日本市場への再導入も発表され、最近では公式サイトも公開となったオペル。ウィズトレーディングではオペルブランドの再上陸にあたり、正規導入では得られないモデルや仕様に対してもお客様の要望に積極的に応えていきます。
今回は正規導入のアナウンスもされているモッカ(OPEL/VAUXHALL Mokka)を解説。デザインコンシャスに生まれ変わったスタイリッシュなコンパクトSUVに対して、日本に導入されなさそうな仕様も含めた欧州仕様の概要・スペック・価格・並行輸入で乗るための情報を解説します。
オペル モッカとは
モッカはオペルのBセグメントクラスのコンパクトSUVとなります。ボディサイズは全長:4,151mm×全幅:1,791mm×全高:1,531mm(ミラー部分を含まず)と、国産車ではトヨタ ヤリスクロスやマツダ CX-3に近いサイズで、日本で乗るのにジャストサイズと言えるでしょう。
初代モデルは2012年、オペルのブランニューコンパクトSUVとしてデビューしました。モデルライフ途中のマイナーチェンジでは「モッカX」のネーミングに変更。ほかのオペル車同様、欧州左ハンドル圏を中心に「オペル(OPEL)」、英国は「ボクスホール(VAUXHALL)」で展開されるほか、北米や中国ではビュイックブランドでも販売されるグローバルモデルとなりました。
現在販売されているモデルは2020年にフルモデルチェンジした2代目モデル。このフルモデルチェンジで再び「モッカ」のネーミングに戻りました。初代モデルがデビュー以降にオペルがグループPSA入りしたこともあり、プラットフォームを従来モデルのGM系のものからPSAのCMPプラットフォームに変更。同じプラットフォームを使用する車種にはコルサのほかにDSオートモビルズのDS3クロスバックやプジョー 2008などがあります。2代目では一気にデザインコンシャスなSUVに生まれ変わり、メーカーは「都会のジャングルでもアウトバーンでも理想的な一台」であることをアピールしています。
2代目モデルのトピックのひとつが、ピュアEVの「モッカe」のラインナップ。コルサ同様内燃機関とピュアEVとの2本立てになりますが、モッカeを先にリリースしたオペルの戦略にピュアEVに対する本気度を感じます。
オペルが日本に再導入される発表がされた際、当初はモッカの名前はありませんでしたが、現時点(2021年7月現在)で正式公開されたオペルの公式サイトではモッカの日本正規導入がアナウンスされており、導入間近であることが伺えます。
オペル モッカ コンセプト紹介動画(約1分)
ココがスゴイ!オペル モッカ
オペル モッカを語るうえで外せないポイントが以下の5つです。
- 日本で乗るのにジャストサイズ
- 新世代オペルを感じさせる革新的なデザイン
- フルデジタル化されたインテリア
- 欧州ではMT仕様も設定
- ピュアEV仕様のモッカeも設定
スタイリングとインテリア
- 新たなコンセプトBOLD&PUREを採用し力強く大胆なエクステリア
- Opel Visorコンセプトを具体化した印象的なフロントフェイス
- インテリアにOpel Pure Panelを採用した初のモデル
- 上級仕様に匹敵するインテリアトリムを設定
エクステリアの最も大きなトピックはボディデザイン。オペルが新たに掲げたデザインコンセプト「BOLD&PRUE」をはじめて採用し、コンセプトカーの「OPEL GT X Experimental」を忠実に再現しています。これに加えてモッカがもうひとつ取り込んだコンセプトが「Opel Visor」。これはエクステリアとインテリアそれぞれに適用されるもので、エクステリアでは印象的なフロントセクションに適用。LEDヘッドライト、オーナメント、ADASセンサーなどを有機的に統合した薄くウイング型のパネルは未来的な印象ですが、メーカーはかつてのスペシャリティモデル「初代マンタ」をオマージュしたと言われており、モッカを印象づける大きなポイントとなっています。ボディサイズは全長が12.5mm短縮された一方、オーバーハングを短くタイヤを四隅に配置することで、視覚的な安定感とダイナミズムな印象を与えます。
従来モデルから一気にデザインコンシャスになったモッカ。比較的に質実剛健な従来のイメージから脱却し、新世代のオペルはデザインコンシャスなジャーマンブランドとして、ステランティス内での立ち位置を確立しようという意思を強く感じます。
機能面では、ヘッドライトには上級モデルにも採用される14個のエレメントを備えたグレアフリーのマトリクス仕様のLEDライト「INTELLILUX MATRIX LED」を採用するほか、一部グレードにはレッドカラーの差し色がポイントのトライカラー18インチアルミホイールが設定されます。
インテリアもエクステリア同様、「Opel Visor」コンセプトを適用してデザインされました。伸びやかな水平のラインにフルデジタルメーターとタッチスクリーンを一体化して内蔵したインストルメントパネルは「Opel Pure Panel」と名付けられ、モッカで初採用されました。フルデジタルメーターはモデルによって10インチもしくは12インチ、インフォテイメントシステムのタッチスクリーンは7インチもしくは10インチが設定されています。一方、フルデジタル化はモッカのトピックのひとつではありますが、ただデジタル化をするだけではなくコントロールに必要なものは物理ボタンで残すことでドライバーに対して直感的で自然なドライビング環境を提供します。
