世界的に人気のジャンルとも言えるSUVですが、日本ではそのなかでも3列シートを備えるモデルは、SUVとしての存在感に加えてミニバンのピープルムーバー的な要素も兼ね備えており高い支持を得ています。
欧州メーカーでも3列シートSUVはラインナップを増やしつつありますが、そのなかでもフォルクスワーゲンがブランニューモデルをリリースしました。
今回はフォルクスワーゲンの3列シート仕様も選べるSUV「フォルクスワーゲン タイロン(VOLKSWAGEN Tayron)を解説。複数のパワートレインがありますが、内燃機関(ガソリン/ディーゼル)仕様を中心に概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報を解説します。
フォルクスワーゲン タイロンとは
タイロンはフォルクスワーゲンのCセグメント級より大きめなSUVとなります。ボディサイズは全長:4,792mm×全幅:1,853mm(ドアミラー部分を含まず)×全高:1,660 mmと国産車では三菱 アウトランダーに近く、日産 エクストレイルよりも少し大きめのサイズ感となります。
現在販売されているモデルはタイロンとしては2代目となります。初代に当たるモデルは2018年、FAW-VW(一汽大衆)の中国市場専用モデルとして市場に投入されました。欧州市場で販売されていたティグアン(2代目)とプラットフォームを共有し、ガソリンエンジンほかプラグインハイブリッド仕様や、2020年にはクーペSUVの派生モデル、タイロンXも追加になっています。中国では現時点で(2026年6月現在)2代目と共に併売されており、2代目モデルは初代モデルと区別するため、タイロンLとして展開されています。初代モデルは中国市場専用モデルのため、欧州市場では展開されませんでした。
- 中国市場専売モデルとして展開された初代モデル(2018年)
- 中国市場に追加されたクーペSUVのタイロンX(2020年)
2代目モデルは2025年、初代とは違いグローバルモデルとして展開され、欧州でも販売されることになりました。3列シートも選べるSUVとして、プレミアムなトゥアレグと効率的なティグアンの中間にあたるモデルであることに加えて、3列シート仕様が設定されていたティグアン・オールスペースの実質的な後継モデルとしての役割も担っています。2代目モデルはドイツ・ヴォルフスブルクで開発され、欧州仕様の生産も同地で行われます。モジュラープラットフォームのMQB Evoを採用し、プラットフォームを共有する車種にはシュコダ コディアックなどがあります。メーカーはタイロンを「多用途性、快適性、最新技術をすべて兼ね備えてたプレミアムSUVである」とコメントしています。
- タイロンのデビューによりティグアンは2列シート仕様のみになりました
- プラットフォームを共有するシュコダ コディアック
タイロンは初代モデルも含めて現時点で日本市場に正規導入された実績はありません。
フォルクスワーゲン タイロンコンセプト動画(約60秒)
ココがスゴイ!フォルクスワーゲン タイロン
フォルクスワーゲン タイロンを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。
- 日本で乗るのに大きすぎないボディサイズ
- オプションで3列7人乗りも選択可能
- 電動化ユニットのほかガソリン/ディーゼルも選択可能
- 高い走破性を発揮する4Motion仕様も設定
- さまざまなレジャーアイテムにも対応できる高い牽引能力
スタイリングとインテリア
- クリーンで力強いデザイン
- LEDを巧みに使った先進的なライトシグネチャー
- 質感高く仕上げられたインテリア
- AIを統合したインフォテインメントシステム
エクステリアはフロント部分が高く、ティグアンよりもホイールベースが長いSUVとして骨太なシルエットです。デザインはフロントをはじめ、全体的には第8世代ゴルフやID.シリーズからはじまった最新世代のフォルクスワーゲンがもつテイストが盛り込まれています。フロントは大きなロアグリルが備わる一方、高い位置に配置された細い造形のヘッドライトと、これを繋ぐアッパーグリルはクリーンな印象を与えるだけでなく、組み込まれたLEDバーとVWエンブレムがライト点灯と連動して発光することで存在感を引き立てます。サイドからリアに繋がるカットラインは空力性能を追求しながらも力強さを際立たせているほか、「ホッケースティック」と名付けられたAピラーからDピラーまで伸びるクロームのエレメントも印象的です。リアも左右を貫くLEDライトバーはフロンド同様に発光します。これはワイド感を強調するだけでなく、中央のVWエンブレムは下半分が背景から意図的に浮き上がって見えるように設計されています。これらエクステリア/インテリア共にLEDを巧みに使ったライトシグネチャーは大きなポイントです。
