日本にも導入実績のあるフォードのSUV「クーガ」。欧米市場で人気のこのモデルがフルモデルチェンジを行い、大幅に進化しました。今回は欧州フォードのミドルサイズSUV、フォード クーガ(FORD Kuga)を解説。概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報を解説します。
フォード クーガとは
フォード クーガは、欧州ではCセグメントクラスのミドルサイズSUVです。大きさは全長:4,614mm×全幅:1,883mm×全高:1,742mmと、国産車ではマツダ CX-5や三菱 アウトランダーに近いものです。
デビューは2019年。現在販売されているモデルは3代目モデルになります。3代目モデルのトピックスは電動化と軽量化。クーガ初のマイルドハイブリッド/プラグインハイブリッドの設定と、フォーカスと同じフォードC2プラットフォームを採用し、ボディサイズを拡大しつつも軽量化を実現しています。レーキープアシストや衝突被害軽減ブレーキの採用など安全性の高さも評価され、最新のEuroNCAPでは5つ星を獲得しています。
3代目モデルは日本に導入されていませんが、従来モデル同様欧州市場だけでなく、北米市場向けに「エスケープ」の名前で販売されます。
フォード クーガ コンセプト紹介動画(約1分30秒)
ココがスゴイ!フォード クーガ
フォード クーガを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。
- 選べる4種類のパワーユニット
- 本格的な電動化モデルの追加
- 新型フォーカスと同じプラットフォーム採用で剛性アップ
- 従来モデルよりも一回り大きくなりつつも軽量化
- フォーカス譲りの軽快な走りを実現
スタイリングとインテリア
- 従来モデルよりも丸みを帯びた抑揚のあるエクステリアデザイン
- エアロダイナミクス改良により空力特性向上
- 新開発のスライド機構を搭載したリアシート
- 最新のインフォテイメントシステムを搭載
エクステリアは、従来モデルより一回りボディサイズが大きくなりました。デザインは従来モデルまでの比較的に無骨なものから一変、新型フォーカスや、弟分のプーマなどと同様、丸みを帯びた抑揚のあるデザインを採用。前後ピラー角度も寝かされてクーペSUVのようなシルエットになりました。
一部グレードには、頭上の開放感を演出するデュアルパネルパノラマルーフや、両手が塞がった状態でもバックドアを開閉できるハンズフリーテールゲートを装備しています。
インテリアは、6角形のモチーフを組み合わせたエクステリア同様抑揚のあるデザインに仕上がっています。インテリアトリムはベーシックなファブリックから、グレードによってはレッドステッチ入りハーフレザーや、プレミアムフルレザーなども設定されています。
ユーティリティ性の高さは今回のフルモデルチェンジで進化した点のひとつ。新開発のスライド機構を備えたリアシートは、シートを畳むことなく、最大67Lの荷室容量を拡大することが可能です(後席利用時合計645L)これらを組み合わせてラゲッジスペースは広々。全体では最大1,530Lの荷室空間を利用可能です。
今回のモデルチェンジではデジタル化も進みました。初採用となる12.3インチフルデジタルメーターをはじめ、インフォテイメントシステムは最新のFord SYNC3システムを採用。8インチタッチスクリーンを中心としたこのシステムは、コネクテッド機能も進化しており、AppleCarPlay/AndroidAutoに対応したスマホ連携や、日本での利用はできない可能性もありますが、FordConnectModemと呼ばれるWiFiルーター機能も搭載されています。
音響に関しても充実しており、システム合計575WのB&O(Bang&Olufsen)サウンドシステムや、アクティブノイズコントロールも搭載し、快適なモバイルリスニング空間を提供します。
搭載されるエンジンと燃費
パワーユニットの豊富さはクーガのポイントのひとつ。ガソリン、ディーゼル、マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッドの4種類が設定されています。
- ガソリン
1.5L 直3 ガソリンターボ EcoBoost 120PS (88kw)/240Nm 6MT
1.5L 直3 ガソリンターボ EcoBoost 150PS (110kw)/240Nm 6MT
- ディーゼル
1.5L 直4 ディーゼル EcoBlue 120PS (88kw)/300Nm 6MT/8AT
