少しレトロでファニーなルックスから、フィアットのイメージリーダー的な存在の500(チンクエチェント)ですが、この500をはじめ、兄貴分となるMPVの500L、さらに長男的な存在となるSUVの500X(FIAT 500X)があり、さながら「500ファミリー」を形成しています。今回は500Xのなかでも、日本未導入のスポーツ仕様、500X SPORTを中心に解説。概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報を解説します。
フィアット 500Xとは
フィアット 500Xは、欧州ではCセグメントクラスに属するSUVモデルです。大きさは全長:4,269mm×全幅:1,796mm×全高:1,595mm(SPORTの場合)と、Aセグメントの500と比べて二周りぐらい大きなサイズで、まさに500ファミリーの長男として相応しい存在感。このサイズ感は国産車ではトヨタ CH-Rやマツダ CX-30に近いものです。
デビューは、2014年のパリモーターショー。スズキと共同開発されたセディチの後継車的な役割としてお披露目されました。プラットフォームは、同じグループで兄弟車となるジープ レネゲートと共有。一見コンセプトが掛け離れているように感じる両車ですが、FCAの関係性が垣間見えます。当初は500をそのまま拡大したような、少しレトロな「シティルック」とSUVチックに仕上げた「オフロードルック」の2本立てでしたが、2019年のマイナーチェンジの際に、スポーティな装いの「SPORT」が追加。これで500Xはアーバン系(従来のシティルック)、クロス系(従来のオフロードルック)、そしてSPORTの3本立てとなりました。このマイナーチェンジではパワートレインも一新。ガソリンエンジンは新世代のダウンサイジングユニットに換装されています。
日本市場には、デビュー翌年の2015年から導入され、現在は欧州市場でのクロス系に相当するモデルのみが正規輸入されています。
フィアット 500X SPORT コンセプト紹介動画(約6分30秒)
ココがスゴイ!フィアット 500X
フィアット 500Xを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。
- 好みで選べる3バリエーション
- 「カワイイ」SUVは稀有な存在
- 新世代ダウンサイジングターボユニットに換装
- FFでもジープ譲りの走破性の高さ
- 500ファミリーのなかで最も余裕のサイズ
スタイリングとインテリア
- 誰が見てもフィアットと分かるファニーなデザイン
- SPORTは専用エクステリアパーツで武装
- 無骨さよりもポップな印象のインテリアデザイン
- レザーやアルカンターラを使い質感高いインテリア
エクステリアは誰もがフィアットと分かるもの。500のイメージをうまく拡大したファニーなデザインに仕上がっています。マイナーチェンジではエクステリアにも手が入り、リアランプは500と同じく中央がボディ同色になりました。SUVというと何かと無骨な方面のテイストになりがちですが、500Xのように少しレトロでポップな雰囲気の「カワイイ」クロスオーバーは稀有な存在です。SPORTは車高が下げられているだけでなく、一部パーツのチタンクローム仕上げや、フェンダーやサイドスカートはボディカラーと統一、リアには専用のデュアルクロームエクゾーストなどで武装され、アバルトまでは行きませんが500Sの兄貴分のような迫力です。
インテリアも500や500Lに通じるボディ同色ダッシュボードパネルをはじめ、エクステリア同様少しレトロでポップな印象です。ボディサイズが大きくなったぶん、室内やラゲッジルームに余裕があり、ユーティリティ性もアップしています。インテリアトリムはグレードによってはレザーなどを使うなど、質感の高いものに仕上がっています。SPORTはダッシュボードが落ち着いたグレーになるのに加え、シートやハンドルにアルカンターラを採用した専用パーツが奢られます。
インフォテイメントシステムは、最新の7インチタッチスクリーンを採用したU-Connectを装備。もちろんAppleCarPlayやAndroidAutoなどのスマホ連携が可能です。
搭載されるエンジンと燃費
搭載されるパワーユニットは、英国仕様の場合はガソリンのみの設定です(一部仕向け地にはディーゼル仕様もあり)
- ガソリン
1.0L 直3 ガソリンターボ FireFly 120PS(103kw)/190Nm 6MT
1.3L 直4 ガソリンターボ FireFly 151PS(110kw)/270Nm 6DCT
ガソリンユニットは、以前のMultiAir 1.4Lユニットから、1.0Lもしくは1.3Lにダウンサイジングされました。「FireFly」と呼ばれるこのユニットは、マルチエア技術を駆使したフィアットの新世代ダウンサイジングターボユニット。直3の1.0Lユニットは、最近パンダ/500ハイブリッドにも組み合わされ、TwinAirの後継とも言われるコンパクトさが特徴です。燃費性能も従来モデルよりアップしており、1.0L仕様で新欧州複合(WLTP)14.7km/Lの低燃費と、Euro6D-Tempをクリアするクリーンな排気ガス性能を有しています。
駆動方式は全車FFで、トランスミッションは、1.0Lに6MT、1.3Lに2ペダル6速DCTが組み合わされます。
走行性能とハンドリング
サスペンションはフロント:マクファーソン・ストラット、リア:マクファーソン・ストラットを採用。SPORTはノーマルに比べて10%程硬めになる専用チューニングが施されるほか、ハンドリンクも合わせてクイックなセッティングになっており、名前の通りスポーティな走りが楽しめるものに仕上がっています。
駆動方式は、デビュー当初設定されていたトルクオンデマンド式AWDはなくFFのみとなりましたが、FFでもジープレネゲート譲りの高い走破性を持ち合わせています。
サイズとスペック
