惜しまれつつも日本での生産終了がニュースにもなった三菱 パジェロ。三菱SUVの代表モデルとも言えるパジェロの名前を継ぐモデルが世界ではまだ販売されています。今回はパジェロのDNAを受け継ぐ三菱の日本未導入フラッグシップSUV、三菱パジェロスポーツ(MITSUBISHI Pajero Sport)の英国仕様であるショーグンスポーツ(MITSUBISHI Shogun Sport)を中心に解説。概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報を解説します。
三菱 ショーグンスポーツとは
三菱 パジェロスポーツ(ショーグンスポーツ)は3列7シーターのミドルサイズSUV。パジェロが生産終了となった現在、三菱のフラッグシップSUVとなります。タイをはじめ各仕向地により、パジェロスポーツや、モンテロスポーツの名前で展開されるほか、英国では「ショーグンスポーツ」の名前で販売されています。ボディサイズは全長:4,785mm×全幅:1,815mm×全高:1,805mmと、日本で販売されているアウトランダーよりも大きく、国産モデルではトヨタ ランドクルーザープラドやマツダ CX-8より少し小さいサイズです。
初代モデルのデビューは1996年、日本で「チャレンジャー」の名前で販売されていたSUVが祖先となります。現在販売されているモデルは3代目モデル。英国には2018年に導入開始されたこのモデルは、2代目が英国では展開されなかったため、初代モデルの販売終了以降10年ぶりの復活となりました。ショーグンスポーツは、ピックアップトラック、「L200(トライトン)」のSUV版という位置づけで、ピックアップトラックの耐久性や堅牢性を持ちつつも、内外装や乗り心地などを乗用車的な快適性が盛り込まれています。メーカー自身は「パジェロのDNAを継承したSUV」であることをアピールしています。
日本市場には、初代モデルがチャレンジャーの名前で販売されていましたが、2代目モデル以降は導入されていません。これは販売されていたパジェロとの競合を避けるためと予想されます。
三菱 ショーグンスポーツ コンセプト紹介動画(約1分50秒)
ココがスゴイ!三菱 ショーグンスポーツ
三菱 ショーグンスポーツを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。
- パジェロのDNAを継承した三菱のフラッグシップSUV
- オンロードの快適性とオフロードの走破性を両立
- 可変ジオメトリーターボチャージャーを備えた最新ユニットを採用
- SUV屈指の牽引力の高さ
- 2列目以降を荷室にしたバン仕様もラインナップ
スタイリングとインテリア
- 筋肉質な強さのなかにシャープさが共存したエクステリア
- バンパー下部まで伸びる印象的な縦長LEDリアランプ
- 3列目までしっかり座れるフル7シーター
- フルレザーシートが全車標準装備
ショーグンスポーツのデザインは、最近のデザイン志向を反映しており、ベースを共有するL200をはじめ、国内でも販売されるアウトランダーなどにも共通したデザインテイストに仕上がっています。クロームメッキグリルを中心とした迫力のあるLEDヘッドランプなど、各パーツが凄みを効かせており、筋肉質な強さのなかにシャープさが共存した実用一本槍ではないスタイリッシュさです。特にリアデザインが特徴的でバンパー下部まで伸びる縦長LEDリアランプは、ショーグンスポーツを印象づけるポイントのひとつです。
そしてボディに対しては、フロントからリアに掛けて空力を考慮して設計がされており、静粛性の向上や、燃費性能の向上だけでなく、悪路走行時の水しぶきを低減される効果も持ち合わせています。
インテリアはインパネの素材をはじめ質感高く、三菱のフラッグシップSUVとして相応しいものになっています。シートは全車フルレザーが標準装備。多層クッションなどを採用しサポート性とフィット感が向上しています。そのなかでも注目は3列目シート。3列7シーターは、最近のSUVでは人気の装備ですが、ショーグンスポーツの3列目シートは大人でもしっかり座れるサイズが確保されており、フル7シーターと言えるでしょう。シートを倒すと最大1488Lの大容量ラゲッジスペースが出現します。
インフォテインメントシステムは7インチのタッチスクリーン。現地ではナビゲーションシステム(現地地図)が搭載されていないという指摘があるようですが、日本で乗るにはAppleCarPlay/AndroidAuto対応のため、日本の地図アプリと連携すれば問題ありません。
搭載されるエンジンと燃費
パワーユニットは、ディーゼルのみの設定。
- ディーゼル
2.4L 直4 ディーゼルターボ DI-D MIVEC 181PS (133kw)/430Nm
ショーグンスポーツに設定されるのは、4N15と呼ばれる可変バルブタイミングシステム「MIVEC」と可変ジオメトリーターボチャージャーを備えた最新のディーゼルユニットで、日本でもデリカD:5などに搭載される4N14(2.2L)と同じ系統のものになります。燃費性能と排気ガスを高いレベルで実現しており、新欧州複合で11.6km/Lの低燃費と、Euro6Dをクリアしています。
駆動方式は全車AWD、トランスミッションはモデルチェンジでパドルシフト付き8速ATを採用。アイシン・エィ・ダブリュ製のこのユニットは、トルクのあるディーゼルとの相性もよく、スムーズな変速も魅力です。
走行性能とハンドリング
サスペンションは、フロント:ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング、リア:マルチリンクを採用。プラットフォームを共有するL200と比べて快適性を重視したセッティングになっており、快適性を高めつつもしっかりとした走りを実現しています。ほかにもダンパーやボディマウントを独自のものを採用することでNVHを大幅に低減されています。
AWDシステムは三菱の「スーパーセレクトII」を採用。オンロードでは前後40:60に配分され、リアを中心とした自然な走りを提供。オフロードではセンターコンソールに配置されるセレクターダイヤルを通してトランスミッションの設定ができるほか、ボタン一つで路面状況に応じたドライブモードを設定可能な「テレインコントロール」も装備されています。