2.0L 直4 ディーゼル EcoBlue 190PS (140kw)/400Nm 6MT
- マイルドハイブリッドmHEV(ディーゼル)
2.0L 直4 ディーゼル EcoBlue mHEV+電気モーター 150PS (110kw)/370Nm 6MT
- プラグインハイブリッド(ガソリン)
2.5L 直4 ガソリン Duratec PHEV+電気モーター 225PS (165kw)/-Nm CVT
ガソリンユニットは、1.5L直3のダウンサイジングターボとなるEcoBoost。コンパクトさと低燃費が魅力のユニットで、燃費性能は新欧州複合(WLTP)で15.1km/LとEuro6d-Tempをクリアします。ディーゼルは1.5Lと2.0Lの2種類が設定。新世代ディーゼルのEcoBlueユニットはクリーンな環境性能を実現しています。
そして新たに追加されたのが2種類の電動化ユニット。2.0L EcoBlueディーゼルユニットに小型電気モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドのmHEVと、2.5L Duratecガソリンユニットに電気モーターと充電ユニットを組み合わせたプラグインハイブリッドのPHEVが設定されています。
さらに、詳細はまだ発表されていませんがフルハイブリッド仕様が追加予定と現地ではアナウンスされています。
これらユーザーのニーズに合わせてパワーユニットが選べるのがクーガのポイントです。
駆動方式はFFを中心に、2.0LディーゼルにAWDが設定。トランスミッションは6MTを中心に、1.5Lディーゼルにダイヤルセレクト式の8AT、PHEV仕様にCVTが組み合わされます。
走行性能とハンドリング
サスペンションはフロント:マクファーソン・ストラット、リア:マルチリンクを採用。今回のモデルチェンジでは、フォーカスと同じプラットフォームを採用することで、軽量化と高剛性化を実現。走りもフォーカス譲りのキビキビとした走りが楽しめます。さらに路面状況に合わせて5つのドライブモードが選択可能。ヒル・ディセント・コントロールなどと組み合わせてオンロードからオフロードまでさまざまな路面で安定した走りを提供します。
そして牽引能力の高さもトピックのひとつ。2.0Lディーゼルモデルでは最大2,100kgの牽引能力を持ち、キャンピングトレーラーやボートなどさまざまなレジャーアイテムを牽引可能です。
サイズとスペック
【全長×全幅×全高】4,629×1,883×1,742 mm
【ホイールベース】-mm 【トレッド】前/後:- / -mm
【車両重量 1,320kg
●エンジン
【構成】水冷直列3気筒ターボ DOHC12V フロント横置 気筒休止機構付
【総排気量】1,498cc 【直径×内径】-×-mm 【圧縮比】-:1
【最高出力】150ps(110kw)/-rpm 【最大トルク】240Nm/-rpm
【燃料容量】57L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】6MT
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)マルチリンク
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ディスク
【タイヤ】(前後)-/-R-
●パフォーマンス
【最高速度】193km/h 【0-100km/h加速】9.7秒
【燃費】約15.1km/L(新欧州複合基準)【価格】英国仕様 2020モデル:£30,645
歴史とトリビア
フォード クーガ関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。
- 初代モデルは2007年のフランクフルトショーで発表。2008年より市販開始
- 2000年代初頭まで販売された2ドアクーペの「クーガー(Cougar)」とは別物
- 初代モデルは日本にも正規導入
- 2代目モデルは2012年にデビュー。プレミアムグレードのヴィニアーレ追加
- アメリカではエスケープの名前で販売
ライバル
欧州Cセグメント級SUVは、各メーカーが設定する人気市場です。クーガのライバルとして、フォルクスワーゲン ティグアンおよび兄弟車を挙げます。ゴルフと同じプラットフォーム使うこれらの車種は、フォーカスとプラットフォームを共有するクーガの好敵手と言えるでしょう。
- フォルクスワーゲン ティグアン
- シュコダ コディアック
