並行輸入 新車|シュコダ カミック(2019-)に乗る。日本未導入SUVの概要・スペック・価格の情報。

シュコダ カミック シュコダ
シュコダ カミック

フォルクスワーゲン(VW)グループのなかでも独特な世界観を持つ東欧発ブランドとして着実に存在感を高めつつあるシュコダ(SKODA)。近年はコディアックからはじまったSUVラインが欧州市場で好調ですが、そのなかで末っ子的な存在であるこのモデルも兄貴分と変わらず魅力をもった一台のようです。
今回はシュコダのなかで最もコンパクトなSUVである「カミック(SKODA Kamiq)」を解説。概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報を解説します。

シュコダ カミックとは

シュコダ カミック

シュコダ カミック

カミックはシュコダのなかでもコンパクトなシティSUVとよばれるジャンルのモデルで、ボディサイズは全長:4,241mm×全幅:1,793mm×全高1,553mmと(ミラー部分を除く)国産車では日産 キックスやマツダ CX-3に近いサイズです。

現在販売されているモデルは初代モデルにあたり、2019年のジュネーブショーでデビューし同年販売開始されました。シュコダのSUVラインではコディアックカロックに次ぐ3番目に発表されたコンパクトで末っ子的なポジションのモデルになりますが、これは2018年に発表されたコンセプトカーの「SKODA VisionX」の市販化とも言われています。同社では初となるシティSUVとなりましたが、「SUVの利点とコンパクトカーの敏捷性を融合している」とメーカーはアピールしています。

プラットフォームはVWのMQB-A0を採用しており、プラットフォームを共有する車種にはVW T-CROSSやセアト アローナなどがあります。”カミック”のネーミングは兄貴分にあたるコディアック(Kodiaq)、カロック(Karoq)と同じくカナダ北部やグリーンランドに住むイヌイット族の言葉を由来としており、KではじまりQで終わるネーミングを踏襲しています。

市場ではデビューから好調なセールスを記録しており、英国WhatCar?カー・オブ・ザ・イヤー2022ではスモールSUVの実用性部門を受賞しています。

カミックと名付けられたSUVは中国市場にも展開されていますが、これは初代オクタビアなどにも使われた一回り大きく旧式なプラットフォームを採用したモデルで欧州で販売されるカミックとは異なるものになります。

日本市場には現時点でシュコダブランドが展開されていないため、カミックが正規導入された実績はありません

シュコダ カミックCM動画(約30秒)

ココがスゴイ!シュコダ カミック

シュコダ カミックを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。

  • シュコダが提案する新しいシティSUVのコンセプト
  • エモーショナルなエクステリアとインテリア
  • ロングホイールベースを採用して広い室内空間
  • 地上高の高いSUVでも俊敏なハンドリングを実現
  • スポーティな装いのMonte Carlo仕様の設定

スタイリングとインテリア

  • コンパクトでも力強いエクステリア
  • コディアック/カロックで成功したデザイン言語を継承
  • 上級モデル並の高品質なインテリア
  • SimplyCleverのコンセプトを適用した便利アイテムを装備

エクステリアでのポイントのひとつにロングホイールベースがあります。ライバルと比べて長くすることでコンパクトなボディでも視覚的な安定感を与えるのに一役買うほか、室内空間の拡大にも効果を発揮しています。デザインは独特な形状となるワイドなラジエターグリルを中心に、フルLEDも選べるメインヘッドライトの上にデイタイムランニングライトを配置する印象的なスプリットヘッドライトや、複雑で立体的な造形のリアランプ、そしてこれらを繋げるシャープなサイドのラインなどエモーショナルなものに仕上がっており、コディアック/カロックで成功したシュコダSUVのデザイン言語を色濃く継承していることを感じます。ほかにもリアセクションに配置されるロゴマークの代わりに「SKODA」の文字エンブレムが配置されるのは、スカーラなどからはじまった近年のシュコダ車に共通する手法です。