そして牽引能力が高いのもポイント。最大3.1トンもの牽引能力は、クロカンの王者とも言われるトヨタ ランドクルーザーをも上回ります。
サイズとスペック
【全長×全幅×全高】4,785×1,815×1,805 mm
【ホイールベース】2,800mm 【トレッド】前/後:1,520 / 1,515mm
【車両重量 2,105kg
●エンジン
【構成】水冷直列4気筒自然吸気 DOHC16V フロント縦置 気筒休止機構付
【総排気量】2,442cc 【直径×内径 86.0×105.1mm 【圧縮比】15.5:1
【最高出力】181ps(133kw)/3500rpm 【最大トルク】430Nm/2500rpm
【燃料容量】68L
●駆動系
【駆動方式】AWD 【トランスミッション】8AT
【サスペンション】(前)ダブルウィッシュボーン / (後)マルチリンク
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ベンチレーテッドディスク
【タイヤ】(前後)265/60R18
●パフォーマンス
【最高速度】180km/h 【0-100km/h加速】11.0秒
【燃費】約11.6km/L(新欧州複合基準)【価格】英国仕様 2020モデル:£31,975
歴史とトリビア
三菱 ショーグンスポーツ関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。
- 英国以外での仕向地ではパジェロスポーツやモンテロスポーツなどの名前で販売
- ピックアップトラックのL200(トライトン)のSUV版的な位置づけ
- 日本で「チャレンジャー」として販売されていたモデルの末裔的な存在
- 現在の三菱ではフラッグシップSUV
- タフさが魅力。現地では年式が経っても現役率が高い
ライバル
ショーグンスポーツの最も近いライバルとして、トヨタ ランドクルーザー(欧州仕様)を挙げます。日本ではランドクルーザープラドの名前で販売されるこのモデルは、ショーグンスポーツと同じく長年オフロードと向き合い、高い悪路走破性能を持つ一台です。ほかにもランドローバー ディスカバリースポーツや、メルセデス・ベンツ GLBクラスなど欧州でも人気の7シーターSUVには多くのライバルがあります。
並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報
初代はチャレンジャーとして日本でも展開されたショーグンスポーツですが、2代目以降日本に導入された実績はありません。パジェロが生産終了となり、日本でもこのようなモデルを求めるユーザーも存在すると思われますが、現在の三菱は電動化車種を重視した展開を行っており、少し小さくなりますがPHEV仕様もラインナップされるアウトランダーがあるため、今後も導入される可能性は少なそうです。そのため確実に手に入れるなら並行輸入が確実な方法です。
ショーグンスポーツのグレード構成は以下の通りです。現時点では右ハンドル英国仕様のみの展開です。
グレード構成(右ハンドル英国仕様)
- 3Auto
18インチアルミホイール、LEDデイタイムランニングライト/ヘッドライト、ヒルスタートアシスト(HSA)、トレーラースタビリティアシスト、リアビューカメラ、クルーズコントロールなどが装備 - 4Auto
18インチアルミホイール、衝突被害軽減ブレーキシステム、アダプティブクルーズコントロール、360度パーキングカメラ、フロント・シートヒーター、8スピーカーなどが装備 - Commercial
1列目のみ設定の2シーター。18インチアルミホイール、ブラインドスポット警告、衝突被害軽減ブレーキシステム、アダプティブクルーズコントロール、510ワットパワーサウンドシステムなどが装備
そのなかでもおすすめは、4Auto仕様です。ショーグンスポーツはベースモデルでも十分装備が充実していますが、4Autoはさらに装備が充実しており、三菱のフラッグシップSUVとしてのポジションを最も感じられるチョイスです。卓越した悪路走破性と、高い質感を持ち、パジェロのDNAを受け継いだショーグンスポーツでアクティブにアウトドアを楽しんでみるのはいかがでしょうか?
- 三菱 ショーグンスポーツ 4 Auto(右ハンドル英国仕様)
- 三菱 ショーグンスポーツ Commercial(右ハンドル英国仕様)
ほかにも3Autoグレードや、2シーターバン仕様のCommercialも並行輸入できますので、お気軽にお問い合わせください。
(£1=150円時・現地値引き交渉前)
(現地値引き交渉前価格:£31,975)\6,985,000
(現地値引き交渉前価格:£27,519)\6,179,000
掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)
※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。
また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。
現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています
海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。
短い納期でお買い得な新車/中古車在庫もあります。
メーカーへの新車発注と比べて比較的に短い納期かつ、お買い得な価格で購入できる新車販売店在庫、ディーラーデモカーアップをはじめ、デリバリーマイレージの登録済み未使用車、新古車、中古車などの現地在庫を並行輸入可能です。今回、ウィズトレーディングではショーグンスポーツのお買い得な現地在庫をご用意しました。新車発注の通常価格とぜひ比べてみてください。
どの物件も一点限りのため、既に売約済みの場合がありますのでご了承ください。紹介している物件以外にも現地在庫をお探しできますので、お気軽にお問い合わせください。
年式:2020年
走行距離:デリバリーマイレージ
色:レッド
内装:ブラック(フルレザー)
£1=136円時の為替レートで
全国納車(陸送費別途)承ります。
年式:2020年
走行距離:デリバリーマイレージ
色:グレー
内装:ブラック(フルレザー)
£1=136円時の為替レートで
全国納車(陸送費別途)承ります。