並行輸入 新車|シトロエン スペーツツアラー(2016-)に乗る。日本未導入ラージミニバンの概要・スペック・価格の情報。

シトロエン スペーツツアラー シトロエン/DS
シトロエン スペーツツアラー

日本で人気のジャンルのひとつ「ラージミニバン」。欧州でも人気のジャンルですが、欧州のミニバンが日本と違うのはLCV(小型商用車)をベースとしたモデルが中心であることです。そもそも欧州製LCVは高い積載性と長距離を安定して走れる性能が求められるため、欧州のミニバンは自ずと高い実力を持ったモデルが揃ってきます。今回はそのなかでもシトロエンのラージミニバン「シトロエン スペースツアラー(CITROEN SPACETOURER)」を解説。日本未導入のラージミニバン(MPV)の概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報をご紹介します。

シトロエン スペースツアラーとは

シトロエン スペーツツアラー

シトロエン スペーツツアラー

シトロエン スペースツアラーは、シトロエンのLCV、ディスパッチ(ジャンピー)の乗用版となる全長5m級のMPVモデルです。現行モデルは2016年にデビューした3代目で、モデルチェンジの際に乗用版は「スペースツアラー」の名で独立しました。ちなみにバン仕様は初代から一貫してディスパッチ(ジャンピー)の名前で今も販売されています。

1.5L/2.0Lのクリーンディーゼルを搭載し、ホイールベースとリアオーバーハングの違いにより3種類のボディサイズが展開されています。標準車「M:全長4,959mm」が幅のある「アルファード」級となり、最大(長)の「XL:全長5,309mm」ではハイエース グランドキャビン並。最小(短)の「XS:全長4,609mm」がノア等の国産ミニバンとほぼ同じ大きさ(長さ)です。現車を目の当たりにすると、1,920mmの全幅がもたらす迫力に圧倒されるかもしれません。

プラットフォームは先代モデルに引き続き、PSAのEMP2を採用。乗用モデルの上級車種と同じプラットフォームを採用することで、LCVとしてタフな要素を持ちながらも、乗用車としての快適性も両立しています。兄弟車にはプジョー トラベラー/エキスパート、ボクスホール/オペル ヴィヴァーロ、トヨタ プロエース ヴァーソ/プロエースがあります。

当初はPSAとフィアットから始まったジョイントベンチャーでしたが、2代目モデルの途中でトヨタがプロエースとして加わったことがターニングポイントになります。現行モデルでは、フィアットが抜け、トヨタが開発の初期段階からより深く関わったことで、ミニバン大国の日本で培ったノウハウが数多く投入されたと言われています。

ココがスゴイ!シトロエン スペースツアラー

シトロエン スペーツツアラーを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。

  • ファミリー向けとビジネス向け仕様を用意
  • 日本流のおもてなし精神が随所に活かされた装備と機能性
  • 環境性能を向上させた新ディーゼルユニットと新型8速ATを搭載
  • 移動オフィスといえる「BusinessLounge」を設定
  • 乗り心地の良さと走りの良さはPSAのモデルならでは

シトロエン スペーツツアラー コンセプト紹介動画(約2分)

Citroën SpaceTourer

スタイリングとインテリア

シトロエン スペーツツアラー(M仕様:リア)

シトロエン スペーツツアラー(M仕様:リア)

  • ボディタイプは用途に合わせて3種類
  • 最近のシトロエンのなかでは比較的落ち着いたエクステリア
  • アドバンスド コンフォートプログラムに準拠した快適なシート
  • 兄弟車種にない2/3列目キャプテンシートも設定

ボディタイプはホイールベースやラゲッジスペースに合わせて次の3種類が設定されています。

  • XS:全長 4,609mm、ホイールベース 2,925mm(左ハンドル仕様のみ)
  • M :全長 全長 4,959mm、ホイールベース 3,275mm
  • XL:全長 5,309mm、ホイールベース 3,275mm
    ※全幅 1,920mm×全高 1,890mmは共通

デザインは、各所の外装パーツを兄弟車種と共用しつつも、スリムなフロントグリルに精悍なLEDデイタイムランニングライトなど、近年のシトロエン各モデルが持つ流れを汲んでいます。全体的にはC3/エアクロスやベルランゴのようなポップなイメージよりも少し落ち着いたもの。これはシトロエンのなかでも上級MPVとして意識したものかも知れません。

スライドドアは両側に設けられ、足のジェスチャーで開閉可能なハンズフリータイプが採用されています。国産車では珍しくありませんが、欧州ではまだ採用が少ない装備です。狭い場所でも荷物が取り出せるリアガラスハッチも合わせて、トヨタのミニバン作りのノウハウを生かした「おもてなし精神」が吹き込まれているように感じます。

ボディカラーは全7色。※鮮やかなLagoon Blueは選択できないようです。

インテリアはインパネデザインなど、基本的な造形は兄弟モデルに準じています。インテリアトリムはエントリー系が2種類のグレークロス、上級仕様にはブラックレザーが標準。シートは「シトロエン・アドバンスド・コンフォート」コンセプトに準拠したもので、全ての乗員が快適に移動できることを考慮した座り心地の良さが魅力。シート配列はモデルにより6人から9人まで組み合わされます。

