史があり
- 第三世代のT3は日本にもカラベルの名前で導入
- フォードと商用車開発の提携によりフォード トルネオ・カスタムの兄弟車に
- 第7世代は乗用車系プラットフォームを採用したT7マルチバンが独立
- 右ハンドル英国仕様にはカラベルの設定なし
- フォードとの提携により兄弟車となったフォード トルネオ・カスタム
- 右ハンドル英国仕様はトランポーター・シャトルがラインナップ
ライバル
全長5mクラスの欧州ミドルサイズLCVをベースにしたMPVモデルは、兄弟車のフォード トルネオ・カスタムをはじめ、各社がラインナップするライバルが多い市場です。そのなかでも近しいライバルとしてメルセデス・ベンツ ヴィトー・ツアラーを挙げます。日本でも人気なVクラスのベースであり、メルセデス・ベンツならではの質実剛健さをもつMPVのヴィトー・ツアラーはカラベル/トルネオ・カスタムのタッグと好敵手になりそうです。
- メルセデス・ベンツ ヴィトー・ツアラー
- トヨタ プロエース・ヴァーソ
並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報
ひさびさの完全新設計モデルとして大きく注目されている新型カラベルですが、T5以降のMPV仕様は日本に正規導入されておらず、従来モデルにあたるT6.1もモデルライフを通して正規導入されませんでした。これより新型モデルも日本に正規導入される可能性は残念ながら低いと予想されます。そのため、確実に手に入れるなら引き続き並行輸入がおすすめです。新型カラベルのグレード構成は以下の通りです。カラベルは左ハンドル欧州仕様のみの展開となります。
グレード構成(左ハンドル英国仕様)
- Caravelle
16インチスチールホイール+フルホイールキャップ、LEDヘッドライト/デイタイムランニングライト/テールライト、助手席側スライドドア、跳ね上げ式バックドア、電動調整ヒーテッドドアミラー、6ウェイ調整運転席、マルチファンクションステアリングホイール、フラップ付きグローブボックス、フルオートエアコン(1ゾーン)、フロントセンターコンソール/リアDピラー12Vアクセサリーソケット、12インチデジタルクラスター、13インチタッチスクリーン、AppleCarPlay/AndroidAutoワイヤレス接続、リアパーキングアシストなどが装備 - Life
(Caravelleに対して)16インチアルミホイール、ボディ同色フロント&リアバンパー/ドアハンドル、マルチファンクションレザーステアリングホイール、照明付きソフトクローズグローブボックスなどが装備 - Edition
(Lifeに対して)19インチアルミホイール、IQ.Light LEDマトリクスヘッドライト、専用ライトシグネチャー付きリアLEDライト、照明付きスライドドアスカッフプレート(金属製)、8ウェイ運転席/6ウェイ助手席調整、運転席4方向ランバーサポート、運転席シートヒーター、ダイナミックライトアシストなどが装備 - Style
(Editionに対して)17インチアルミホイール、電動クローザー付き両側スライドドア(サンブラインド付き)、電動格納ヒーテッドドアミラー、人工皮革シートトリム、8ウェイ運転席/6ウェイ助手席調整、運転席の足元照明、フルオートエアコン(3ゾーン)、電気式補助ヒーターなどが装備 - PanAmericana
(Lifeに対して)19インチインディアナポリスアルミホイール、PanAmericanaエクステリアパッケージ、専用ライトシグネチャー付きリアLEDライト、ボディ同色ミラーハウジング/ドアハンドル、PanAmericanaロゴ入り照明付きスライドドアスカッフプレート(金属製)、8ウェイ運転席/6ウェイ助手席調整、運転席4方向ランバーサポート、PanAmericanaインテリアトリムなどが装備
カラベルのオススメは、SWBボディのLifeグレードに2.0L TDIディーゼル150PS仕様と8ATの組み合わせです。充実した装備のLifeグレードに、大きすぎないSWBボディとオートマチック限定免許でも運転できる8ATは、日本でも乗りやすく新型カラベルの魅力を幅広いユーザーに味わっていただけるチョイスです。より高い走破性をもつタフギア感を求められるなら機械式AWDの4MOTIONおよびPanAmericanaグレードの選択もよいでしょう。
乗用車系プラットフォームを採用して上級移行したT7マルチバンや、質実剛健という言葉を具体化したようなT6.1も大いに魅力的ですが、ヘビーデューティーな用途にも耐えうるLCV系プラットフォームを採用し、完全新設計にて全方面に渡りアップデートされた新型カラベルは、多人数のグランドツーリングからレジャーアイテムを満載して牽引するアウトドアシーンまで幅広く活躍しそうな一台です。全てが新しくなった新型モデルをいち早く欧州現地からお取り寄せしてみませんか。
- フォルクスワーゲン カラベル SWB Life 2.0 TDI 150PS 8AT(左ハンドル欧州仕様)
- フォルクスワーゲン カラベル SWB Style 2.0 TDI 150PS 4MOTION 8AT(左ハンドル欧州仕様)
- フォルクスワーゲン カラベル SWB Caravelle 2.0 TDI 110PS 6MT(左ハンドル欧州仕様)
ほかにも、さらに広いラゲッジスペースをご希望のユーザーにはLWBボディをはじめ、上位グレード、走りも楽しみたいユーザーには6MTなど各種仕様が並行輸入可能です。カラベル以外にもシンプルな乗用仕様となる左ハンドル欧州仕様のトランポーター・コンビや、右ハンドルをお求めのユーザーには英国仕様のトランスポーター・シャトル、新たなフラッグシップMPVをお求めなら乗用車系プラットフォームを採用したT7マルチバンなども並行輸入可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
さらに今なお高い支持を得ている従来モデルのT6.1カラベルも並行輸入可能です。既に生産終了しており現地でも程度のよい物件が少なくなりつつありますが、現地市場からお探しいたしますのでご希望の方はお気軽にお問い合わせください。




(€1=155円時・現地値引き交渉前)
(現地値引き交渉前価格:€59,636)\12,481,000
(現地値引き交渉前価格:€70,864)\14,470,000
(現地値引き交渉前価格:€52,294)\10,826,000
掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)
※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。
また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。
現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています
海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。
画像と動画
- フォルクスワーゲン カラベル(LWBボディ)
- フォルクスワーゲン カラベル(SWBボディ:リア)
- フォルクスワーゲン カラベル(LWBボディ:リア)
- シート配列は2+2+3の8人乗りが標準となります(写真はSWBボディ)
- LWBボディはラゲッジスペースがさらに広くなります
- オプションでフロント3人掛けの9人乗りも選択可能です
- LCVのような観音開きバックドアも選択可能
- クロスオーバー要素を盛り込んだPanAmericanaグレードも設定
- PanAmericanaは専用インテリアトリムを採用