シートは人間工学に基づいた6ウェイシートエンジニアリングを採用。インテリアトリムにはこのクラスではめずらしいアルカンターラやレザーの設定もされており、コンパクトでもプレミアムSUVであることが伺えます。
インフォテイメントシステムはスマートフォンコネクテッド機能のほか、センターコンソールに備えられたラバー加工された収納部分にはワイヤレス充電機能も備えています。
搭載されるエンジンと燃費
パワーユニットは、ガソリン、ディーゼルが設定。
- ガソリン
1.2L 直3 ターボ 100PS(75kw)/205Nm
1.2L 直3 ターボ 130PS(96kw)/230Nm - ディーゼル
1.5L 直4 ターボ 110PS(81kw)/250Nm
パワートレインはガソリンとディーゼルが設定されていますが、どちらも従来モデルのGM系ユニットからPSA系のユニットに変更されました。ガソリンはオールアルミのダウンサジングユニットとなるPSAでは日本にも導入されているPureTechに相当するもの。1.2L 直3エンジンに100PSと130PSの2種類のチューニングが設定。内部フリクションを低減させることでレスポンシブなフィーリングとトルクも太くバンドも広いため扱いやすいユニットです。燃費性能はハイパワーな130PS仕様の欧州複合で18.5km/Lです。
ディーゼルはこちらもPSAではBlueHDiに相当するもの。AdBlueを使うことで、最新の排気ガス規制をクリアしたクリーンなユニットです。さらにこれらに加えてピュアEVとなるモッカeがラインナップされています。
駆動方式はFFのみ。トランスミッションは6MTを中心にガソリン130PS仕様にパドルシフト付き8速ATが設定。こちらもPSAのEAT8に準ずるものと言われています。
日本仕様はオペルの公式サイトでガソリンと8ATの組み合わせとアナウンスされているので、130PS仕様であると予想されます。
走行性能とハンドリング
サスペンションはフロント:マクファーソンストラット、リア:トーションビームを採用。今回のフルモデルチェンジでは軽量で剛性の高いプラットフォームとレスポンシブルなパワーユニットを組み合わせたことで、SUV化されても軽快な走りを実現しています。
安全性能の高さもポイントのひとつ。歩行者検知機能を備えた衝突被害軽減ブレーキや、アダプティブクルーズコントロールなど上級車種に遜色ない運転支援システムを採用しています。
サイズとスペック
【全長×全幅×全高】4,151×1,791×1,531 mm(ミラー部分を含まず)
【ホイールベース】2,561mm 【トレッド】前/後:1548 / 1548mm
【車両重量 -kg
●エンジン
【構成】水冷直列3気筒ターボ DOHC12V フロント横置き 気筒休止機構付
【総排気量】1,199cc 【直径×内径】 -×-mm 【圧縮比】-:1
【最高出力】130ps(96kw)/5500rpm 【最大トルク】230Nm/1750rpm
【燃料容量】44L
●駆動系
【駆動方式】FF 【トランスミッション】6MT
【サスペンション】(前)マクファーソンストラット / (後)トーションビーム
【ブレーキ】(前)ベンチレーテッドディスク / (後)ドラム
【タイヤ】(前後)215/55R18
●パフォーマンス
【最高速度】200km/h 【0-100km/h加速】9.2秒
【燃費】約18.5km/L(新欧州複合基準)【価格】欧州仕様 2021モデル:€27,685
歴史とトリビア
オペル モッカ関連の歴史とトリビアを簡単にご紹介します。
- コンセプトカーの「Opel GT X Experimental」を忠実に再現
- GM系プラットフォームからPSAのプラットフォームに変更
- 初代モデルはビュイックブランドで販売された実績もあり(北米や中国)
- 2代目モデルへFMCの際に再び「モッカ」の名称に
- 2代目モデルはピュアEVの「モッカe」から先にリリース
ライバル
BセグメントコンパクトSUVは扱いやすいサイズから欧州でも人気のジャンルのひとつ。兄弟車となるDS3クロスバックや2008をはじめ各メーカーがラインナップしています。そのため多くのライバルが存在しており、ウィズカーズでも多くの車種を紹介しています。
- DSオートモビルズ DS3クロスバック
- プジョー 2008
- 日産 ジューク
- フィアット 500X
- フォード プーマ
- フォルクスワーゲン T-CROSS
- セアト アローナ
- ジープ レネゲード
並行輸入するなら。オススメのグレードと価格情報
日本でも再導入が決定したオペルブランド。公式サイトでもモッカは導入予定車種として紹介されています。現時点(2021年7月現在)では、1.2Lガソリンと8ATの組み合わせの導入をアナウンスしていますが、欧州で設定されるMT仕様や全てのグレードおよびオプションが選択できるようにはならないと予想されます。正規導入で選べない仕様をいち早く確実に手に入れるなら並行輸入が確実な方法です。
モッカのグレード構成は以下の通りです。左ハンドル欧州仕様はオペルブランド、右ハンドル英国仕様はボクスホールブランドにて展開されています。
グレード構成(左ハンドル欧州仕様:オペル)
- Mokka