  • Feel/Flair:前から2-3-3人掛けの8人乗り仕様
  • Business:前から3-3-3人掛けの9人乗り、もしくは2-3-3の8人乗り仕様
  • BusinessLounge:前から2-2-3人掛けの7人乗り、もしくは2-2-2の6人乗り仕様

なかでも注目は、BusinessLounge。エクゼクティブの移動用途を想定したこの仕様は、名前の通り言わば「モバイルラウンジ」。特に6人乗り仕様は2、3列目が完全に独立した4人分のキャプテンシートが用意されています。この仕様は兄弟車のなかでも設定されていないモデルもあるため、アピールポイントのひとつです。
※BusinessLoungeは英国仕様の右ハンドルモデルでは、現在選択ができなくなっています。

ほかにもパーティションに内蔵されたテーブルは、ノートパソコンの重量にも耐えれるしっかりしたもの。ライティングだけでなく、回転対座と合わせて2、3列目に座るエクゼクティブのコミュニケーションテーブルとしても活躍してくれるでしょう。まるで航空機のようなオーバーヘッドエアベントや読書灯。そして自然光が降り注ぐ巨大なパノラミックグラスルーフなど、きっとエクゼクティブも満足してもらえる室内空間です。

シートは、基本的に各座席単位でフォールディング可能。片側を倒して長尺物を積載するなどフレシキブルな組み合わせができます。ほかにも3列目シートをフォールディングして5人(6人)+巨大なラッゲジとして使えばレジャーの有能なツールとしても活用できます。

搭載されるエンジンと燃費

搭載されるエンジンはディーゼルのみ、1.5Lと2.0Lそれぞれ2仕様の4種類。※は左ハンドル仕様のみの設定になります。

  • ディーゼル
    1.5L 直4ディーゼル BlueHDi100 102PS(70kw)/270Nm※
    1.5L 直4ディーゼル BlueHDi120 120PS(88kw)/300Nm
    2.0L 直4ディーゼル BlueHDi150 150PS(110kw)/370Nm
    2.0L 直4ディーゼル BlueHDi180 177PS(130kw)/400Nm

注目は次世代BlueHDiと呼ばれる1.5Lのユニットです。尿素SCRのAdblueを組み合わせてクリーンな排気ガス性能を実現することで、最新のEuro6.2をクリアするだけでなく、14.3-16.6km/L(NEDC複合)の低燃費を両立しています。2.0Lユニットもブラッシュアップが図られており、最もハイパワーなBlueHDi180でも欧州複合で12.5-14.2km/L(NEDC複合)となかなかの低燃費。

駆動方式はFFのみ。トランスミッションは6MTを基本とし、BlueHDi180に2ペダルAT仕様が設定されます。当初はシングルクラッチのロボタイズドMT「ETG6」とトルクコンバーター式6速の「EAT6」でしたが、アイシンAW製の最新8速トランスミッション「EAT8」に進化しました。トルコンならではの滑らかな変速と多段化による燃費性能の向上が魅力。採用車種も増え高い評価を受けています。

走行性能とハンドリング

サスペンションは、フロント:マクファーソンストラット、リア:ウィッシュボーンを採用。これは兄弟モデルと同じ構成です。欧州LCVをベースにしているため、例えフル乗車の状態であっても高い高速走行性能を持っており、これは移動距離が多いユーザーなら大きな魅力。燃費のよく足の長いディーゼルエンジンと合わせて「長距離ツアラー」として存分に威力を発揮するでしょう。

長距離ツアラーとして大いに実力を発揮してくれるでしょう

長距離ツアラーとして大いに実力を発揮してくれるでしょう

スペースツアラーのデビュー以降、幾度もAWD化されたコンセプトモデルがモーターショーで発表されていますが、メーカーのラインアップにAWD仕様は設定されていません。しかし、全ての仕様に「Grip Control」がオプションで選択できます。路面状況に合わせてダイヤルで簡単に走行モードを設定できるこのシステムは、多少の悪路なら安定した走行が可能です。

なお、メーカーオプションではありませんが、DANGEL社の4×4システムを組み込んで、スペースツアラーを本格的なAWD仕様に換装するパッケージが存在します。DANGEL社は市販車をベースに4×4システム等の開発・組込(AWD化)を行うメーカー(というか工房)で、プジョー・シトロエンとは古くからのビジネスパートナーです。

相応のコスト・納期はかかるものの、純正オプション的な存在でもあり、どうしてもヘビーデューティーな仕様をお求めの方には貴重な選択肢ではないでしょうか。

サイズとスペック


●寸法・重量
【全長×全幅×全高】5,309×1,920×1,935 mm
【ホイールベース】3,275mm 【トレッド】前/後:1,627 / 1,600mm
【車両重量】1,770kg
●エンジン
【構成】水冷直列4気筒直噴ターボ DOHC16V フロント横置
【総排気量】1,997cc 【直径×内径】85.0×88.0mm 【圧縮比】16.7:1
【最高出力】177ps(130kw)/3750rpm 【最大トルク】400Nm/2000rpm
【燃料容量】69L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】8AT
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)ウィッシュボーン
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ディスク
【タイヤ】(前後)225/55R17 XL
●パフォーマンス
【最高速度】185km/h 【0-100km/h加速】8.8秒
【燃費】約14.2km/L(新欧州複合基準)
【価格】独国仕様 2019モデル:€50,750

