予想通りというか、日本でもシトロエンジャポンから、C3 エアクロス(C3 AIRCROSS)導入発表(現在ディーラー巡業中)に続いてC5 エアクロス(C5 AIRCROSS)も導入・発売されました。
「高級」を意識したフェイスを採用
C3 エアクロスのPOPでファンキーなフェイスに比べ、C5 エアクロスはC4 カクタスやC4 スペースツアラー寄りの少し「高級」を意識したフェイスが採用されています。現在のSUV戦国時代において、このクラスの顧客層を考えればごく自然な流れ。それでも十分個性的といえる顔です。
また、車体各部に入るアクセントカラーも最近のシトロエン各車と同様の流儀に則ったもの。近年のシトロエンのアイコンであるエアバンプも控えめながら採用されています。
近年のシトロエンで最高の乗り味?
トピックは「乗り味」でしょうか。次世代ハイドロサスといえる「PHC(Progressive Hydraulic Cushions)」は全車に標準装備され、このところシトロエンが力を入れている「アドバンスドコンフォートシート」と合わせ、往年のシトロエンを思わせる乗り味を再現していると思います。
また、FFの2WDながらPSA自慢のグリップコントロールとオールシーズンタイヤのパッケージで高い悪路走破性も実現しています。
惜しまれるガソリンエンジンの見送り
日本への「正規輸入車」は2.0L ターボディーゼルのBlueHDi180。これにアイシン製の8速オートマのEAT8が組み合わされる1グレード構成です。
小型ディーゼルエンジンは、今やPSAグループの顔ともいえるものですし、特に1.5Lの新型BlueHDi130はパワー・トルク・燃費のバランスが素晴らしく、現在のベストディーゼルエンジンと評するコメントを数多く見かけます。実際、ガス検等においてもPSAのディーゼルエンジンは比較的低コストで試験をパスできる優れたエンジンです。
しかしながら、PSAグループにはガソリンターボエンジンの傑作ユニットも存在します。1.2L 直3と1.6L 直4のPureTechターボシリーズです。環境性能が引き上げられ、ともに最新のEuro6.2排ガス規制をクリア、こちらもパワー・トルク・燃費のバランスは折り紙付き。特に最大トルクの発生回転数が低く(1.2L、1.6L共に1750rpm)、実用域の加速性能に優れています。
ディーゼルの圧倒的なトルクによる加速感は魅力的ではあるものの、ガソリン車の静かで滑らかなフィールも捨てがたい(もちろん十分速く、都市部での使用ならメリットも大)とお考えの方も少なくないのではないでしょうか。願わくば、新型プジョー508や5008のように選べれば良かったと。
メーカー・インポーターの立場では、エンジンを一本化することで様々なコストを削減し、車両価格もかなり抑えたということを考えれば、正規輸入車としては致し方のないことともいえます。
並行輸入なら幅広い選択肢があります
並行輸入なら、英国仕様や欧州仕様のC5 エアクロスに採用されているPSAグループの主力ユニットが幅広く選択できます。
1.2L 直3ターボ PureTech130(130ps/230Nm、6MT)
1.6L 直4ターボ PureTech180(180ps/250Nm、EAT8)
●ディーゼルターボエンジン
1.5L 直4ターボ BlueHDi130(130ps/300Nm、6MT)
2.0L 直4ターボ BlueHDi180(180ps/400Nm、EAT8)※日本正規輸入車仕様
並行輸入するなら、特にオススメするのがガソリンターボの1.6L PureTech180です。新型プジョー508、5008等にも搭載され、車格に見合うパワー・トルクと滑らかな回転フィール、静寂性が魅力です。
ディーゼルはちょっと、とお考えの方にぜひオススメしたい仕様です。その他、マニュアル派、左ハンドル派の方のご要望も承ります。現地の状況次第ですが、新古車や認定中古車等もご提供できます。お気軽にご相談ください。
新車を並行輸入した場合の参考価格
(£1=135円、1ユーロ=120円時・値引き交渉前価格)
(値引き交渉前現地価格:£28,930)\5,501,000
(値引き交渉前現地価格:32,890ユーロ)\5,525,000
ディーゼル車をご希望の方へ
参考乗出し価格が掲載されていない場合には、別途お見積りいたしますのでお問合せ下さい。
なお、ディーゼル車を取り巻く環境は年々厳しくなっています。ディーゼルエンジン搭載車をご希望の場合には以下の記事もご覧ください。