16インチスチールホイール+ホイールキャップ、花粉フィルター付きマニュアルエアコン、歩行者検知機能つき衝突被害軽減ブレーキ、レーンキープアシストなどが装備 - Edition
(Mokkaに対して)16インチアルミホイール、LEDヘッドライト、7インチタッチスクリーン、Bluetooth/USBスートフォン接続などが装備 - Elegance
(Editionに対して)バイカラー17インチアルミホイール、オートエアコン、180度パノラマカメラ、パークパイロットなどが装備 - BusinessElegance
(Eleganceに対して)バイカラー17インチアルミホイール(ダブルスポーク)、キーレスオープン&スタート、リバースカメラ&パーキングパイロットなどが装備 - GSLine
(Eleganceに対して)トライカラー18インチアルミホイール、SolarProtect断熱ガラス、ブラックパック(高光沢ブラックのOpelVisorフレーム、Opel Blitz、Mokkaのレタリング)などが装備 - Ultimate
(Eleganceに対して)18インチバイカラーアルミホイール、10インチタッチスクリーン、12インチインストメントパネル、アルカンターラ/レザートリム、ヒーテッドステアリング、INTELLILUX MATRIX LEDヘッドライト/LEDテールライトなどが装備
グレード構成(右ハンドル英国仕様:ボクスホール)
- SE
16インチアルミホイール、スマートフォン接続対応7インチカラータッチスクリーン、7インチインストメントパネル、マニュアルエアコン、LEDヘッドライト/テールライト、クルーズコントロールなどが装備 - SRi
(SEに対して)トライカラー18インチアルミホイール、オートエアコン、ヒーテッドフロントシート、パノラマリアビューカメラ、リアパーキングセンサーなどが装備 - SRiNAV Premium
(SRiに対して)カーナビゲーション、12インチインストルメントパネル、フロント/リアパーキングセンサーなどが装備 - EliteNAV
(SEに対して)16インチアルミホイール、ヒーテッドフロントシート/ステアリング、パノラマビューリアカメラ、リアパーキングセンサーなどが装備 - EliteNAV Premium
(EliteNAVに対して)12インチインストルメントパネル、オートエアコン、パノラマビューカメラなどが装備 - UltimateNAV
(EliteNAVに対して)18インチバイカラーアルミホイール、10インチタッチスクリーン、12インチインストメントパネル、フロント/リアパーキングセンサー、アルカンターラ/レザートリム、INTELLILUX MATRIX LEDヘッドライト/LEDテールライトなどが装備 - LAUNCH EDITION
(UlitimateNAVに対して)ドライバーズマッサージ機能付きフルレザートリムなどが装備
日本にも近々正規導入がアナウンスされているモッカですが、そのなかでもおすすめしたいのは左ハンドルのGS Lineに1.2Lガソリン130PSとMTの組み合わせです。スポーティでスタイリッシュなGS Lineグレードにより本国に近い自然なフィーリングの左ハンドルにハイパワーユニットとMTの組み合わせ。現時点で導入仕様が正式発表されていないモッカですが、おそらく正規導入では選択できないチョイスでしょう。これに加えてウィズトレーディングでは本国でしか選択できないオプションなども細かく選択できますので、ドライビングを積極的に楽しみたいユーザーや、自分好みの納得する仕様を選びたいユーザーの方々、じっくり自分の一台をビルドしてお取り寄せする選択もいかがでしょうか?
- オペル モッカ GS Line 1.2(130PS) Direct Injection Turbo Manual(左ハンドル欧州仕様)
- ボクスホール モッカ SE 1.2(100PS) Turbo Manual(右ハンドル英国仕様)
おすすめした仕様以外にも、右ハンドル・ボクスホールのMT仕様や、ベーシックなガソリン100PS仕様、左ハンドルのAT仕様など日本市場に正規導入されなさそうな各仕様も並行輸入可能です。自分好みな納得の一台を選びたいお客様の要望に積極的に応えていきますのでお気軽にお問合せください。
(£1=150円/€1=129円時・現地値引き交渉前)
(現地値引き交渉前価格:€27,685)\5,080,000
(現地値引き交渉前価格:£20,440)\4,589,000
掲載価格について(為替差益、現地ディスカウント還元!)
※ウィズトレーディングでは参考乗り出し価格例として新車、中古車は掲載時の為替レートで表記しておりますが、お見積り等はご依頼時点の為替レートを適用、差益分があれば還元させていただきます。
また、欧州各国の仕入れ先はディーラーとの価格交渉も頑張っております。これらのディスカウントも当然、皆様へのご提案価格へ反映させていただきます。
現地との綿密な相談による「正確さと速さ」をモットーにしています
海外では仕様・オプション等の位置づけが日本の慣習と異なることも多く、並行輸入では注意が必要です。新車・中古車共にご納得のできる仕様を確実にご納車出来るように、時差を考慮しつつ、仕入れ先とは何度も仕様確認や質問事項をやり取りしており、正確さと速さをモットーに務めております。