これらに加えてMonte Carlo仕様ではフロントグリルやルーフなどをはじめとする各所をブラックアウトすることで精悍さとスポーティさを手に入れています。

ホイールは16インチスチールホイール+フルホイールキャップから18インチのブラックアルミホイールが設定

インテリアはシュコダの新しいインテリアコンセプトを2番目に採用したモデルとして、エクステリア同様エモーショナルなものに仕上がっています。効果的に配置されたタッチスクリーンを中心に両側のドアまで伸びるサイドエアベントは広々とした空間を視覚的に強調し、ダッシュボードやフロントドアトリムにはソフトで高品質な素材を採用することで上位モデルに匹敵する高い質感を実現しています。上位モデルに匹敵するのは質感だけではありません、ホイールベースが長いため室内空間が広く、特に後席スペースはコンパクトなボディでありながら、Cセグメントのオクタビアよりも広いとメーカーはアピールしています。ラゲッジ空間は最大1,395Lの容量が確保され、さらに助手席シートバックを倒せる機能をオプションで選択すれば最大2,447mmの長尺アイテムを楽に運ぶことが可能です。

ほかにも近年シュコダが積極的に推し進めている「SimplyClever」のコンセプトはカミックにも生かされており、フロントドアにぴったり収まる専用傘をはじめ、トランク内に取り外しが可能なLEDトーチ、使い方色々のシートバックテーブル、視界を妨げずにフロントウィンドウに沿って挟めるチケットクリップなど、カーライフを便利で豊かなものにする20を超えるアイテムが用意されています。

インフォテイメントシステムは最大9.2インチの独立型スクリーンにAppleCarPlay/AndroidAutoに対応したSmartLinkが組み合わされるほか、一部仕様にはクラス最大級の10.25インチのバーチャルコックピット(フルデジタルメーター)が装備されます。

搭載されるエンジンと燃費

パワーユニットは、ガソリンのみの設定です。

ライトサイジングのコンセプトを適用した1.5L TSIユニット

ライトサイジングのコンセプトを適用した1.5L TSIユニット

  • ガソリン
    1.0L 直3ターボ TSI 95PS(70kw)/175Nm
    1.0L 直3ターボ TSI 110PS(81kw)/200Nm
    1.5L 直4ターボ TSI 150PS(110kw)/250Nm

設定されるのは全てTSIガソリンターボユニットで、1.0Lの直3ターボは95PSと110PSの2種類のチューニングが設定されています。1.5Lの直4ターボは1種類ですが、これは排気量に余裕を持たせてダウンサイジングすることで環境性能を向上させるライトサイジングのコンセプトを適用するVWのTSI Evoに相当するユニットで、低負荷時に2気筒を休止させて燃料消費を低減するアクティブシリンダーテクノロジー(ACT)を採用しています。これらは日本には1.0LがVWのT-CROSS、1.5LはT-ROCやゴルフに搭載されて導入実績があるユニットです。燃費性能は1.0L 95PS仕様の欧州複合で19.6km/Lです。

駆動方式は全車FFで、トランスミッションは全てのパワーユニットにマニュアルトランスミッション(5MTもしくは6MT)が設定されるほか、1.0Lの110PS仕様と1.5L仕様に2ペダルの7速DSGが設定されます。

走行性能とハンドリング

サスペンションはフロント:マクファーソンストラット、リア:トーションビームを採用しています。SUVモデルは一般的に全高に合わせて重心も高くなりますが、サスペンションの最適なセッティングなど行うことにより、ハッチバックのスカーラより37mm高い地上高でも俊敏なハンドリングを実現しています。
これに加え、オプションで状況に合わせて設定できるドライビングプロファイル機能や、調整可能なバルブを備え車高が10mm低められた専用SCCスポーツサスペンション(専用プロファイルを用意)も設定されており、より走りを楽しみたいユーザーの要望にも応えています。

高い地上高でも俊敏なハンドリングを実現しています

高い地上高でも俊敏なハンドリングを実現しています

安全機能はシュコダ最新のシステムを採用しており、歩行者検知機能付き衝突被害軽減ブレーキなど搭載のほか、オプションで先行車を追従するアダプティブクルーズコントロールやプロアクティブ・プロテクト・アシストなども選択可能です。