【全長×全幅×全高】4,269×1,796×1,595 mm
【ホイールベース】2,570mm 【トレッド】前/後:1,545 / 1,545mm
【車両重量 1,320kg
●エンジン
【構成】水冷直列3気筒ターボ DOHC12V フロント横置 気筒休止機構付
【総排気量】999cc 【直径×内径】-×-mm 【圧縮比】10.5:1
【最高出力】120ps(103kw)/5750rpm 【最大トルク】190Nm/1750rpm
【燃料容量】48L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】6MT
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)マクファーソンストラット
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ディスク
【タイヤ】(前後)-/-R-
●パフォーマンス
【最高速度】187km/h 【0-100km/h加速】10.9秒
【燃費】約14.7km/L(新欧州複合基準)【価格】英国仕様 2020モデル:£25,010
歴史とトリビア
フィアット 500X関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。
- 前モデルにあたるセディチは日本ではスズキ SX4として販売(初代モデル)
- ジープ最小SUVのレネゲートは500Xの兄弟車
- ジープ レネゲートも500Xと同じくイタリアで生産
- 日本に正規導入されるのはクロス系のみ
- 1.0L FireFlyユニットは、TwinAirの後継的な立場
ライバル
並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報
日本にはクロス系に準じた1.3Lモデルのみが導入されている500Xですが、日本ではあくまでおしゃれなSUVとしての位置付けで推していることから、今後スポーティな500X SPORTが追加導入される可能性は残念ながら低そうです。そのため、確実に手に入れるなら並行輸入が現実的な方法です。
英国でのグレード体系は以下の通りです。
●アーバン系
- Urban(1.0L)
7インチタッチスクリーン、LEDデイタイムランニングライト、6エアバッグ、クルーズコントロールなどが装備 - Lounge(1.0L/1.3L)
ハーフレザーシート、リアパーキングセンサー、17インチアルミホイールなどが装備
●クロス系
- City Cross(1.0L/1.3L)
オールロードバンパー、メーター内カラー液晶パネル、サテンクローム仕上げテールゲートやドアハンドルなどが装備 - Cross Plus(1.0L/1,3L)
19インチアルミホイール、LEDヘッドライト、ルーフレール、パーキングカメラなどが装備
●SPORT
- SPORT(1.0L/1.3L)
専用18インチアルミ、デュアルクロームエクゾースト、アルカンターラステアリングをはじめとするSPORT PLUS Packやチタンクローム仕上げテールゲートやドアハンドルなどが装備
これらのほかに特別仕様車の120THなどがあります。
そのなかでもオススメは、SPORTのFireFly 1.0Lの組み合わせです。これは正規では導入されていないスポーティなSPORTグレードに、ハンドリングにも好作用するコンパクトなFireFly1.0Lユニット。トランスミッションは6MTと、走りを積極的に楽しむチョイスです。ファニーな見た目とはうらはら、走りも楽しめる500X SPORTは500ファミリーの新たな一面を見せてくれることでしょう。
- フィアット 500X Sport FireFly Turbo 1.0 120hp 6MT
- フィアット 500X Sport FireFly Turbo 1.3 150hp DCT Automatic
ほかにも、SPORTの1.3L 2ペダルDCT仕様や、日本未導入のアーバン系グレードも並行輸入できますので、お気軽にお問い合わせください。(欧州仕様左ハンドルも可)
(£1=135円時・現地値引き交渉前)
(現地値引き交渉前価格:£22,810)\4,338,000
(現地値引き交渉前価格:£25,010)\4,677,000
掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)
※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。
また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。
現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています
海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。
短い納期でお買い得な新車在庫もあります。
メーカーへの新車発注と比べて比較的に短い納期かつ、お買い得な価格で購入できる新車販売店在庫、ディーラーデモカーアップをはじめ、デリバリーマイレージの登録済み未使用車、新古車、中古車などの現地在庫を並行輸入可能です。今回、ウィズトレーディングでは500X SPORTのお買い得な現地新車在庫をご用意しました。新車発注の通常価格とぜひ比べてみてください。
どの物件も一点限りのため、既に売約済みの場合がありますのでご了承ください。紹介している物件以外にも現地在庫をお探しできますので、お気軽にお問い合わせください。
年式:新車
走行距離:デリバリーマイレージ
色:レッド
内装:ブラック/グレー
£1=135円時の為替レートで
全国納車(陸送費別途)承ります。
年式:新車
走行距離:デリバリーマイレージ
色:ブラック/ブルー
内装:ブラック/グレー
£1=135円時の為替レートで
全国納車(陸送費別途)承ります。