- フォルクスワーゲン タイロン(リア)
- フォルクスワーゲン タイロン(サイド)
- 「ホッケースティック」と名付けられた印象的なクロームエレメント
- 頭上の開放感をプラスするパノラマサンルーフ
インテリアはクラストップレベルの高いクオリティと、多彩な実用性の両立を目指して設計されました。インストルメントパネルのデザインは、タッチスクリーンを中心に全幅に渡り水平方向に広がる構造になっています。ダッシュパネルやフロントアッパードアパネル、センターコンソールなどに質感高いソフトレザー素材を採用するほか、まるで星空のように細かくLEDエレメントが発光するアンビエントライティングも仕様により選択可能です。使い勝手についても各所に収納があるのに加えて、シフトレバーがステアリングコラムに移動することでセンターコンソールは大容量なものが備わります。シート配列は2列5人乗りが標準で、オプションで3列シートも選択可能です。SUVでありながらミニバン的な使い方もできることは大きな魅力です。
インフォテインメントシステムには最大15インチの大画面タッチスクリーンが組み合わされ、新たにシステムにはAIのChatGPTがが統合されました。スマートフォンとはAppConecctによるAppleCarPlay/AndroidAutoで連携が可能です。オーディオはオプションでHarman Kardonのサウンドシステムが用意されており、プレミアムSUVとして相応しいリスニング環境を提供します。
- タイロンのインテリア
- 3列シートが選べるのはタイロンの大きな魅力です
- 星空のように光るLEDアンビエントライティング
- Harman Kardonの高音質サウンドシステムも選択可能
搭載されるエンジンと燃費
パワーユニットはガソリン、ディーゼル、マイルドハイブリッド、PHEVの設定です。
- ガソリン
2.0L 直4ターボ TSI 204PS(150kw)/320Nm(AWD仕様のみ) - ディーゼル
2.0L 直4ターボ TDI 150PS(110kw)/360Nm(FF仕様のみ)
2.0L 直4ターボ TDI 193PS(142kw)/400Nm(AWD仕様のみ)
ガソリンは204PSを出力する2.0LターボのTSIが1種類のみで、ディーゼルは2.0LターボのTDIに150PSと193PSの2種類が設定されています。燃費性能はTDIディーゼル 150PS仕様の新欧州複合で18.5km/Lです。このほか1.5L直4ガソリンターボのTSIに電気モーター(BSG:ベルト駆動式スタータージェネレーター)が組み合わされるマイルドハイブリッド仕様のeTSIと、1.5L直4ガソリンに高出力(115PS)のモーターを組み合わせ、モーターのみでの走行が可能なPHEVのeHybridが設定されています。
駆動方式はFFを中心にハイパワーユニットにAWDの4Motionが設定されています。トランスミッションは全て2ペダルのDSGで、TSI/TDI/eTSIに7速、eHybridには6速が組み合わされます。さらに牽引能力の高さもポイントです。最大2,500キロまで対応しており、ボートやキャンピングトレーラーなどさまざまなレジャーアイテムの牽引が可能です。
走行性能とハンドリング
サスペンションはフロント:マクファーソンストラット、リア:マルチリンクが採用されています。一部仕様にアダプティブサスペンションのDCC Proが設定されており、現地メディアでは、大型なSUVであってもロールが少なく、路面状況の悪い箇所でもしなやかな乗り心地であることや、正確なステアリング特性など走りの点でも高く評価されています。
安全性能も高く、ドライバーをアシストをする歩行者やサイクリストの検知に対応した最新の衝突被害軽減ブレーキや、センターエアバッグを含む9つのエアバッグなど各種安全装備のほか、衝突時の安全性も高くEuro NCAPでは最高評価の星5つを獲得し、クラストップレベルの衝突安全性能を誇ります。
サイズとスペック
【全長×全幅×全高】4,792×1,853(ドアミラー部分を含まず)×1,660 mm
【ホイールベース】2,790mm 【トレッド】前/後:1,584 / 1,574mm
【車両重量】 -kg
●エンジン
【構成】水冷直列4気筒ターボ DOHC16V フロント横置き
【総排気量】1,968cc 【直径×内径】 -×-mm 【圧縮比】-:1