サイズとスペック


●寸法・重量
【全長×全幅×全高】4,241×1,793×1,553 mm(ミラー部分を含まず)
【ホイールベース】2,651mm 【トレッド】前/後:1,531 / 1,516mm
【車両重量】- kg
●エンジン
【構成】水冷直列3気筒ターボ DOHC12V フロント横置き
【総排気量】999cc 【直径×内径】 -×-mm 【圧縮比】-:1
【最高出力】95ps(70kw)/5,000-5,500rpm 【最大トルク】175Nm/1,600-3,500rpm
【燃料容量】50L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】5MT
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)トーションビーム
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ディスク
【タイヤ】(前後)-
●パフォーマンス
【最高速度】188km/h 【0-100km/h加速】11.2秒
【燃費】約19.6km/L(新欧州複合基準)【価格】欧州仕様 2023モデル:€24,370

歴史とトリビア

シュコダ カミック関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。

  • コンセプトカー「SKODA VisionX」の市販化
  • 英国WhatCar?カー・オブ・ザ・イヤー2022を受賞(スモールSUV実用性部門)
  • プラットフォームを共有する兄弟車にはVW T-CROSSなどがある
  • シュコダの内燃機関SUVモデルに共通するKで始まりQで終わるネーミング
  • 中国向けには別プラットフォームを採用する同名モデルが展開

ライバル

カミックが属するBセグメント級のボディサイズをもつシティSUVは、欧州メーカー以外に国産メーカーも多くのモデルをリリースする人気のジャンルです。そのなかでプラットフォームを共有する兄弟車以外の近しいライバルとして、ルノー キャプチャーやプジョー 2008などのフレンチモデルを挙げます。

並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報

欧州現地でも好調なセールスを記録するカミックですが、シュコダブランドが現状日本で展開されていないため、正規導入される可能性は残念ながら低いと予想されます。そのため、確実に手に入れるなら並行輸入がおすすめです。カミックのグレード構成は以下の通りです。現在左ハンドル欧州仕様および右ハンドル英国仕様共に設定されています。

グレード構成(左ハンドル欧州仕様)

  • Essence
    16インチスチールホイール+フルホイールキャップ、LEDヘッドライト、リアLEDライト、ヒーテッドドアミラー、パワーウィンドウ、高さ調整フロントヘッドレスト、マルチファンクションボタン付きレザーステアリングホイール、レザーシフトレバー、マニュアルエアコン、前面USBポート×2、Bluetoothハンズフリーシステム、4スピーカーオーディオ、ラゲッジルーム内の12Vソケットなどが装備
  • Selection
    (Essenceに対して)16インチアルミホイール、ダイナミックウインカー付きフルLEDリアライト、電動格納式ヒーテッドドアミラー、フロントシートバックのランバーサポート、デュアルゾーンオートエアコン、SmartLinkおよびワイヤレスSmartLink(AppleCarPlay/AndroidAuto)、背面のUSB充電ポート×2、ワイヤレス充電、8スピーカーオーディオ、ヒルスタートアシストなどが装備
  • Monte Carlo
    (Selectionに対して)18インチブラックアルミホイール、パノラマガラスルーフ、グロスブラックのルーフレール、フルLEDヘッドライト、フォグランプ、ヘッドレスト一体型スポーツシート、ヒーター付きフロントシート、シフトパドルを備えたマルチファンクションレザースポーツステアリングホイール、マイクロファイバーのシート地、前後パーキングセンサーなどが装備

グレード構成(右ハンドル英国仕様)

  • SE
    17インチアルミホイール、LEDヘッドライト、ヒーテッドドアミラー、ブラックルーフレール、花粉フィルター付きマニュアルエアコン、フロントコンフォートシート、レザーシフトノブ/ハンドル、AppleCarPlay(ワイヤレス対応)/AndroidAuto(有線のみ)、スピードリミッター付きクルーズコントロール、リアパーキングセンサーなどが装備
  • SE Drive
    (SEに対して)プライバシーガラス、助手席高さ調整、交通標識認識などが装備
  • SE L Executive
    (SE Driveに対して)ダイナミックウインカー付きフルLEDリアライト、電動格納式ヒーテッドドアミラー、クロームルーフレール、ファブリック/マイクロスエード張りインテリア、デュアルゾーンオートエアコン、フロントシートヒーター、10.25インチバーチャルコックピット、キーレスエンジンスタート/ストップ、前後パーキングセンサーなどが装備
  • Monte Carlo
    (SE Driveに対して)アダプティブフロントライトシステム/コーナリング機能/フォグライト/ダイナミックターンインジゲーターを備えたフルLEDヘッドライト、一体型フロントフォグランプ、ダイナミックウインカー付きフルLEDリアライト、パノラマガラスルーフ、フロントスポーツコンフォートシート、3本スポークマルチファンクションレザースポーツステアリングホイール、10.25インチバーチャルコックピットなどが装備

