かつては日本でも展開されていたブランドの「オペル」。2020年代初頭には再上陸のアナウンスもされましたが、現時点で展開はされておりません。
一方欧州では積極的なモデル展開を行っており、ベストセラーの基幹モデルがフェイスリフトを受け、完成度がさらに高まりました。
今回はオペル/ボクスホールのハッチバック/ワゴンモデル「アストラおよびアストラ・スポーツツアラー(OPEL/VAUXHALL Astra/Astra SportsTourer)」を解説。複数のパワートレインがありますが、ガソリンおよびディーゼルの内燃機関仕様を中心に概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報を解説します。
オペル/ボクスホール アストラとは
アストラは、欧州ではCセグメントクラスに属する同社を代表する基幹モデルです。ボディサイズは、全長:4,374mm×全幅:1,860mm(ミラー部分を含まず)×全高:1,441mm(5ドアハッチバック)と、国産車ではトヨタ カローラ・スポーツ/ツーリングや、マツダ 3、ホンダ シビックなどに近いサイズ感です。
欧州ではドイツをはじめとする各市場でオペルブランドで展開される一方、英国のみボクスホールブランドで展開されていますが、その背景には歴史的な経緯があります。かつてドイツのオペルと英国のボクスホールは共にGM傘下にありましたが、英国でオペル車を展開する際、長い歴史をもつボクスホールブランドに対するユーザーの認知度や愛着が高かったことから、オペルではなくボクスホールブランドを採用したとされています。現在は両ブランド共にGMからステランティスの傘下となりましたが、このブランド戦略は継続されています。
- 前任モデルにあたるカデット
- オペル アストラの初代モデル(アストラF)
アストラの初代モデルは1991年、カデットの実質的な後継としてデビューしました。初代モデルはアストラFと呼ばれ、以降はモデルチェンジの度に後ろに付く文字がアルファベット順に変わります。Fから始まっている理由はAからEまでは前任のカデットに割り振られており、これを継承したとされています。ボディタイプはハッチバックのほか、カデット時代から続くワゴンボディに加えてカロッツェリアのベルトーネが手掛けたスタイリッシュなカブリオレがありました。
- ステランティスの技術にて刷新されたアストラL(フェイスリフト前モデル)
- プラットフォームを共有するプジョー 308
2021年にデビューした6代目のアストラLは、オペル/ボクスホールがGMからステランティス傘下になり、はじめてのフルモデルチェンジとなりました。プラットフォームは旧PSA系のEMP2が初採用され、プラットフォーム/パワーユニット/トランスミッションの全てがステランティスの技術へと刷新されました。デビュー当初から市場で高い評価を受けており、2023年のドイツ・カー・オブ・ザ・イヤー(コンパクト部門)をはじめ、レッド・ドット・アワード(デザイン)など各市場で多くの受賞歴があります。
2025年にはフェイスリフトモデルが発表され、ブリュッセルモーターショーにて初公開されました。2026年に各仕向け地で販売開始され、これが現在販売されているモデルとなります。歴代モデル同様に、5ドアハッチバックのアストラと、ワゴンボディのアストラ・スポーツツアラーが設定され、プラットフォームを共有する車種にはプジョー 308などがあります。メーカーは今回の新型モデルを「イルミネーション付きロゴをあしらったデザインや最新技術の採用、エントリーグレードにも標準装備される人間工学に基づき新設計されたシートなど、各部が進化しつつも価格は据え置き、ユーザーにとって魅力的なベストセラーモデルである」とコメントしています。
アストラは前任のカデットの時代から、2006年にオペルが日本市場から撤退する3代目のアストラHまでは正規導入されていましたが、以降のモデルは従来モデルにあたるアストラLのフェイスリフト前も含め正規導入された実績はありません。
オペル/ボクスホール アストラコンセプト動画(約40秒)
ココがスゴイ!オペル/ボクスホール アストラ
オペル/ボクスホール アストラを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。
- 快適性能のさらなる向上
- Greenovation(環境配慮への取り組み)に対するアプローチ
- 純内燃機関仕様も引き続き設定(ガソリン/ディーゼル)
- 幅広く進化しつつも価格は据え置き
- 右ハンドル/左ハンドルで異なるブランドで展開
スタイリングとインテリア
- Opel Visorをさらに進化させたフロント回り
- より高精細な最新のIntelli-Lux HDヘッドライトの採用
- 人間工学に基づいて新設計された快適性の高いシートを標準装備
- 環境およびサステナビリティに配慮したインテリア素材の採用