- セアト タラッコ
- プジョー 5008
- 三菱 アウトランダー/PHEV
- マツダ CX-5
並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報
フォードが日本市場から撤退した現在、再上陸およびクーガが導入される可能性は残念ながら低そうです。そのため、確実に手に入れるなら並行輸入が現実的な方法です。
英国でのグレード体系はノーマル系とスポーティなST系の2系統あり、グレードの概要は以下の通りです。
●ノーマル系
- ZETEC
17インチアルミホイール、LEDデイタイムランニングライト、レザーステアリング/シフトノブ、SYNC3 8インチカラータッチスクリーン、クルーズコントロールなどが装備 - Titanium
18インチアルミホイール、フルLEDヘッドランプ、キーレスエントリー、スポーツシート、B&Oプレミアムオーディオシステムなどが装備 - Vigniale
19インチアルミホイール、フルLEDグアッドプロジェクターヘッドランプ、専用リアディフューザー、ヒーテッドステアリング、12.3インチフルデジタルメーカーなどが装備
●ST系
- ST-Line
18インチメタリックアルミホイール、ブラックルーフレール、ST-Lineフルボディスタイリングキット(前後専用バンパー、ペイントリアディフューザー、ガークメッシュグリルなど)、フラットボトムステアリングなどが装備 - ST-Line X
19インチアルミホイール、ST-Lineに加え、パノラマルーフ、ハンズフリーテールゲート、ヒーテッドシートなどが装備
欧州左ハンドル仕様は、ベーシックグレードがZETECに代わりTRENDになり、インフォテイメントシステムなどを装備しコネクティビティ機能を追加したCOOL&CONNECT、Titaniumの上級グレード、Titanium-Xが別途設定されてます。
そのなかでもおすすめは、ST-Line Xの1.5L EcoBoostの組み合わせ。これは欧州フォードがもつ走りの良さと、スポーティな内外装をもつST-Line Xに、キビキビとした走りと軽快なハンドリングが楽しめる軽量1.5L EcoBoostに6MTの組み合わせ。SUVでも走りの楽しさを追求したチョイスです。欧州フォードらしさが感じられるクーガで、アクティブに出かけてみませんか?
- フォード クーガ ST-LineX 1.5 EcoBoost 150PS 6MT
- フォード クーガ Vignale 2.0 EcoBlue 190PS 8AT
ほかにも、プレミアムグレードのヴィニアーレや8ATモデル、欧州左ハンドルモデルも並行輸入できますので、お気軽にお問い合わせください。
(£1=135円時・現地値引き交渉前)
(現地値引き交渉前価格:£30,645)\5,634,000
(現地値引き交渉前価格:£37,505)\6,882,000
掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)
※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。
また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。
現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています
海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。
短い納期でお買い得な新車在庫もあります。
メーカーへの新車発注と比べて比較的に短い納期かつ、お買い得な価格で購入できる新車販売店在庫、ディーラーデモカーアップをはじめ、デリバリーマイレージの登録済み未使用車、新古車、中古車などの現地在庫を並行輸入可能です。今回、ウィズトレーディングではクーガのお買い得な現地在庫をご用意しました。新車発注の通常価格とぜひ比べてみてください。
どの物件も一点限りのため、既に売約済みの場合がありますのでご了承ください。紹介している物件以外にも現地在庫をお探しできますので、お気軽にお問い合わせください。
年式:2020年
走行距離:32km(デリバリーマイレージ)
色:ブラック
内装:ブラック
€1=120円時の為替レートで
全国納車(陸送費別途)承ります。
年式:新車
走行距離:デリバリーマイレージ
色:レッド
内装:ブラック
£1=135円時の為替レートで
全国納車(陸送費別途)承ります。