【最高出力】150ps(110kw)/-rpm 【最大トルク】360Nm/1600-2750rpm
【燃料容量】55L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】7DSG
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)マルチリンク
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ディスク
【タイヤ】(前後)-/-R-
●パフォーマンス
【最高速度】210km/h 【0-100km/h加速】9.7秒
【燃費】約18.5km/L(新欧州複合基準)【価格】欧州仕様 2026モデル:€49,460
歴史とトリビア
フォルクスワーゲン タイロン関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。
- 初代にあたるモデルは中国市場専用車種としてデビュー
- ドイツにて設計および生産(欧州仕様)
- シュコダ コディアックなどとプラットフォームを共有
- 3列シート仕様が設定されたティグアン・オールスペースの実質的後継車種
- 中国市場では2代目モデルをタイロンLとして展開
- 前任モデルにあたるティグアン・オールスペース
- 中国市場では2代目モデルをタイロンLとして展開
ライバル
欧州でも3列シートが選択できるSUVは増えつつありますが、プラットフォームを共有するシュコダ コディアックなどのほかに、近しいライバルとしてルノー エスパスを挙げます。かつてはMPVの元祖と言われたこのモデルは、最新型では3列シートSUVとして生まれ変わり、ボディサイズや価格も含めて好敵手となりそうです。
- ルノー エスパス
- シュコダ コディアック
- メルセデス・ベンツ GLBクラス
- プジョー 5008
- 三菱 アウトランダー
- 日産 エクストレイル
- ルノー エスパス
- メルセデス・ベンツ GLBクラス
並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報
3列シートも選択できるブランニューSUVとしてデビューしたタイロンですが、現時点で日本に正規導入されておりません。日本でも需要がありそうですが、前任モデルにあたるティグアン・オールスペースも未導入であったことを考えると、今後も正規導入されない可能性もありそうです。そのため、いち早く確実に手に入れるなら並行輸入がおすすめです。タイロンのグレード構成は以下の通りです。左ハンドル欧州仕様、右ハンドル英国仕様共に設定されています。
グレード構成(左ハンドル欧州仕様)
- Life
17インチアルミホイール、ブラックルーフレール、ボディ同色カラードバンパー、LEDヘッドライト、ダイナミックヘッドライトレンジコントロール、遮音タイプのガラスウィンドウ(および側面/背面の断熱ガラス)、高さ調整機能付き前席コンフォートシート、パドルシフト付きマルチファンクションレザーステアリングホイール、インストルメントパネルのアンビエントライティング(10色)、デジタルコックピットプロ、12.9インチタッチスクリーン+AppConnect(AppleCarPlay/AndroidAuto接続対応)などが装備 - Elegant
(Lifeに対して)18インチアルミホイール、シルバーアルマイト加工のルーフレール、イージーオープン&クローズテールゲート、クロームパーツ付きカラードバンパー、LEDヘッドライトプラス、クローム調のインテリア要素、パドルシフト付きマルチファンクションレザーステアリングホイール(ヒーター付き)、ヒーターおよびマッサージ機能付き前席スポーツコンフォートシート、インストルメントパネルのアンビエントライティング(30色)などが装備 - R-Line
(Elegantに対して)19インチブラックアルミホイール、ブラックヘッドライナー、R-Lineスタイルバンパー、バックライト付きR-Line装飾セット、ステンレス製ペダル、R-Lineファブリック内装などが装備 - R-Line195
(R-Lineに対して)20インチブラック/グレーアルミホイール、パノラマチルト/スライドサンルーフ、電動格納ヒーテッドドアミラー、エリアビュー(バックカメラのリアビュー含む)、音声アシスタント、ワイヤレス充電パッドなどが装備
グレード構成(右ハンドル英国仕様)
- Life