ボディタイプは従来モデルに引き続き、5ドアハッチバックと、ワゴンボディのスポーツツアラーの2種類が設定されており、ラゲッジの容量や使い方などに合わせて選択できます。
エクステリアはフェイスリフトでフロントを中心に改良が行われました。最新世代のオペル/ボクスホール車のデザインコンセプトであるOpel Visorを引き続き採用しますが、オペルブリッツもしくはボクスホール グリフィンそれぞれのブランドロゴが常時ライトアップされるように進化しました。輝くブランドロゴは、ヘッドライトに向けた水平方向およびボンネットに向けた垂直方向それぞれに伸びるライトストリップの起点となっており、これはコンセプトモデルの「コルサ GSE Vision GranTurismo」にインスパイアされたと言われています。ヘッドライトも上位グレードには新たに従来モデルと比べて高精細なIntelli-Lux HDヘッドライトが採用されました。50,000個以上のLEDエレメントで構成されており、高速かつ細かな制御で正確なライティングを行い、視認性の向上や眩しさの低減など実現した最新ユニットです。これらの最新ライティング技術を盛り込み、それぞれのブランドを強調する新たなOpel Visorは、よりシャープでモダンな印象を与えることに一役買っています。
- オペル アストラ(サイド)
- オペル アストラ・スポーツツアラー(サイド)
- オペル アストラ・スポーツツアラー(リア)
- ロゴを中心に水平/垂直方向にライティングされる新たなOpel Visor
インテリアは従来モデルに引き続き、Pure Panelと呼ばれるインストルメントパネルを採用しています。デジタルメータークラスターとインフォテインメントシステムのディスプレイをシームレスに取り込む一方、ドライバーに対して直感的なインタフェースを提供するために各所の物理ボタンが意図的に残されています。さらに上位グレードにはプレミアムガラス表面を採用したPure Panel Proが組み合わされます。
今回のフェイスリフトで大きく改良されたのはシートです。アストラで初採用された、人間工学に基づき開発された特許取得済みのIntelliシートは、ロードバイクのサドルデザインから着想を得た中央の窪みが特徴です。尾骨への圧迫を軽減し、長距離長時間乗車でも疲れづらいものに仕上がっており、これが新型モデル全てに標準装備されます。さらなるシートの快適性をお求めのユーザーには、AGR(ドイツ脊椎健康推進協会品質認定)シートも従来モデルに引き続き選択可能です。新型モデルは「Greenovation」と呼ばれる環境やサステナビリティに対するアプローチに沿って開発されているのもポイントです。ReNewKnitと名付けられた100%リサイクル素材で作られたスエード調のファブリック生地や、ヴィーガンレザーの採用など、ユーザーだけでなく、地球環境にも配慮されています。
インフォテインメントシステムには10インチ高解像度ディスプレイが組み合わされ、スマートフォンとはAppleCarPlay/AndroidAutoにて連携が可能です。グレードによりワイヤレス充電も装備されており、スマートフォンとのミラーリングを行いながら充電が可能です。
- アストラのインテリア
- 人間工学に基づき開発されたIntelliシートを全車標準装備
- 後席を倒すと広大なラゲッジスペースが出現します(スポーツツアラー)
- 意図的に物理ボタンが残されたPure Panel
搭載されるエンジンと燃費
パワーユニットはガソリン、ディーゼルのほか、ハイブリッド、PHEV、BEVも設定されています。
- ガソリン
1.2L 直3ターボ 130PS(96kw)/230Nm(右ハンドル英国仕様のみ) - ディーゼル
1.5L 直4ターボ 130PS(96kw)/300Nm(左ハンドル欧州仕様のみ)
設定されるパワーユニットは仕向け地により異なります。内燃機関仕様は、130PSを出力する1.2L直3のガソリンターボが右ハンドル英国仕様に、同じく130PSを出力する1.5L直4のディーゼルターボが左ハンドル欧州仕様に設定されています。どちらもステランティスのモデルと共通するユニットで、ガソリンはPureTech、ディーゼルはBlueHDiに準じたものになります。燃費性能はガソリン仕様の欧州複合で17.2km/Lです。純内燃機関仕様のほか、1.2Lガソリンユニットに電気モーターを加えた48Vマイルドハイブリッドや、1.6Lガソリンユニットに高出力の電気モーターを組み合わせ、外部充電およびモーター単体走行が可能なPHEV、BEVのアストラ・エレクトリックが設定されています。
駆動方式はFFで、トランスミッションはガソリンおよびディーゼルの内燃機関仕様には滑らかな変速に定評のある8速ATが組み合わされます。
走行性能とハンドリング