カミックのオススメは、左ハンドル欧州仕様のEssenceに1.0L TSIの95PSに5MTの組み合わせです。これはベーシックグレードでも充実した装備をもつ左ハンドル欧州仕様のEssenceグレードに、低燃費なのに加えて、パワーユニットが軽量・コンパクトなため軽快なハンドリングが得られる95PS仕様の1.0L TSIに5MTは、キビキビと運転を楽しみ、質感も高いカミックを価格を抑えて味わえるチョイスです。もちろんよりハイパワーでスポーティな内外装をお求めならMonte Carloグレードに1.5LのTSIと6MTの組み合わせもよいでしょう。SUVの利点とコンパクトカーの俊敏性を融合した”エモーショナル”なこの一台。欧州からお取り寄せしてみませんか。

  • シュコダ カミック Essence 1.0TSI 95PS 5MT(左ハンドル欧州仕様)
  • シュコダ カミック Monte Carlo 1.5TSI 150PS 6MT(左ハンドル欧州仕様)
  • シュコダ カミック SE L Executive 1.0TSI 110PS DSG(右ハンドル英国仕様)
SUVの利点とコンパクトカーの俊敏性を融合した”エモーショナル”な一台です

SUVの利点とコンパクトカーの俊敏性を融合した”エモーショナル”な一台です

ほかにも右ハンドル英国仕様をはじめ、各グレードとハイパワーな1.5L TSIや2ペダルの7速DSGの組み合わせも並行輸入できますのでお気軽にお問合せください。

シュコダ カミックを並行輸入した場合の国内乗り出し価格例
(€1=145/£1=170円時・現地値引き交渉前)
シュコダ カミック Essence 1.0TSI 95PS 5MT(左ハンドル欧州仕様)
現地値引き交渉前価格:€24,370)\5,157,000
シュコダ カミック Monte Carlo 1.5TSI 150PS 6MT(左ハンドル欧州仕様)
現地値引き交渉前価格:€34,340)\6,796,000
シュコダ カミック SE L Executive 1.0TSI 110PS DSG(右ハンドル英国仕様)
現地値引き交渉前価格:£26,770)\6,381,000

英国仕様右ハンドル車を横浜近郊に納車した場合の乗出し価格(2年保証付)例です。
オプション装備、有償カラー料金、他地域への納車費用は別途となります。
特殊な地域以外は全国納車対応いたします。
右ハンドル・左ハンドル対応!
ウィズトレーディングでは英国(イギリス)をはじめドイツ、フランス、ベルギー他、欧州数か国に対応できるサプライヤーと協力体制を敷いています。英国仕様の右ハンドル車、その他欧州仕様の左ハンドル車もご用意できます。

掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)

※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。

また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。

現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています

海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。

輸送について(海上輸送・航空輸送)
欧州各国からの輸送は、基本的にコンテナ船による海上輸送になります。ウィズトレーディングでは輸送時のキズ、錆の発生等のトラブルを防止するためコンテナ詰めの車両輸送が原則。輸送期間は欧州(英国)からの場合で40日前後(経由地等により変動)です。また、昨今では世界的なコンテナ不足の為にコンテナ輸送価格の高騰や、確保が難しくなっております。お客さまへ少しでも早く、安全にお届けする為に車両運搬船(船会社を指定し、安全を重視)を利用する事も御座います。 更には、納期最優先という方には航空便輸送も手配いたします。(コストは相応にかかります。時期により価格が異なるために都度、契約会社への見積もり)輸出手続き終了後、2-3日で日本に到着します。

画像と動画

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