歴史とトリビア

スペースツアラー関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。

  • 2016年のジュネーブモーターショーでデビュー
  • 電動4×4仕様、POPグループとのコラボ仕様「Hyphen」等、多くのコンセプトモデルを発表
  • フランス本国ではサーフブランド「Rip Curl」とコラボした特別仕様も
  • 2019年はシトロエン100周年を記念したキャンピング仕様「The Citroenist Concept」を発表

ライバル

スペースツアラーが属するのは日本ではラージミニバンに近い、5mクラスLCVをベースにしたMPVのクラス。兄弟車となるトヨタ プローエース、プジョー トラベラーなどをはじめ、ルノー日産アライアンスのルノー トラフィック、日産 NV300などの兄弟モデル、そして欧州LCVの老舗ブランド「トランジット」をベースとするフォード トルネオ カスタムなど多くのライバルが存在します。そのなかでもライバルはフォルクスワーゲン T6ではないでしょうか?かつてはこのクラスで一番の圧倒的なクオリティが評価されていましたが、最近ではライバルも急激に追い上げています。ただ、現在のT6はモデル末期と言われており、次に出てくるモデルがどれだけ進化するか楽しみです。

並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報

スペースツアラーは、従来モデルのジャンピーや、現在の兄弟車も含めて貨客仕様問わず日本に正規で導入された実績はなく、今後も導入される可能性は低いと思われます。そのためこのフレンチラージサイズMPVを手に入れるためには、並行輸入が確実な方法です。

グレード構成は以下の4種類が設定されています。

  • ファミリー向けベーシックグレードの「Feel」
  • ブラックレザーシート、ハンズフリースライドドアなどを装備した上級仕様の「Flair」
  • フロント3人掛けシートの9人乗り仕様も選べる送迎用途向けの「Business」
  • 回転対座シートをはじめ独立した後席キャプテンシートも選べる最上級の「BusinessLounge」
    ※BusinessLoungeは英国仕様の右ハンドルモデルでは、現在選択ができなくなっています。
  • シトロエン スペースツアラー Flair M BlueHDi180 EAT8
  • シトロエン スペースツアラー BusinessLounge XL BlueHDi180 EAT8

このなかでもオススメは、最上級のBusinessLoungeグレードのXL 6人乗り仕様。パワーユニットはハイパワーなBlueHDi180にEAT8の組み合わせです。これは主にエクゼクティブをターゲットにした、どこまでも快適なビジネス空間として移動できるモバイルラウンジとしてのチョイス。国産ラージミニバンでも華やかな仕様はありますが、フランス車ならではの心地よい乗り味をもったこの一台には、なかなか及ばないのではないでしょうか。

また、ファミリーユース向けとしてFlairの標準ボディM BlueHDi180+EAT8仕様 もおすすめです。ボディタイプは家族構成や乗せるレジャーグッズに合わせてXSからXLまでお好きな仕様を選択できます(XSは左ハンドル仕様のみ)。

その他のMT仕様や9人乗りBusiness仕様なども並行輸入可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

シトロエン スペーツツアラーを並行輸入した場合の国内乗り出し価格例
(£1=140円、€1=125円時)
シトロエン スペースツアラー BusinessLounge XL BlueHDi180 EAT8
(独国仕様 左ハンドル車 現地価格:€50,750)\8,488,000
シトロエン スペースツアラー Flair M BlueHDi180 EAT8
(英国仕様 右ハンドル車 現地価格:£43,810)\8,210,000
横浜近郊に納車した場合の乗出し価格(2年保証付)例です。
オプション装備、有償カラー料金、他地域への納車費用は別途となります。
特殊な地域以外は全国納車対応いたします。
右ハンドル・左ハンドル対応!
ウィズトレーディングでは英国(イギリス)をはじめドイツ、フランス、ベルギー他、欧州数か国に対応できるサプライヤーと協力体制を敷いています。英国仕様の右ハンドル車、その他欧州仕様の左ハンドル車もご用意できます。

ディーゼル車をご希望の方へ

参考乗出し価格が掲載されていない場合には、別途お見積りいたしますのでお問合せ下さい。

なお、ディーゼル車を取り巻く環境は年々厳しくなっています。ディーゼルエンジン搭載車をご希望の場合には以下の記事もご覧ください。

掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)

※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。

また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。

現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています

海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。


安心の保証制度
ウィズトレーディングでは、並行輸入車の購入にあたり大きな不安材料となる「車両保証」について以下の独自保証を設定しています。 独自設定の保証のため、ウィズトレーディングへのお電話一本で速やかに作業に取り掛かることが可能です。 並行輸入...

画像と動画

シトロエン スペーツツアラー BusinessLoungeインテリア紹介動画(約2分20秒)

Citroën SpaceTourer – Business Lounge