サスペンションは、フロント:マクファーソンストラット、リア:トーションビームの組み合わせとなります。このクラスではコンベンショナルな組み合わせですが、ドイツ車らしいやや硬めのセッティングで従来モデルよりもロールが少なく安定しており、快適なシートと合わせて高いグランドツーリング性能を有していると現地のメディアでは評価されているようです。
安全装備は、歩行者検知に対応した最新の衝突被害軽減ブレーキをはじめ、アダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットモニターや、疲労検知などを含んだIntelli-Driveが仕様により組み合わされます。
サイズとスペック
【全長×全幅×全高】4,642×1,859(ミラー部分を含まず)×1,443 mm
【ホイールベース】2,732mm 【トレッド】前/後:- / -mm
【車両重量】 -kg
●エンジン
【構成】水冷直列3気筒ターボ DOHC12V フロント横置き
【総排気量】1,199cc 【直径×内径】 -×-mm 【圧縮比】-:1
【最高出力】130ps(96kw)/5,500rpm 【最大トルク】230Nm/1,750rpm
【燃料容量】-L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】8AT
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)トーションビーム
【ブレーキ】(前)- / (後)-
【タイヤ】(前後)225/45R17
●パフォーマンス
【最高速度】208km/h 【0-100km/h加速】9.7秒
【燃費】約17.2km/L(新欧州複合基準)【価格】欧州仕様 2026モデル:£28,995
歴史とトリビア
オペル/ボクスホール アストラ関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。
- 前任モデルのカデットから長い歴史を継承
- 日本市場には3代目まで正規導入
- 6代目はステランティス傘下で当初から開発された初のモデル
- 進化したライティングはコルサ GSE Vision GranTurismoから着想
- Intelli-Lux HDライトはDVNアワード2025 ベストヘッドライト部門を受賞
- 日本市場には3代目のアストラHまで正規導入
- コンセプトカーのコルサ GSE Vision GranTurismo
ライバル
欧州Cセグメントは各社の基幹車種がしのぎを削るホットな市場です。そのなかで最も近しいライバルとしてフォルクスワーゲン ゴルフを挙げます。Cセグメントでのベストセラーかつベンチマークとも言っても過言ではないこのモデルは手強いライバルと言えるでしょう。一方、長年直接的なライバルであったフォード フォーカスが生産終了し(2026年7月現在は市場在庫のみ)、ルノー メガーヌはBEV専用車になった現在、純内燃機関仕様のラインナップはアストラの強みであり、貴重な存在と言えそうです。
- フォルクスワーゲン ゴルフ
- セアト レオン
- フォード フォーカス(市場在庫のみ)
- プジョー 308
- シトロエン C4
- トヨタ カローラ
- マツダ 3
- フォルクスワーゲン ゴルフ
- フォード フォーカス
並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報
かつては日本にも歴代モデルが正規導入されてきたアストラですが、2006年にオペルが日本市場から撤退した以降のモデルは、フェイスリフト前モデルを含め正規導入された実績はありません。オペルが日本再上陸を発表した以降、残念ながら続報がないためアストラは正規導入されないか、正規導入される場合もオペルブランドが再上陸後になるでしょう。そのため、いち早く新型アストラを確実に手に入れるなら引き続き並行輸入がおすすめです。アストラのグレード構成は以下の通りです。右ハンドル英国仕様はボクスホールブランド、左ハンドル欧州仕様はオペルブランドで展開されています。
グレード構成(右ハンドル英国仕様:ボクスホールブランド)
- Griffin
17インチブラックアルミホイール、ヒーター付きフロントシート、パドルシフト付きヴィーガン合成皮革ヒーテッドステアリングホイール、全席パワーウィンドウ、シングルゾーンオートエアコン、10インチドライバーインフォメーションディスプレイ、10インチスクリーン、USB TypeCポート×2、電気式パーキングブレーキ、キーレススタート、リアパーキングセンサーなどが装備 - GS
(Griffinに対して)18インチバイカラーアルミホイール、40:60分割可倒リアシート、フレームレスデジタルバックミラー、デュアルゾーンオートエアコン、キーレスエントリー&スタート、前後パーキングセンサーおよび180度リアビューカメラ(リアパーキングアシストつき)、ロック式ホイールナットなどが装備 - Ultimate