18インチアルミホイール、ブラックルーフレール、LEDデイタイムランニングライト、ダイナミックヘッドライトレンジコントロール、ハイビームアシスト、電動格納ドアミラー、インストルメントパネルのアンビエントライティング(10色)、3ゾーンオートエアコン、12.9インチタッチスクリーン、アダプティブクルーズコントロール(ACC)、ドライバーカメラ監視付き注意喚起システム、距離制御用多機能フロントカメラ、パークアシストプラス、リアビューカメラシステムなどが装備 - Match
(Lifeに対して)18インチダイアモンドターン仕上げアルミホイール、シルバーのルーフレール、イージーオープン&クローズテールゲート、LED独立型シグネチャーランニングライト、電動調整独立ヒータ付きドアミラー、インストルメントパネルのアンビエントライティング(30色)、シートヒーター付きフロントシート、ヒーター付きマルチファンクションレザーステアリング、エリアビュー(バックカメラのリアビュー含む)などが装備 - Style
(Matchに対して)19インチブラックダイアモンド仕上げアルミホイール、クロームパーツ付きボディ同色バンパー、フロントドアシールモールディング(アルミ製)、前席マッサージ機能付きスポーツコンフォートシート、フェイクレザーインサート付きドアトリムなどが装備 - R-Line
(Styleに対して)20インチブラックアルミホイール、「R-Line」スポーツスタイルバンパー、クロームトリム付きエアインテーク、前席用一体型ヘッドレスト、ステンレス製ペダル、R-Lineファブリック内装などが装備
タイロンのオススメは、左ハンドル欧州仕様のLifeグレードにFF仕様の2.0L TDIディーゼル150PSと7速DSGの組み合わせです。Lifeはベーシックグレードになりますが装備は充実しており、トルクのあるTDIディーゼルとの組み合わせは価格を抑えつつタイロンがもつ美点をしっかりと味わえるチョイスです。7人乗りをご希望の場合は3列目シートのオプション選択も可能です。ほかにもより高い走破性や、ハイパワーで軽やかなエンジンフィールをお求めならTSIガソリン204PSに4Motionの組み合わせもよいでしょう。
長年フォルクスワーゲンSUVのフラッグシップを担ってきたトゥアレグが2026年中に生産を終了すると言われており、今後はタイロンがこの役割を担うことになりそうです。家族や荷物をたくさん乗せて、どこまでも疲れずに安心・快適に移動できるSUVとして、高い完成度をもつこの一台はきっとオーナーを満足させてくれることでしょう。フォルクスワーゲンのブランニュープレミアムSUVを、いち早くお取り寄せしてみませんか。
- フォルクスワーゲン タイロン Life 2.0TDI 150PS 7DSG(左ハンドル欧州仕様)
- フォルクスワーゲン タイロン Life 2.0TSI 204PS 7DSG 4Motion(左ハンドル欧州仕様)
- フォルクスワーゲン タイロン Match 2.0TDI 150PS 7DSG(右ハンドル英国仕様)
ほかにも右ハンドル英国仕様をはじめ、TDIディーゼルの4Motion仕様や、TSIガソリン仕様、上級グレードなど各種仕様が並行輸入可能ですのでお気軽にお問い合わせください。

(€1=170/£1=195円時・現地値引き交渉前)
(現地値引き交渉前価格:€49,460)\11,524,000
(現地値引き交渉前価格:€52,320)\11,963,000
(現地値引き交渉前価格:£43,075)\11,438,000
掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)
※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。
また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。
現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています
海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。
画像と動画
- 浮き上がっているようにライティングされるリアのVWロゴ
- 3列目シートを使用してもラゲッジ空間が確保されます
- 最大15インチのタッチスクリーンが選択可能です
- 大画面のデジタルコックピットプロが備わります
- シフトレバーはステアリングコラムに設置されます
- アダプティブサスペンションは走りに関する各種設定が可能です





