(GSに対して)18インチダイヤモンドカットアルミホイール、Intelli-Lux HDピクセルヘッドライト(フォグランプ機能付き)、ヒーテッドフロントガラス、パンチング加工されたフラットボトムヴィーガン合成皮革ステアリングホイール、マッサージ機能およびヒーター機能付きシート、ReNewKnitシートトリム、Pure Panel Pro with Intelli-HUD、ワイヤレス充電パッド、後方横断車両警報、Intelli-Drive1.0(運転支援機能)などが装備
グレード構成(左ハンドル欧州仕様:オペルブランド)
- Edition
16インチアルミホイール、LEDヘッドライト、ハイビームアシスト、電動調整ヒーテッドドアミラー、ボディ同色ルーフ、6ウェイ調整シート、パドルシフト付きヴィーガン合成皮革ステアリングホイール、シングルゾーンオートエアコン、10インチドライバーインフォメーションディスプレイ、10インチスクリーン、歩行者検知機能付き衝突被害軽減ブレーキなどが装備 - GS
(Editionに対して)17インチアルミホイール、Intelli-Lux HDピクセルヘッドライト、電動格納ヒーテッドドアミラー、リア遮熱ガラス、カーボンブラックルーフ、AGR認定10ウェイ調整運転席シート、2ゾーンオートエアコン、LEDアンビエントライティング(8色:フロントドア)、キーレスエントリー&スタート、180度バックカメラなどが装備 - Ultimate
(GSに対して)18インチアルミホイール、ジェスチャー対応センサー制御式テールゲート(スポーツツアラー)、ルーフレール(スポーツツアラー)、フロントガラスヒーター、多段階調整可能なシートヒーター(フロント)、パンチング加工されたフラットボトムヴィーガン合成皮革ステアリングホイール、ワイヤレス充電パッド、Intelli-Drive1.0(運転支援機能)などが装備
アストラのオススメは、右ハンドル英国仕様のボクスホール アストラ・スポーツツアラー、GSグレードに1.2Lガソリンターボ 130PSと8ATの組み合わせです。ハッチバックより広いラゲッジスペースを有するワゴンボディのアストラ・スポーツツアラーに、日本でも運転しやすい右ハンドル、装備が充実したGSグレードに、軽やかな回転感覚のガソリンターボの組み合わせは、運転がしやすく荷物もたっぷり積める日本未導入のアストラの魅力をしっかりと味わえるチョイスです。
一方、ワゴンボディほど大容量なラゲッジスペースは不要で、コンパクトなボディサイズがご希望なら5ドアハッチバックの選択もよいでしょう。
普段使いから、たくさんのレジャーアイテムを積み込んだ休日まで幅広く活躍してくれそうなこの一台。オペルおよびボクスホールの最新ベストセラーモデルを、いち早くお取り寄せしてみませんか。
- ボクスホール アストラ・スポーツツアラー GS 1.2 Petrol Turbo 130PS 8AT(右ハンドル英国仕様)
- オペル アストラ・スポーツツアラー Edition 1.5 Diesel Turbo 130PS 8AT(左ハンドル欧州仕様)
- ボクスホール アストラ Griffin 1.2 Pertol Turbo 130PS 8AT(右ハンドル英国仕様)
ほかにも、左ハンドルのオペル仕様や、トルクフルなディーゼルユニット搭載モデルをはじめ、ベーシックグレード、上級グレードのUltimateなど各種仕様を並行輸入できますので、お気軽にお問い合わせください。



(£1=200円/€1=170円時・現地値引き交渉前)
(現地値引き交渉前価格:£28,995)\8,436,000
(現地値引き交渉前価格:€36,540)\8,986,000
(現地値引き交渉前価格:£27,495)\8,092,000
掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)
※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。
また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。
現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています
海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。
画像と動画
- オペル アストラ(ハッチバック)
- 従来モデルと比べて高精細なIntelli-Lux HDヘッドライトを採用
- ガソリン/ディーゼル仕様にはパドルシフトが標準装備されます
- 英国仕様のボクスホール アストラ(ハッチバック)
- 英国仕様のボクスホール アストラ・ツアラー
- 英国仕様はボクスホールグリフィンがライトアップされます





























